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第9回国賠裁判 医師意見書を提出
徳島刑務所の医療放棄と医療センターの術後放置を弾劾
医師意見書で国を追い詰めた裁判所を包囲する怒りのデモ

 1月27日、東京地裁民事第14部(村主隆行裁判長)で星野国賠訴訟第9回口頭弁論が開かれました。弁護団は、A病院のA医師とB病院のB医師の意見書2通を提出しました。昨年9月のふくしま共同診療所院長の布施幸彦医師意見書と併せた3通の意見書は国の責任を徹底的に明らかにするものです。
 星野国賠訴訟は、星野文昭さん獄死の責任を徹底的に追及する段階に入りました。

 
検査を放棄した徳島刑務所
 星野さんが2018年8月22日に激しい腹痛で倒れた時、徳島刑務所の医師がとった処置は「急性腹症」と判断したことを意味しており、便潜血検査と内視鏡検査をしています。しかし病因は特定できなかったのに、医師マニュアルでは規定されている血液検査と超音波検査を行いませんでした。
 布施先生は意見書で、「その後も体重減少・食欲不振は続いていたのですから、腹部超音波検査や腹部CT検査」を行うべきだったと、体重減少とHDLコレステロール値のグラフを示して、肝臓の異常が推定されると厳しく弾劾しています。
 A先生は、この点で同様の意見を述べた上で、「巨大肝臓がんの存在が疑われた段階で患者に伝えていないのか」と問い、「寿命にかかわる重大な医療情報…が知らされずに仮釈放についての議論がされていたのです。徳島刑務所が行った星野さんの医療情報の隠ぺいは、医療倫理に著しく反し」ていると強く弾劾しています。当時、仮釈放審理を行っていた四国地方更生保護委員会に対して、徳島刑務所は医療情報を一切報告せず、星野さんが外部の普通の医療を受ける権利を奪ったことは絶対に許すことはできません。

 
センターが命を奪った 
 胆肝膵外科専門医であるB医師はその意見書で、肝臓がんの切除手術においては高い確率で術後出血が発生することを指摘し、東日本成人矯正医療センターは手術後の出血に対して再開腹で止血していれば星野さんの命が救えたし、それが唯一の救命策であることを鮮明に言い切っています。そのような問題意識も態勢もなく漫然と時を費やして「迅速な後出血の存在の把握と開腹止血術を行う機会を奪うことになった」ことに怒りを明らかにしています。
 さらに法廷で岩井信弁護士は、被告・国の代理人が「徳島刑務所は外部の病院に相談していたとウソをついていた」と、厳しく弾劾しました。徳島刑務所は、19年3月、外部の病院に「診療情報提供書」を送って折衝したと主張していましたが、それが虚偽の主張であることが明らかになったのです。

  
沖縄闘争と一体で 
 閉廷後の報告集会には60人が集まり、弁護団からの報告を受けました。次回は5月19日(木)です。
 裁判に先立つ地裁前街宣には多くの救援会の方々が駆けつけました。三多摩救援会の大畠信子さんは直前の沖縄現地闘争をアピール。星野国賠勝利全国運動呼びかけ人の福島尚文さん、船木明貴さん、金元重さん、土屋翼さんも駆けつけました。
 法務省弾劾デモに60人が集まり、狩野満男共同代表から星野国賠闘争を闘うと同時に今の沖縄闘争を闘っていこうとの提起で法務省デモに出発しました。星野さん、大坂正明さん、奥深山幸男さんたちの半世紀を超えて闘いぬかれた闘いは、今こそ底力を発揮する時です。沖縄闘争を爆発させるということが、私たちの星野闘争の課題です。今年の「復帰」50年、5・15沖縄闘争を先頭になって闘いましょう。米日による中国侵略戦争切迫情勢の中、絶対に沖縄を再び戦場にしてはなりません。改憲・戦争阻止!大行進と共に反戦・反基地闘争に全国で取り組もう。

124号掲載
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