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4.22 第5回口頭弁論、街宣と法務省デモ
口頭弁論で国家犯罪追及

弁護団を先頭に口頭弁論で被告・国側を徹底追及したあと、50人の仲間が日比谷
公園から法務省を通り、霞が関一帯をデモ行進した(4月22日 東京・霞が関)

 4月22日、東京地裁民事第14部(伊藤正晴裁判長)において、星野文昭さん獄死の責任を追及する国家賠償請求訴訟の第5回裁判が開かれました。
 今回弁護団が提出した「原告第3準備書面」は、星野さん獄死の責任を否定する被告・国の主張を全面的に打ち破るものです(別掲記事参照)。弁護団は法廷においても被告・国を厳しく追及しました。
 裁判終了後に日比谷図書文化館で行われた報告集会で、弁護団から法廷での様子と提出した準備書面について詳しい報告を受けました。参加した50人は、星野さんの獄死が許しがたい国家犯罪であることを改めて確信しました。日比谷公園から法務省弾劾デモに出発し、「星野さん虐殺を許さないぞ!」「法務省は責任を取れ!」と、徳島刑務所、東日本成人矯正医療センター、法務省への怒りを表明しました。
 国賠訴訟は、当面は双方が意見を出し合いますが、さらに意見書等の提出、証人喚問等の具体的な立証へと入っていきます。とりわけ重要なのは、医師の意見書です。被告・国の卑劣な主張を打ち破るためには、科学的知見に基づく医師の意見書を提出しなければなりません。
 意見書作成のためには多額の費用がかかります。度重なるお願いになり大変恐縮ですが、意見書作成のためのカンパを訴えます。

 全国運動を発展させよう
 今年は、星野文昭さん、大坂正明さん、奥深山幸男さんらが11・14渋谷闘争を闘ってから50年になります。
 当時の沖縄はベトナム侵略戦争の最大の出撃基地でした。米軍政下に置かれ、ベトナムと行き来する米軍があふれていました。事件や事故は日常茶飯事でしたか、米軍が責任を取ることはありませんでした。沖縄の人々は、そのような現実を変えようと、本土復帰闘争に立ち上がりました。
 日本政府が押し進めたのは、それをかなえるような顔をして、実は踏みにじるものでした。今日、米基地は撤去どころか、ますます強化されています。辺野古新基地建設に遺骨のまじる南部の土砂が投入され、日本版海兵隊が常駐する計画まであります。南西諸島に自衛隊の軍事基地が次々に建設されています。
 5・30全国集会から、星野国賠に勝利する全国運動を本格的に発展させましょう。
 コロナに関する第3次緊急事態宣言は5月末まで延長されました。しかし、これで解決すると考える人はいません。菅政権はオリンピック強行を最優先し、まともなコロナ対策を放棄しています。そのために医療は崩壊して、多くの労働者民衆が殺されています。度重なる緊急事態宣言で生きていけない現実が生み出され、人間としての怒りと闘いがあらゆるところから吹き出しています。
 星野・全国運動はこれらと結びつき、星野さんが終生求めた「すべての人間が人間らしく生きられる」社会をつくり出すために、星野さんの精神を発展させていく運動です。
 国会前には怒りがあふれています。連日多くの人たちが、デジタル監視法案、入管法改悪、少年法改悪などに反対の声をあげています。オリンピック中止も訴えています。
 菅政権は5月3日に憲法改悪に取り組む声明を発表しました。先の訪米では、アメリカと共に中国への軍事圧力を高めていくことを確認しました。
 日本はミャンマー国軍を支える最大の支援国です。国軍クーデターを裏側で支持し、国軍系企業と共同で事業を展開する日本企業を支えています。
 「もうがまんできない。菅政権を倒せ」という声があふれています。改憲・戦争阻止と一つになり、星野国賠に勝利する全国運動を発展させましょう。

口頭弁論開始前、星野暁子さん、狩野満男共同代表を先頭に
全員で裁判所前での街頭宣伝をおこなった(4月22日)

星野新聞第115号 掲載