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10・1 更生保護委を圧倒 「星野さん返せ」の熱い声
第 10 回 申 し 入 れ
要望書は2567通(累計12873通)を提出しました

  10月1日、四国地方更生保護委員会へ第10回目の申し入れを行いました。星野文昭さんの仮釈放審理は始まっています。絶対に仮釈放を決定させ、44年の非道な投獄から解放させたいと全力で闘いました。広島から元衆議院議員の小森龍邦さん、小冊子「絵画展」作者の八十島敦子さんが駆けつけてくれました。

 累計約1万3千筆の要望書提出

 冒頭、共同代表の戸村裕実さんが、四国地方更生保護委員会側の磯久隆夫調整指導官に要望書を手渡しました。全国からの熱い思いがこもった要望書は今回、2567人分、累計で12873筆です。
 星野誉夫さんが「文昭は8月に体調を壊しました。43年余の拘束で十分な検査を受けられない状態です。家族は健康な状態で1日も早く出所することを願っております」と訴えました。
 続いて鈴木達夫弁護士が「獄中で亡くなるまで拘禁する無期刑の終身刑化は、断じて許されない。服役後30年が経過したら刑務所長の申出がなくても仮釈放の審理を行うという法務省通達は、終身刑化を避けるために出されたものと考える。最高検の『マル特無期通達』は違法・無効であり、更生保護委員会は星野さんの仮釈放審理の中で、『マル特無期通達』を越えるべき」と訴えました。
 八十島敦子さんが「星野さんの無実を確信しています。長い拘禁は更生保護の意味からいっても本当におかしい」と怒りを表明し、香川救う会の高橋敦さんは「高松市美術館で絵画展を行い、500人が来ました。高松市民は、既に星野さんのことも四国更生保護委員会のこともよく知っている」と突き付けました。
 共同代表の戸村さんが「朝日歌壇に載った歌の31文字に秘められた意味の大きさに感服します。星野文昭という固有名詞が登場するのが画期的で、選者も星野さんの境遇に理解があったと思う。星野は社会的に普遍化している。『人間らしく生きられる社会を!』と発する人がなぜ獄舎に生を閉ざされなければならないのか。一日も早く解放を」と、渾身の訴えをしました。

 小森龍邦さん20分間迫真の訴え

 その後、小森さんが20分間、迫真の訴えをしました。
 「私は衆議院議員の時、法務委員で筆頭理事もやった。石川一雄さんの仮釈放実現のため、矯正局長を追及した。当然にも無期は終身刑ではない。星野さんへの44年もの投獄は実質終身刑で、甚だしい人権侵害だ。私は人権侵害には、徹底的に権力に抵抗する。星野さんの絵には人間性が現れている。まじめで誠実でやさしい人間であることがよくわかる。私はマンデラ氏に会ったことがある。彼は71歳で解放され、その後大きなことやり遂げた。星野さんも必ず立派なことをなし遂げる人だ」
 最後に暁子さんが、吉川医師と自分の申し入れ書を提出しました。「8月22日に文昭は倒れました。視界がぼやけ、目がチカチカして、血流が逆流するような感じだったと言います。3㌔もやせてしまいました。文昭が出獄したら、米沢の私の実家に迎えようと思います。自然の中で療養できるし、絵を描いたり、ミシンを置くこともできます。ぜひ1日も早い仮釈放を」と訴えました。
 沖縄県知事選で玉城デニー氏が当選しました。改憲・戦争に反対し、人間の命と人権が尊重される社会を求める闘いが大きく動き出しています。その中で、星野さんを取り戻しましょう。多くの人とつながりながら、11・4労働者集会―11・25高松での星野さん解放全国集会へ全力で集まりましょう。




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