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2017年7月14日 星野再審全国総会

 「この闘いで絶対に星野文昭さんを取り戻せる」。2017年全国総会は希望に燃えた2日間になりました。四国地方更生保護委員会への申し入れ、平良修さんの面会を求める闘い、市内デモ、初めて行われた青年集会等、どれもが大成功しました。全国から集まった100人の仲間は、熱烈な討議を通して星野さん解放の確信をつかみました。大坂正明さんと一体で闘うこと、改憲阻止の大決戦と一つに総決起することを確認しました。9・10徳島刑務所包囲デモに集まろう

9・10 徳島刑務所デモへ

星野さん解放へ飛躍

 

星野文昭さんのメッセージ
  基 調 報 告  再審闘争の現段階


 7月14日午後、とくぎんトモニプラザに全国の仲間が集まってきます。その顔には、「この1年の闘いで星野文昭さんを取り戻す」という決意があふれています。会場には各地の活動報告が並べられ、今年2月に急逝した奥深山幸男さんの遺影も飾られました。
 総会の基調報告と再審闘争報告、大坂さん裁判事務局の訴え、2日間の討議のすべてを通して、大坂正明さんと一体で闘うことが熱烈に確認されました。
 大坂さんは、1971年11・14渋谷闘争を星野さんと共に闘いました。大坂さんへのでっち上げを打ち破ることは、星野さんの無実をさらに鮮明にすることであり、星野さん解放を決定的に近づけます。これは、17年から18年の改憲阻止の歴史的な決戦と一体の闘いとなります。
 大坂さんの裁判は、星野再審闘争が切り開いた成果の上に展開され、大坂さんの裁判でかちとった地平は、星野再審の前進に直結します。星野弁護団の鈴木達夫弁護団長、西村正治弁護士、藤田城治弁護士が大坂さんの弁護団に加わり、文字通り両者一体で闘う体制がつくられました。
 午後5時半、「星野さんを返せ」と市内デモに出ました。家族、弁護団、共同代表を先頭に駅前を通り、市民に強く訴えました。
 午前中には、高松市にある四国地方更生保護委員会への申し入れが行われました。家族、弁護団、平良修さん、狩野満男さんが文書を提出し、1時間にわたって訴えを行いました。
 7月から、星野さんの解放をめぐる審理が始まります。委員会は1年以内に審理を開始することになっており、2人の委員が実際に星野さんと面接します。

 平良修さんへの面会拒否許すな
 この1年間、星野さんを取り戻す具体的な攻防になります。8月26日から30日まで、今年2回目の絵画展が高松市で開かれます。
 午後2時過ぎ、平良修さんが、星野治男さん、誉夫さんと共に徳島刑務所を訪れ、星野さんとの面会を求めました。ところが待合室に本田庶務課長が現れ、「平良さんは運動での関係はあるが、親族ではない」と言って、面会を拒否しました。強く抗議した上で、治男さん、誉夫さんは面会に入りました。
 絶対に許せない不当な攻撃です。友人と会い、会話するのは人間として当然の権利です。刑務所といえども奪う権利はありません。平良さんは2006年11月に悦美さんと共に面会し、友情を育てて来ました。
 今回の面会に当たって、全国で「要望書」が集められ、事務局から227通を送りました。刑務所に直接送った会もあります。徳島刑務所を弾劾し、友人面会拒否を打ち破ろう。

 星野闘争飛躍を 青年労働者担う
 
 15日午後1時、「星野、大坂、ハンサンギュン奪還青年集会」が全国総会の一環として開催されました。これは、青年労働者の提起に基づいて、今年初めて行われたものです。
 徳島医療福祉労組の元木智之委員長が主催あいさつを行い、青年労働者や学生たちが次々に発言に立ち、「われわれこそが星野闘争の担い手になる。ゼネストと国際連帯で星野さん解放を実現しよう」と決意を表明しました。会場を埋めた各地の参加者も、その決意を共にしました。
 午後3時からまとめの討議に入り、最後に、平良修さん、戸村裕実さん、狩野満男さん、星野暁子さんの4人を、次の1年間の共同代表に選出して、全国総会を終えました。
 9月10日には、これまでで最高の徳島刑務所包囲デモに決起しよう。『星野新聞』の拡大で財政を強化し、1年間の闘いで星野文昭さん解放をかちとろう。
 
