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2月8日第4回国賠裁判
居直り許すな怒りのデモ

国 術後ショック状態を否定


 2月8日、80人の仲間が駆けつけ、朝の宣伝活動から裁判の傍聴、報告集会、法務省弾劾デモまで闘いました。被告・国は肝臓がん切除手術の後、星野文昭さんはショック状態に陥っていなかったと主張するなど、全面的に居直ってきました。全国運動を発展させて、真実を明らかにし、責任を取らせましょう。

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 2月8日、80人の仲間が駆けつけ、朝の宣伝活動から裁判の傍聴、報告集会、法務省弾劾デモまで闘いました。被告・国は肝臓がん切除手術の後、星野文昭さんはショック状態に陥っていなかったと主張するなど、全面的に居直ってきました。全国運動を発展させて、真実を明らかにし、責任を取らせましょう。
 2月8日、東京地方裁判所民事第14部(伊藤正晴裁判長)で、星野文昭さん獄死の責任を追及する国賠訴訟の第4回口頭弁論が行われました。
 午前9時、首都圏を中心に集まった仲間が裁判所前で宣伝活動を行いました。多くの人がカラーリーフを受け取り、要望書に署名しました。
 昨年12月3日、弁護団は被告・国の主張を全面的に打ち破る「原告第1準備書面」を提出し、4項目について国の回答を求める「求釈明」を行いました。
 今回は、被告・国がこれに対する書面を提出する期日です。ところが出してきた書面は、「求釈明」4項目の内、2項目に対して答えを拒否するものでした。
弁護団は求釈明に答えるよう追及しましたが、被告代理人は「原告の主張を見て判断する」と繰り返すのみでした。
 日頃は温厚な岩井信弁護士が満身に怒りをみなぎらせて立ち上がり、回答を拒否する被告代理人を厳しく追及しました。最後に「今後は、原告側が求める証拠は無いことを前提に訴訟を進める」と宣言し、裁判所もこれを認めました。

裁判報告集会で国の責任明確に
 日比谷図書文化館で、報告集会が開かれました。藤田城治弁護士、岩井信弁護士、土田元哉弁護士、和久田修弁護士が、この日の裁判の内容を説明しました(別掲記事参照)。
 星野暁子さんは、「文昭は自然に死んだのではありません。殺されたのです。その責任を国に取らせることを通して、受刑者を人間扱いしなくて良いという社会のあり方を変えていきたい」と訴えました。法務省に対して怒りの弾劾デモ 報告集会の後、日比谷公園霞門に移り、新たに駆けつけた人も含めて30人が集まりました。
 出発前に共同代表の狩野満男さん、星野暁子さん、和久田修弁護士が発言に立ち、「星野文昭さんの獄死を絶対に許さない。徳島刑務所、医療センターの背後で星野さんを殺した法務省を徹底的に弾劾しよう」と訴えました。
 星野文昭さんの遺影をかかげ、青年のデモコールでデモ隊は進み、法務省前では、「星野さん虐殺を許さないぞ」「受刑者も医療を受ける権利があるぞ」「法務省は責任を取れ」「大坂正明さんを取り戻すぞ」等の怒りのシュプレヒコールをあげました。
 途中、「ソリダリティ」を皆で歌いながら行進しました。日比谷公園に戻って、次回の裁判を確認し、必ず勝利することを誓って終わりました。
 次回は4月22日(木)午前10時半から、第411号法廷で開かれます。

星野新聞第112号 掲載