12月1日 福島県・福島市
福島・星野文昭さんを取り戻す会
今月1日、福島市で福島・星野文昭さんを取り戻す会の総会と講演会が開催されました。 福島の取り戻す会は今年結成10周年です。実は今年年頭には年内に文昭さんの釈放を勝ち取り、記念総会で文昭さん夫婦にあいさつしていただこうと思っていました。しかし国家権力の許しがたい「獄死」攻撃によって、残念ながらかないませんでした。そこで、新たな再審と国賠を決意した暁子さんを招き、福島の会も共に新たな闘いに踏み出す総会を準備しました。 総会では、連帯あいさつの後、この1年の活動報告が提案されました。5月30日の文昭さん逝去を始め、悲しみと怒り、闘いの日々がよみがえります。続く活動方針案では、文昭さんの遺志を継ぎ、暁子さんと共に第3次再審、国賠、大坂裁判闘争に立ち上がること、安倍政権の改憲・戦争攻撃と闘うこと、取り戻す会の拡大強化が提案され、討論の末了承されました。 休憩後、暁子さんの記念講演会となりました(別掲記事)。暁子さんは「星野精神の継承」として5点述べました。一つ目は人間への揺るぎない信頼。二つ目は人間解放のために自分を鍛える。特に学習。三つ目は人間に対する優しさ、他者に対する優しさ。四つ目はどんな仕事も全力投球すること。五つ目は沖縄との連帯が語られました。 講演後の感想として、先月の郡山絵画展に参加した女子学生は、「刑務所の処遇のひどさを初めて知った。暁子さんの話を聞き、もっと知りたいと思った」。また総会直前の福島駅前での署名に応じてくれた女性が「初参加した。今まで何も知らなかったが、参加して良かった」。また、福島大名誉教授で、松川裁判闘争研究の第一人者でもある伊部正之さんも、「暁子さんたちには、以前資料室にも来ていただき、講師に呼ばれたこともあった。文昭さんと暁子さんの純粋な生き方に励まされた」と感想を述べられた。 今回の総会、講演会の成功を受け、福島・取り戻す会は11年目の闘いに全国の皆さんと共に踏み出します。( 福島・取り戻す会 長沢宏) |