[はじめに]奥深山幸男さんの意思を受け継ぎ星野文昭さん解放へ
 本年2月7日、星野文昭さんと共に1971年11月14日の渋谷闘争を闘い、長く病気と闘ってきた奥深山幸男さんが亡くなりました。
 星野さんとの再会のかなわぬまま奥深山さんが亡くなったことが、残念でなりません。免訴=裁判の打ち切りや闘病を長年に渡って支えてこられた、春日功先生、奥深山弁護団、免訴を実現する会の皆さまに深く感謝します。
 無実の星野さんが徳島刑務所にとらわれていることを、これ以上1日たりとも我慢することはできません。本日の全国総会から、星野さんを取り戻す本気の闘いが始まります。
 本日、ご家族、再審弁護団、共同代表が、四国地方更生保護委員会を訪れて、申し入れを行いました。また、平良修さんが星野さんと面会するために徳島刑務所を訪れました。
 奥深山幸男さんの意思を受け継いで2017年の闘いに総決起し、今こそ星野さんを取り戻そう。この闘いと一つのものとして、大坂正明さんへのでっち上げ起訴を打ち破り、星野さん大坂さん二人を取り戻そう。

[1]安倍政権打倒の東京都議選
 7月2日に行われた東京都議選において、労働者民衆の怒りが爆発しました。共謀罪を強行採決し、改憲と戦争を押し進め、加計学園問題・森友学園問題等で底無しの腐敗をさらけ出す自民党・安倍政権に怒りが叩きつけられたのです。その根底には、新自由主義攻撃が生み出した人間社会の崩壊、極限的な労働強化と搾取に対する怒りがあります。
 怒りを安倍首相本人にぶつけたのが、7月1日の秋葉原でした。自民党は、57議席が史上最低の23議席に激減するという歴史的な大敗北を喫しました。労働者民衆の怒りが安倍政権を打倒したのです。
 この怒りの先頭で闘い、労働者民衆の怒りを大きく爆発させたのは、杉並区から立候補した北島邦彦さんです。そして、星野文昭さんであり、大坂正明さんです。この闘いこそが、安倍を打倒する最先頭にありました。
6月7日、警視庁公安部は渋谷闘争を星野さんと共に闘った大坂さんを「殺人罪」等で逮捕しました。これは、「46年も逃亡していた殺人犯を逮捕した」というキャンペーンをはり、都議選を押しつぶそうとする大反動でした。
 しかしこれは、選挙戦と一体で展開された猛然たる反撃によって、完全に逆のものに転化しました。北島さんは街頭に立って、「大坂さんは無実だ。安倍こそ監獄にぶち込もう」と熱烈に訴えました。「安倍を監獄へ」のポスターやビラが杉並区内を制圧しました。その数枚は、秋葉原で安倍本人に突きつけられました。
 テレビで放映された大坂さんの毅然たる姿は、権力の思惑を打ち砕き、労働者民衆の心をとらえました。記者会見で「大坂さんの無罪を確信しています」と宣言した弁護士の姿も放映され、感動を呼びました。
私たちは、警視庁が目の前に見える裁判所前で、連日の街宣に決起しました。ビラを受け取る人の反応は驚くほど良く、星野さん、大坂さんの無実は一体のものとして、労働者民衆の中に広がりました。『国際労働運動』6月号も次々に購入されました。
 北島さんの闘いは物凄いインパクトで杉並区民をとらえ、2496票の支持を得ました。この2496票は、パククネを打倒し監獄にたたき込んだ韓国の労働者民衆のような闘いを日本において実現する展望と力を示しました。
 都議選には、動労千葉、動労水戸を先頭とする闘う労働者が次々に駆けつけ、労働者の力で安倍政権を打倒しようと訴えました。その先頭に青年労働者が立ちました。
 杉並救う会の仲間は、駅前の宣伝活動に星野文昭さんの絵のレプリカを展示し、「星野文昭さん、大坂正明さんは無実です。北島邦彦さんと一緒に、でっち上げを打ち破って2人を取り戻そう」と訴えました。
 都議選の中で大坂さん、星野さんの無実を訴え、安倍政権打倒を呼びかける闘いは、星野さん解放をかちとる決定的な情勢を切り開きました。2017年から2018年へ、星野さん解放に向かって総決起しよう。

