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2・1交流センター総会
星野暁子さんの発言(要旨)


 全国労組交流センター第27回総会が2月1~2日の2日間にわたって千葉市で開催され、関西生コン支部への大弾圧と国鉄闘争を闘い、改憲・戦争阻止、安倍政権打倒方針が論議されました。1日目の連帯あいさつにたった星野暁子さんの発言と、2日目に決議された星野決議(いずれも要旨抜粋)を紹介します。


 星野文昭が亡くなり8カ月。呼べど帰らぬというのに慣れるのは、いまだにできません。私の心の中に生きていると信じています。
 年頭に、これからどんなふうに生きていったらいいか考えました。思い浮かんだのは、動労千葉訪韓団として韓国に行った時のことです。10万人の民主労総労働者が「私がチョンテイルだ」と叫ぶのに圧倒されました。チョンテイル記念館で、チョンテイルのお母さんの闘いに改めて学びました。自分の息子と同じ若い労働者があまりにひどい労働条件に苦しんでいるのを見て、息子を失った悲しみを乗り越え、立ち上がったのです。こういう闘いならできるし、しなければならないと思いました。そう考え、私は星野文昭になろうと思いました。
 獄中でどうすれば労働者、仲間を激励できるか、いつも考えていたのが文昭です。私は私らしく生きたうえで、すばらしかった文昭の生き方を、私が体現できればと考えています。それはチョンテイル精神の継承が百万人を超える民主労総をつくったように、百万人の星野文昭をつくる闘いです。「自分が星野文昭だ」という無数の隊列をつくり出し、70年決戦を超える改憲阻止・安倍打倒の闘いをつくりましょう。
 第一に、国家賠償請求訴訟を起こします。一昨年8月、文昭が腹痛で倒れた時、徳島刑務所は家族が求めた精密検査をしませんでした。この段階でエコー検査をやっていたら、もっと腫ようが小さな段階で肝臓ガンを発見できたはずです。昨年3月に刑務所はエコー検査をして、ガンがわかったはずですが、それを本人にも家族にも知らせませんでした。仮釈放審理中の更生保護委員会に知らせることも義務づけられていたのにです。こうした医療放棄、隠ぺいに加え、医療過誤の問題があります。手術直前、文昭の肝臓の状態は非常に悪く、肝不全に近い状態にもかかわらず手術を強行しました。手術中、4300㍉㍑の出血でショック状態にあったのに、術後ICU(集中治療室)には入れず、23時から翌朝5時まで放置されました。提訴はもうすぐおこないます。注目してください。
 第2に、私と治男さん、修三さんが請求人となり、第3次再審請求を行います。大坂さんの裁判と一体に進むことになります。
 第3に、文昭がいつも言っていた「人間が人間らしく生きられる社会」をつくるための闘いです。明日、海上自衛隊が中東に派遣されます。関西生コン支部への弾圧を強行し、JRで「労働組合のない社会」をつくろうとしています。国鉄決戦を闘い、関西生コン支部弾圧粉砕の先頭にたち、改憲阻止・安倍政権打倒へ共に闘いましょう。
                    全国労働組合交流センター第27回定期全国総会 決議はこちらから

星野新聞第94号 掲載