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星野国賠訴訟第14回口頭弁論

国の主張と矛盾している池田意見書

 
 東京地裁前街宣で被告・国を弾劾(2月16 日)

 2月16日、東京地裁民事第14部(村主隆行裁判長)において、星野国賠訴訟の第14回口頭弁論が行われた。前夜から攻防が続く三里塚現地と連帯して、被告・国を徹底的に追及する闘いをやり抜いた。
 期日に先立って原告弁護団は、池田正行意見書(徳島刑務所医療を批判する布施幸彦医師意見書への反論)への布施先生の反論と、第8準備書面・第9準備書面を提出した。第8準備書面は、東日本成人矯正医療センターが星野文昭さんの獄死を医療事故として報告したかどうか釈明を求めるもの、第9準備書面は被告・国側の当初の主張と池田意見書の間にある矛盾の釈明を求めるものだ。これに対して被告代理人は、前者には「必要な範囲で答える」、後者は「釈明の要なし」と答えた。
 直ちに岩井信弁護士が立ち「当初は準備書面で出血性ショックを疑う臨床症状はなかったと主張していた。しかし、池田意見書2(医療センターの医療行為について)は、手術当日夜にDIC(幡種性血管内凝固)による術後出血が始まっていた可能性が高いと書いている。明らかに矛盾があるではないか」と追及した。国側代理人は「立証責任は原告にある。その内容を見て必要があれば反論する」と居直った。
 3月1日に肝臓がんを発見して以降「外医調整を行ったという証拠は墨塗りされた運行日誌の外にあるか」という裁判所からの求釈明に対して、国側代理人は「ありません」と答えた。徳島刑務所の医務課長らが外部の病院に行ったと主張しながら、その報告書もないと言うのだ。
 裁判終了後に報告集会を行った後、法務省弾劾デモに出発した。官庁街に星野国賠訴訟勝利の訴えが響いた。さらにムミア・アブ―ジャマル救援の国際連帯行動の一環としてアメリカ大使館への抗議行動を行った。次回は、5月16日午前10時30分、708号法廷。
星野新聞第137号 掲載