[2]2018年改憲絶対阻止へ
 マスコミ各社の世論調査で、安倍政権の支持率は軒並み急落しています。『読売新聞』の調査ですら、支持率は13ポイント減で36%、不支持は52%に達しました。同紙の前木理一郎政治部長は「衝撃的な下落幅」とショックを表明しています。
 安倍首相は都議選敗北の翌日に記者会見を開き「深刻な反省」を口にしましたが、改憲に向けてのスケジュールはいっさい変えていません。今年の臨時国会に改憲案を提出し、2018年の通常国会で可決して、秋には解散総選挙と同時に国民投票を強行すると言うのです。ここで一歩でも退いたら、安倍政権の崩壊しかないのです。2017年から18年へ、改憲阻止の歴史的決戦が始まりました。
 7月11日に、6月に強行採決されたばかりの共謀罪が施行されました。異例に早い施行は、労働運動や政治闘争を圧殺して労働者民衆の団結を破壊し、改憲を強行するためのものです。
 安倍政権は北朝鮮のロケット発射を大騒ぎし、朝鮮戦争情勢を切迫させ、愛国主義・排外主義をあおっています。アメリカのトランプ政権は、「レッドラインを超えた」として北朝鮮キムジョンウン体制にますます軍事的重圧を加えています。
 絶対反対で闘う労働組合を中軸とする闘いは、改憲も戦争も打ち砕きます。ゼネストと国際連帯は、戦争を阻止する最大の力です。
 怒りに燃え、闘いを求める労働者民衆にとって、絶対反対を貫いて燦然と輝いているのが、星野さんであり、大坂さんです。韓国の民主労総がやり抜いたような闘いを実現し、ゼネストの展望を切り開こう。

[3]星野文昭さん、大坂正明さんの闘い
(1)大坂正明さんは無実だ 
 大坂さんは、星野さんと同じく無実です。11・14渋谷闘争において、彼はデモ隊の一員として戦闘的に闘いましたが、機動隊員死亡にはいっさい関与していません。「殺人犯」による逮捕はでっち上げであり、許しがたい国家犯罪です。
 この弾圧は、私たちに決定的な飛躍を求めました。
 6月5日に臨時の運営委員を開き、大坂さんは無実であること、彼に対するでっち上げを打ち破ることは星野さんの無実・解放に直結すること、起訴を阻止するために全力で闘うことを確認しました。連日の裁判所前街宣を行い、6・19霞が関デモを闘い、勾留理由開示公判において裁判官を徹底的に弾劾しました。この闘いを通して、大坂さん、星野さんの無実をより鮮明にしました。
 6月28日、東京地方検察庁は、大坂正明さんを「殺人罪」等で起訴しました。これは私たち闘いに追い詰められたあげくの暴挙です。

