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星野文昭さんのメッセージ



   9/17東京連絡会集会へのメッセージ 

 今年で、獄中31年、暁子との結婚20年を迎えました。私を取り戻すために、そしてそのために心血を注ぐ暁子と家族を支えるために、多忙の中、様々な形で力を注いでくださっている皆さんに、まず、暁子・家族と共に心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。
 とりわけ、この20年、心身の限度を越えるほど頑張ってきた暁子が、一時、体調を崩したことに、様々に気を使い、心を配ってくださり、体調回復を支えてくださったことに、どれほど感謝の気持ちを伝えたらいいかわかりません。

 私自身にとっては、無期の現実をはじめとした全現実、その現実を覆し解放をかちとっていく運動における人間関係をはじめとした様々な問題、家族問題、特に暁子と私が分断をのりこえて一緒に生きていく、という暁子が抱えている全てと、私自身のこととして向き合い、暁子と一緒に、また皆さんと共にのりこえていくことでの弱点こそ、暁子へ大きな困難を強いていた、この点の克服こそ、問われていると思っています。私自身が、暁子と一緒にこの弱点をのりこえて、抱えている全てを、さらに皆さんと共にのりこえていくことによって、暁子の体調の回復・保持と共に、無期と全現実を覆し、人間的解放をかちとっていく絆と力を豊かに養い、解き放っていくことができることを心から願っています。

 私からの便りは、いまだ大幅に制約されていますが、皆さんからのお便りが届くようになって、私と暁子が皆さんとの交流を深め、無期と全現実を覆し、人間的解放をかちとっていく絆と力を豊かに創造していくことができることを楽しみにしています。
 何より、「無期で31年の現実を前に、もう取り戻さなければ。暁子さん(家族)の元に取り戻さなくては。」という思いが伝わってきて、大きな励ましになっています。

 私たちにかけられている無期という過酷な弾圧は、私や家族にのみかけられているわけではありません。多くの人々が、戦争-沖縄基地に反対し、人間的解放を求めて立ち上がった「70年」のたたかいと、それを継承する今日の、より現実的になっている改憲-戦争・沖縄新基地と人民犠牲の道に対するたたかいを圧殺しようとするものです。

 その意味では、私と暁子・家族の未来と共に、全ての人民の人間的解放の成否のかかったものとして、全ての人民の総力によって覆していく課題であると思います。改めてそのことをはきりさせ、再審・早期釈放の運動を、あらゆる人々とつながり、広げ、その力で、必ず、再審・早期釈放をかちとりましょう。
 そして、そうすることで、全ての人民にとって、たたかい生きることそのものを、真に飛躍させていくことができるのだと思います。

 供述で、殴っていたとされる「きつね色上下の人物」と、当日、薄い青の上衣、グレーのズボンの私とは別人です。終始、十字路上にいて、NHK方向から襲いかかろうとしていた機動隊からデモ隊を守り、渋谷へ一秒でも早く出発することをリーダーとしての役割としていた私にとって、殴打・投てき命令は、その役割から外れた、あり得ない行為です。それら無実の全体像は、本集会での朗読劇「32年目の真実」で詳しく触れられると思います。
 これら無実を、物的証拠として一つ一つ固め、全ての人々の再審・早期釈放の声と力で必ず勝利しましょう。

 友人との面会・通信が可能になったことはじめ、とりわけ、暁子(家族)との立会い・アクリル板なしの面会が、再審・早期釈放へ生きたたかう絆・力を養うものとして、その実現の取り組みを共に強めていくことをお願いします。

 絆・力を強めつつ、共に頑張りましょう。