改憲決戦と星野再審闘争 鈴木達夫
大変な激動期の中で戦後日本階級闘争の最大のテーマである改憲決戦に、命懸けで決起していくときが来ました。来年、2018年、遅くとも冬には国民投票と言っています。安倍の追い詰められてどうしようもなくなった中で繰り上がった改憲決戦です。
その中で共謀罪情勢とも言うべきことが次々起こっています。労働組合のメールの差し押さえとか、大坂さん逮捕とあの極悪キャンペーンです。その中で私たちは反撃の方向を見い出しつつあります。それが星野再審闘争です。
どういうことかというと、星野再審闘争は21年間の闘いの中で、大坂さんもまた全くの無実であり、でっち上げ弾圧だということが完全に明らかにされている。そういうことを記者会見で暴いていった。そうしたら、記者は星野文昭さんが大坂さんと同じ事件ででっち上げられて42年、徳島刑務所にいるということを書けないんですが、非常に関心を持って、星野の勉強をしなければという人が何人も生まれてきています。
星野さんの問題と大坂さんの問題は客観的に一体です。それで、藤田さんも、西村さんも、私も大坂さんの弁護団にも加わりました。一体として闘っていく決意です。
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高松闘争と再審の両輪で 酒井健雄
本日午前中、ご家族、共同代表と一緒に四国地方更生保護委員会に要請に行ってきました。弁護団としては星野さんは無罪だと確信している、だから身柄拘束自体あり得ないことだ、即時解放すべきだという立場から意見書を出し、再審の今の状況に照らして説明をしてきました。
出てきたのは合田総務課長他2人で、話は非常に紳士的に聞いていましたが、星野さん担当の更生保護委員ではありませんでした。それで、次回は直接担当委員と面会して訴えを聞いてもらいたいと強く要請しました。最初は通達に沿ってとか適切に判断してとか、国会答弁のようなことを言っていたのですが、最終的には、要望は承ったと言っていました。これは約束ではないのですが、こちらの要望は当然担当委員の方にも伝わると思います。
一刻も早く星野さんを解放してくれということですから、私たちは再審と更生保護委員会への働きかけは両輪として、両方頑張っていきます。とりわけ次回は星野さん担当の更生保護委員との面会を実現する必要があります。今後とも頑張っていきます。ご支援よろしくお願いします。 |
大崎事件が開いた可能性 岩井 信
鹿児島地裁が今年6月28日に再審開始を決定した大崎事件で、検察は昨年10月、今まで存在しないと言っていた現場検証などの捜査の経緯を写したフィルムが、もう一回探したら「ありました」と言ってきた。大崎事件は、これもまた典型的な証拠開示が再審開始決定を導いた一つの事例になっている訳です。
鹿児島地裁は大崎事件で心理学鑑定を非常に重視しています。心理学鑑定について、「司法の場での総合的な信用性判断に際し有意な情報」と述べています。今まで、供述の信用性判断の一番の専門家は裁判官であり、心理学者ではないから、心理学者の意見書は意味がないというのが、裁判所が無言のうちにとっている立場でした。しかし、大崎事件では心理学鑑定の意義を明確にした上で証拠として採用している。まさにこの大崎事件の再審開始決定から見ると、私たちの再審開始に向けた闘いもまさに、厳島先生による心理学鑑定が明らかにしたこと、そして今証拠開示を求めていることが新しい可能性を切り開いていくことになると、改めて思っています。 そうした矢先に大坂さんの逮捕ということになってきて、今後いろんな動きがある中で、しかし、私たちとしては愚直に、今まで求めてきた証拠開示を実現していくことが第一だと思っています。そのためには全国各地の皆さんの活動が非常に重要になってきます。
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証拠開示求め二人の無罪を 藤田城治
大坂正明さんの弁護団にも加入しました。大坂さんの起訴状の中身は星野さんと同じです。今後、公判前整理手続きに入って行きます。7月28日、検察官から「主張予定事実」が出されます。検事がこれから立証していこうという事件の概要が述べられます。それと共に第一弾の証拠開示があります。
刑事訴訟法の改正に伴い、要求すれば、検察官が手持ち証拠のリストを開示することになりました。これは何かといいますと、中身はまだ開示にならないのですが、検察官の手持ちの証拠のリスト、少なくともどういう証拠があるのか、だれの供述調書があるのか
というリストは開示することになっています。
われわれは、まず検察官に、手持ちの証拠を全部出せということを突きつけてていきます。
最初から大きな山場を迎えていくと思っています。星野さんのこれまでの再審を通じて積み上げてきた地平、これを大坂裁判の中でいかし、両方を一体で闘っていき、二人の無罪を勝ち取るために全力でがんばっていきます。 |
沖縄闘争は戦争阻止の力 和久田修
文昭さんに接見してきました。総会には出られませんでしたが、デモに合流できました。
文昭さんは、「30年問題で勝ち切ることは権利であり、道義的に言っても再審勝利と同一だ」という事と「沖縄の反基地闘争は、朝鮮戦争阻止の最高の力だ。日米韓の国際連帯の闘いだ」と力説していました。同感です。星野さんと連帯してがんばりましょう。
(デモ解散地点で) |
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