(2)70年安保・沖縄闘争
 今回の攻防は、星野さんや大坂さんたちが闘った70年安保・沖縄闘争とは何であったかを改めて突き出しました。11・14渋谷闘争は、目前に迫った沖縄返還協定の批准を阻止するための闘いでした。11・10全島ゼネストに立ち上がった沖縄の労働者民衆に連帯して闘われた、本土・沖縄の分断を突き破る渾身の決起でした。
 この闘いには、全学連の学生たちと共に反戦青年委員会の労働者たちも決起しました。青年労働者は、職場の団結と闘いを基盤に街頭に出て、クビをかけ人生をかけて闘ったのです。池袋駅では、大阪から上京した教育労働者・永田典子さんが機動隊の襲撃を受けて殺されました。
 今回署名を送ってくれた全港湾は11月14日当日、全国の港湾でストライキに立ち上がっています。また、11月19日、全国200万人のストライキが闘われました。
 反戦青年委員会の労働者が逮捕されたり、処分されたりするのに対して、「守る会」や「支える会」が全国につくられました。これらの闘いは、総評に代表される戦後の労働運動を根底から塗り替えるものであり、国家権力に「革命の現実性」を突き付けるものとなりました。
 これを圧殺するためにかけられたのが、破防法弾圧であり、カクマル派によるテロ襲撃であり、星野文昭さんに対する死刑求刑・無期懲役でした。しかし、星野さんがこの弾圧にまったくひるむことなく立ち向かうことによって、国家権力が弾圧にかけたものは根本的に打ち破られました。
 星野暁子さんは星野文昭さんの闘いに感動して獄中結婚し、31年間を共に生き、共に闘っています。

(3)70年を引き継ぎゼネストと国際連帯へ
 労働者民衆の怒りが巨大な規模で爆発する情勢に、獄中42年を不屈に闘う星野文昭さんや、46年の指名手配を打ち破って闘った大坂正明さんが登場しました。このことは、安倍政権に怒りを燃やす労働者民衆が「こんな人がいたのか」と衝撃を与え、闘う希望を与えるものになっています。星野さん、大坂さんは、戦争反対・改憲阻止の歴史的な闘いの中に、絶対反対を貫き、どこまでも不屈に闘う姿を示しています。
 星野さんの解放と社会を根底的に変革することを一体のものとして実現する情勢が来ました。70年安保・沖縄闘争を引き継ぎ、ゼネストと国際連帯で安倍政権を打倒しよう。

[4]星野文昭さんの再審、大坂正明さんの裁判を一体で闘おう
 星野文昭さんは無実です。機動隊員死亡には一切関与していません。物的証拠はありません。証拠とされたのは、デモに参加した学生6人が警察・検察の密室の中で取られた「供述調書」だけです。国家権力は星野さんの無実を承知の上で「殺人罪」をでっち上げ、死刑を求刑した上、無期懲役としたのです。
 大坂正明さんを有罪とする証拠は、結局のところデモに参加した学生6人の供述調書しかありません。しかもその内容は、星野さんに関するもの以上に脆弱です。
 大坂さんの起訴によって新たな裁判が始まります。大坂さんの裁判を、私たち自身の闘いとしてやり抜くことを、今回の全国総会で確認しよう。
 大坂正明さんの弁護団は以下のような陣形で発足しました。
 西村正治弁護士(主任)、藤田城治弁護士、山本志都弁護士、萱野一樹弁護士
 酒田芳人弁護士
 星野弁護団から、西村正治弁護士、藤田城治弁護士の2人が加わりました。
 国家犯罪を打ち破り、無実の星野文昭さん、大坂正明さんを取り戻そう。

[5]星野文昭さんを取り戻す闘い1年間の前進
 この1年、星野さんを取り戻す闘いは、大きく飛躍しました。
 その第1は、労働者の闘いとの結合がかちとられ、労働組合の本格的な決起が始まったことです。
 2008年の最高裁決定を覆すには労働運動の本格的決起を勝ち取るしかないと考え、2009年の全国総会において、「労働運動の力で星野文昭さんを取り戻そう」という大方針を決めました。その本格的な実現が始まりました。
 全港湾日本海地方本部が、地本の組織をあげて星野再審署名に取り組み、5401筆の署名を送ってくれました。日本海という朝鮮戦争切迫を最も実感する地域に働く労働者が、「自分たちが取り組むべき課題」として署名を集めたことは、星野さんを本当に取り戻す展望を示しています。
 7月7日には、裁判所前街宣を行った後、署名提出行動を行いました。
 提出署名 13,982筆
 提出累計 93,307筆
 星野さんを取り戻す闘いは、政府・国家権力との真正面からの闘いです。国家権力が70年安保・沖縄闘争の地平を圧殺するためにかけた攻撃を、「無実の星野文昭さんを出せ」という形で打ち破っていくのが星野闘争です。その中軸に労働組合の決起が座る、極めて戦闘的でしかも大衆的な闘いです。

