TOPページへ! 

      2月19日 徳島刑務所への申し入れ   

申 し 入 れ 書

  徳島刑務所長 竹中晃平 殿
               2016年2月19日
               星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議
                東京都港区新橋2−8−16 石田ビル4階
                電話  03−3591−8224
                FAX 03−3591−8226
 私たちは、貴刑務所において無期懲役受刑中の星野文昭さんの再審裁判を支援し、1日も早い釈放を実現するために、全国で活動を続けています。星野文昭さんの権利と健康を守り、全国の仲間と団結するために、以下の申し入れを行います。

(1)自由な友人面会を認めるよう強く要求します
 2006年5月に、100年続いた監獄法に代わる「受刑者処遇法」が施行され(その後「刑事収容施設法」に改定)、友人面会が可能になりました。これ以降、総計94人が星野文昭さんと面会し、星野文昭さんを取り戻す運動を大飛躍させました。
 ところが、2010年5月から、元身柄引受人である青柳晃玄さん以外は面会できない状態が約6年続いています。徳島刑務所は「申請があれば、その都度個別に検討する」と言っていますが、これは明らかにウソです。あらかじめ「友人面会は認めない」という方針を決め、その上で「個別に検討する」ふりをしているだけです。
 受刑者は人間です。友人と会い、会話することは、人間として当然の権利です。自由刑に伴う最小限の規制以外は行ってはならないというのが、国際的にも認められた大原則です。人間として当然の権利を踏みにじるこのような現実をただちに改め、自由な友人面会を認めるよう強く求めます。

(2)星野文昭さんを2類に戻すよう要求します
 昨年10月、星野文昭さんは3類に降格されました。3類への降格によって、面会は1カ月5回から3回に、手紙の発信は7回から5回に減らされました。2類集会への出席もできなくなりました。
 この降格処分が、9月6日に行われた徳島刑務所デモに対する報復であることは明白です。降格の理由は、@工場において他の受刑者が話しかけてきた際に許可無く返事をした、A配食の際に新聞を片づけていたら「読んでいた」とみなされた、の2点です。2つの事柄はいずれも昨年8月に起きています。徳島刑務所は9月6日のデモに備えて、報復のための口実づくりを行ったのです。
 誰かが話しかけてきたら、返事をするのは人間として当然のことです。新聞を「読んでいたとみなす」のは、降格処分の口実探しのこじつけでしかありません。
 まったく不当な降格処分を取り消し、ただちに2類に復帰させるよう求めます。

(3)年賀状差し止めと一部墨塗りに対して厳重に抗議します
 今年、例年を大きく上回る年賀状が送られました。その1枚1枚が星野文昭さんへの思いと団結を込めたかけがえのないものです。年賀状には熱い血が通っているのです。
 ところが徳島刑務所は、何の告知もないまま2月上旬まで差し止め、その上、一部を墨塗りして星野文昭さんに渡しました。これは、星野文昭さんと全国の仲間との友情を、土足で踏みにじる許しがたい暴挙です。
 竹中晃平所長に対して、星野文昭さんと全国の友人に謝罪し、元の状態の年賀状を星野文昭さんに渡すよう要求します。
 親族である星野暁子さんが送る手紙の墨塗りも後を絶ちません。
 手紙の墨塗りを今後いっさい行わないよう、怒りを込めて申し入れます。

(4)居房に暖房を入れ、ポケットカイロ購入を許可することを求めます
 冬には氷点下の日々が続く徳島刑務所において、居房に暖房がないのは拷問にも等しい攻撃です。
 昨年11月2日、徳島弁護士会は徳島刑務所に「勧告書」を送りました。その中で、「適切な防寒衣を支給せず」、「防寒下着又はカイロ等の自弁品の使用を許可しないことは」、「本件被収容者の健康を保持するための適切な措置を講じる義務に反して違法な処遇をしたものであり、同人の健康な生活を営む権利を侵害すると認められる」としています。
 星野文昭さんを始めとする受刑者は人間であり、「健康な生活を営む権利」を有しているのです。にもかかわらず、いかなる暖房の措置も取らないばかりか、ポケットカイロの購入すら認めないのは、絶対に許せない人権侵害です。
 本年1月21日、鈴木達夫弁護団長が庶務課長に面会して確認したところ、「カイロの購入を認めると、所持金の有無で差別を生じる」と答えました。こんな回答は、絶対に認められません。
 ただちに、防寒下着やカイロの購入を認めるよう申し入れます。

(5)適切な医療を保障するよう求めます
 星野文昭さんは本年4月27日、70歳の誕生日を迎えます。
 星野文昭さんは41年もの獄中生活によって、低体温症になるとともに、寒冷アレルギーによる痒みに悩まされています。時には、夜眠れないほどの痒みに襲われることがあるとのことです。
 最近、血糖値が高い数値を示したと聞いています。これは、皮膚の痒みを抑えるために、ステロイド薬を塗るだけではなく、服用しているためと推測されます。このまま高血糖の状態が続くようなことがあれば、健康状態がどうなるか危惧しています。
 外部の病院による定期的な検診を行い、健康な状態で社会復帰できるよう、万全の医療体制をとるよう要求します。
                                    以上

 
画像をダウンロードするには、ここを右クリックします。プライバシー保護を促進するため、この画像はインターネットから自動的にダウンロードされません。