 その第2は、1000万人とつながる闘いが始まったことです。
 絵画展と100万人の署名をもって広範な労働者民衆とつながり、星野さんを取り戻す力をつくり出してきました。各地で開かれる絵画展は、「星野さんは無実だ」という確信と「何としても取り戻そう」という決意を生み出しています。札幌市や平塚市では、絵画展を重ねることによって、新たな星野活動家が生まれ、その人たちが次の絵画展を担うというサイクルが生み出されています。札幌市や平塚市で、そのような新たなが始まっています。
 特に沖縄では、いかなる反対も圧殺して辺野古・高江に新基地を建設しようとする安倍政権に対する怒りと星野さんの闘いが、5・15闘争と一体の絵画展によって結びついています。ここ数年、那覇で開かれる絵画展は、沖縄の労働者民衆の怒りとつながる重要な場になっています。
 昨年は全国82カ所で絵画展を開催し、総計2万人が星野文昭さんの絵と暁子さんの詩を鑑賞しました。今年もすでに21カ所で開催され、1月には婦民会館で常設展示が始まりました。さらに14カ所で計画されています。
 これと合わせて、国際連帯は星野さんを取り戻す重要な力です。韓国の民主労総、拘束労働者後援会、アメリカのILWU、UTLA、トルコのUID=DER等との連帯を進めて来ました。
 再審を求めて闘う人たちとの団結も強めています。足利事件、布川事件、東電女性社員殺し事件、袴田事件等との連帯を強めています。
 1000万人の労働者民衆に星野闘争を伝える武器として、『国際労働運動』6月号-星野闘争特集が発行されました。各地の絵画展や集会で販売され、大きな共感と決起を生み出しています。大変好評なので、1000部増刷します。さらに活用をお願いします。
 『星野新聞』は36号まで発行され、100万人と結びつく強力な武器になっています。また『星野新聞』は、財政闘争の強化にとっても決定的に重要な力になりつつあります。
 絵画展と『星野新聞』によって闘いは前進し、全国に33の星野救援会ができました。
さらに全国に拡大して行きましょう。

 第3は、高松にある四国地方更生保護委員会との闘いです。
 これは、星野さんを取り戻す具体的な闘いへの決起です。本日、ご家族、再審弁護団、共同代表が直接訪れて、申し入れを行いました。
 新自由主義攻撃が生み出したのは、人間が人間として生きていけない現実であり、人間的共同性の破壊です。そのあげくに生み出されたのが、「秋葉原事件」であり、「津久井やまゆり園事件」です。
 これに対して、政府・国家権力は、重罰重刑化を進めて来ました。2004年には、有期刑の上限を20年から30年に引き上げました。「司法改革」と称して裁判員裁判を導入し、「殺人罪」に関する公訴時効を廃止しました。その結果、無期懲役の終身刑化が進み、今では年間数人しか釈放されないのに対し、獄死する人が20人に達しています。
 法務省は2009年に、無期刑開始から30年を過ぎた受刑者に関しては刑務所長の申し出がなくとも、地方更生保護委員会が1年以内に審理を開始するという通達を出しました。これがいわゆる「30年問題」です。
 星野さんの不屈の闘いは、更生保護委員会が審理を開始せざるを得ないところに追い込んだのです。いよいよ7月から、半年がかり、1年がかりの闘いが始まります。

[6]再審闘争
-再審闘争報告は、別に行います-

[7]2017年総決起で星野さんを取り戻そう
1.青年労働者を先頭にした闘い
 全国総会の一環として、「星野、大坂、むハンサンギュン奪還青年集会」が開かれます。青年労働者が、星野闘争の先頭に立ち、その力で星野さんを本当に取り戻すのです。
 労働運動の前進を切り開き、労働者民衆の総決起をかちとる闘いの先頭に、青年労働者が立っています。
 韓国において、パククネを打倒し、ついに監獄にたたき込んだ闘いの先頭に立ったのは青年労働者と学生たちでした。そして今も、ムンジェイン政権の樹立に止まるのではなく、社会の根底的な変革を求めて闘っています。6月30日には、ソウルを中心に「社会的ゼネスト」が実現されました。
 日本においてゼネストを実現していく闘いの中軸に座っているのが、動労千葉、動労水戸を先頭とする動労総連合です。国鉄闘争は、新自由主義攻撃の根幹を打ち破って来ました。既成の労働組合の制動を突き破り、労働者の総決起をかちとる闘いの先頭で青年労働者が闘っています。

2.大坂正明さんの裁判に勝利しよう
 大坂正明さんの無実を証明することは、星野文昭さんの無実をさらに鮮明にします。まったく同じ証拠構造で闘われる大坂さんの裁判は、私たち自身の闘いです。
 裁判の傍聴、裁判所前街宣、署名提出等あらゆる闘いをやり抜こう。
 大坂正明さんの裁判を共に闘っていく費用も『星野新聞』の拡大によってまかないたいと考えています。各地の救援会において、それぞれ1割ずつの増部のご検討をお願いします。

3.四国地方更生保護委員会との闘い
 今日から始まる1年が、星野さん解放をかちとる勝負の年となります。
 星野文昭さんを本当に取り戻すために総決起しよう。この闘いは、政府・国家権力との真正面からの闘いになります。日本における無期懲役は終身刑化しています。これを打ち破って星野さんを取り戻すために、あらゆる闘いと力を集中しよう。
 本日、ご家族、再審弁護団、共同代表が直接訪れて星野さんの解放を決定するように申し入れを行いました。これは新たな闘いの始まりです。
 繰り返し、更生保護委員会への働きかけを強めて闘おう。8月26日から30日には、高松市内で絵画展を開きます。
 更生保護委員会に対して要望書を送る闘いを、計画しています。これまで培ってきたすべてを発揮して、全国あらゆるところから、あらゆる人々の思いを送ろう。絵画展の場でも、積極的に要望書を集めてください。要望書の運動で私たちの闘いをさらに拡大し、その力で星野さんを取り戻すのです。

4.星野さんの健康と権利を守る闘い
 平良修さんの面会要求行動に向けて、全国で227個人・団体の要望書が寄せられました。2010年5月から続く、友人面会禁止を絶対に打ち破ろう。友人と会い会話を交わすのは人間として当然の権利です。
 徳島刑務所は今も手紙や新聞の墨塗りを続けています。これをただちに止めさせよう。
 星野さんの健康を守るための闘いが重要です。星野さんはサバ等にアレルギーを持っています。昨年、サバを1匹食べたところ、全身に発疹が出て苦しみました。アレルギー対応の食事を保障させよう。外部の医師を含めた、定期的な検診を保障させよう。
 これから酷暑の季節を迎えます。「エアコンを入れろ」「上の窓を開けろ」「濡れたタオルで体を拭かせろ」というあまりにも当然な要求を認めさせよう。
 さらに、24色の絵の具の使用を認めさせよう。

5. 9月10日徳島刑務所包囲デモ
 9月10日、第5回の徳島刑務所包囲デモを行います。
 星野さんとの集団面会を実現し、獄壁を超えた団結をつくり出そう。

6.再審弁護団と一体で星野さん解放へ
 再審闘争と大衆運動は、星野さんを取り戻す闘いの両輪です。2017年、再審弁護団と固く団結して、東京高裁、東京高検を追いつめよう。
 裁判所前街宣や署名提出行動は、公判廷が開かれない再審闘争において、裁判所に私たちの意思を突き付ける重要な闘いです。実際に合田悦三裁判長は「ビラ見て知っている」と答えています。
 全証拠開示・再審無罪を求めて100万人の署名を集めよう。特に労働組合の丸ごとの決起をかちとろう。

7.11・26全国集会
今年全国集会は11月26日、東京の星陵会館で行います。
 2017年の総決起で星野文昭さんを奪還しよう。
 国鉄闘争を先頭とする闘う労働運動を大きく発展させ、それと一体の闘いで星野文昭さんを取り戻そう。
 
第1次再審請求審で勝ち取った地平
 星野文昭さんは、1987年7月13日の最高裁上告棄却決定により無期懲役刑を確定されました。
 1996年4月17日に第1次再審請求を行い、12年間闘い抜いてきた2008年7月14日、最高裁は特別抗告を棄却しました。許し難い棄却決定です。しかし、星野さんの「機動隊員殴打」の核心的証拠とされたKr供述調書のうち、星野さんを特定したKr供述調書の、星野さんを特定した服の色が間違っていたことを、最高裁は認めざるを得ませんでした。これは、第1次再審請求が切り開いた大きな地平です。
 Krさんは、「殴打者はきつね色の服を着ていた。そのような服装は星野さんしかいなかったから、殴打者は星野さんだ」と、服の色を唯一の根拠にして星野さんを特定しました。ところが、星野さんの服は「薄青色」でした。最高裁にこれを認めさせたのです。服の色が違えば別人です。星野さんは「殴打者」ではありません。にも関わらず最高裁は、Krは殴打者が星野さんだと、「後ろ姿で分かった」「声で分かった」と強弁し、もはや裁判とは言えないような決定を下したのです。
 第2次再審請求は、この上で闘われています。

第2次再審請求
 2009年11月27日、星野さんと再審弁護団は27点の新証拠を添えて第2次再審請求を行いました。
軸となる証拠は、
① 星野さんが、殴打現場から離れた十字路に立っていたから見ることのできた  「車の反射光」の写真。
②デモ隊の中に「きつね色」の服装をした人が存在したことを示す内田洋司さん撮 影の写真。
③殴打の痕跡のない鉄パイプを持った星野さんの撮影された、警察官佐藤憲三撮影写真等です。
第2次再審請求では補充書を3度にわたって出すと共に、現場目撃者11人の供述調書と現場写真及びそのネガの開示を迫る3者協議を繰り返し行ってきました。そして3者協議で、「11人の供述調書」の開示は頑なに拒む検察官に、158枚の現場写真を開示させました。その中に、星野さんの撮影された、いわゆる「一郎丸写真」がありました。「佐藤写真」よりも鮮明で、殴打の痕跡の無い鉄パイプを右手に持った星野さんが映っています。
 補充書では、
④『厳島鑑定書』(日本大学文理学部心理学科教授・厳島行雄先生鑑定)を新証拠 として出しました。
 これは、Krさんの供述調書と、火炎びん投てきの指示をした核心的証拠とされたAoさん、Arさんの供述調書の信用性を心理学の知見に基づいて検証したものです。
 『厳島鑑定書』は、3ヶ月も前の、1分未満の、突発的な出来事を、異常なほど詳細に述べている供述調書は、記憶に関する心理学的知見に照らして、また本件に即して行った実験結果に照らしても、本人の真の記憶に基づくものではあり得ないと結論づけています。
④また、証拠開示でかちとった「一郎丸写真」等も新証拠として出しました。
 この写真は、殴打現場を過ぎた後に撮影されたものであり、星野さんの持つ鉄パイプに何の損傷もないことを証明する決定的な無実の証拠です。

デタラメ極まりない第2次再審請求棄却決定
 2012年3月30日、東京高裁第11刑事部・若原正樹裁判長は、これらの新証拠の提出にも関わらず、第2次再審請求の棄却決定を行いました。
 その許し難いデタラメの第1は、星野さんの殴打を否定する「一郎丸写真」に、検察官が「破損したのではないかと思われる新聞紙が確認出来る」等と言いがかりを付けてきたことに対して、弁護団が破損の痕跡など一切ないことを示すために写真鑑定を行うから、「ネガを出せ」と繰り返し要求してきたにも関わらず、それを全く認めないままに、「不鮮明ながら損傷らしき痕跡が確認出来る」と言って棄却したことです。
 第2は、『厳島鑑定書』を否定するために心理学を真っ向から否定し、取り調べにおける不当極まりない誘導と、拷問的な長時間・長期間の取り調べを、詳細かつ正確な記憶を喚起する上で有効だと、容認・賛美している点です。
 第3は、星野さんが十字路上に立ち続けていたからこそ見ることのできたNHK方向の車の反射光を、「星野は十字路を通過したのだからNHK方向を見ることが出来た」として、「光」を見たことが殴打現場にいなかったことの裏付けにはならないと、無実を証明する新証拠として認めなかったことです。

異議審での闘い
 星野さんと再審弁護団は、第2次再審請求の棄却決定に対して、直ちに異議を申し立てました。(2012年4月3日)。再審闘争は、現在、この異議審として闘われています。
 異議審で弁護団は、「一郎丸写真」のネガの高精度スキャニングデータの交付を実現して、写真鑑定の第1人者である千葉大学名誉教授・三宅洋一さんに鑑定を依頼しました。その
⑤「鑑定意見書」新証拠として提出しました。
 三宅教授は、「損傷らしき痕跡」なるものが、「一定幅の環状の線」であることを明らかにしました。鉄パイプに巻かれた紙が、殴打により損傷したとすれば、決して「一定幅の環状の線」にはなりません。星野さんが殴打していないことが改めて鮮明になりました。
 三宅鑑定意見書で星野さんの殴打が否定され、現場目撃者11人の供述調書の開示の必要性がより高まりました。弁護団は、デモ隊全体がほとんど黒っぽい服装だった中で、薄青色の服装の星野さんは目立つ存在であったことを指摘して、11人の現場目撃者の供述調書の開示を改めて強く求めました。
 昨年(2016年)9月、異議審の係属している東京高裁第2刑事部の裁判長始め、全裁判官が変わりました.10月に弁護団は新裁判体と顔合わせの面談を行いました。
 11月16日、弁護団は元NHKプロデューサーの永田浩三さんと「十字路」で現場検証を行い、永田さんがNHK方向の車の反射光の撮影を行いました。
⑥十字路に佇立していれば反射光を見ることができるが、たんに通過しただけでは 見ることが出来ないことを立証する映像の撮影に成功しました。12月28日、 これを新証拠として提出しました。

 私たちは、東京高裁・高検を圧倒的に追い詰めています。Krさんの供述調書については、供述の核心部分である服の色の誤りを最高裁に認めさせました。Kr、Ao、Arの各供述調書全体が、本人の真の記憶に基づくものではないことを『厳島鑑定書』で明らかにしました。

 そして、星野さんが殴打していないこと、殴打現場にいなかったことを示す「一郎丸写真」「光」の写真と動画で、星野さんの無実を明らかにしてきました。この地平の上で、民間人現場目撃者11人の供述調書の開示を強く迫っています。

 最後になりましたが、大坂正明さんへの起訴を怒りを込めて弾劾します。しかし、大坂さんの裁判が始まると言うことは、星野文昭さんの再審が開始されるのと同じ意味を持っています。大坂さんの裁判と星野再審闘争を一体の闘いとして全力で闘っていきましょう。
(2017年7月14日)