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星野文昭さんのメッセージ


6・30全国集会へのメッセージ
       2013年6月30日           
星 野 文 昭(徳島刑務所在監 獄中38年) 

 権力が、無実なのに無期刑として38年間投獄を続けていることのあまりの理不尽さに誰もが驚き、そんなことがあっていいわけがないという声が力となり、星野解放の闘いが勝利の扉を開きつつあります。これは私たちの共有の、勝利への実感だと思います。
 この私への無期は、労働者人民が分断をのりこえた団結の力で、戦争の道を阻止し世の中を変える、70年安保・沖縄闘争と今日の闘いを圧殺しようとするものであり、特に今日にあって、資本の金儲け・延命のためには労働者人民の人権を無視し、犠牲にしてもいいという新自由主義攻撃そのものとして、無実でも無期投獄にして犠牲にしてもいいという人権無視の権力による犯罪そのものです。
 このことに対して、全ての仲間、友人、全ての皆さんが自からの生き方、共に人間的未来を開くことをかけた闘いとして、星野闘争、全証拠開示―再審・釈放の闘いに取り組んでいること、獄壁とあらゆる分断をのりこえて、一つに団結して闘っているということに私も暁子も家族も実感して、日々を勝利感・充実感をもって生き闘うことができています。

新自由主義の攻撃への怒りと闘いは全世界に満ち満ちている

 今や資本が労働者からむしり取るだけむしり取って過剰資本を生み、大恐慌、大失業、戦争の時代を生んで、にっちもさっちもいかなくなっているなかで<資本救済の放漫財政=国債増のために大増税・社会保障解体>と<国債を買って金融緩和し、景気浮揚しようとしてバブル=バブル崩壊とハイパーインフレ>を引き起こし、その全課程でさらに解雇・賃下げ・生活破壊、自由・命より金儲けの新自由主義に突き進み、そうしたものとして原発推進による被曝労働と地域・世界への被曝の強制、沖縄基地とその全国化による生命・生活破壊、TPPによる三里塚に象徴される農業破壊と雇用・生活破壊、司法改革による人権無視などを進め、労働者人民を生きさせられなくしています。
 そして、それら自体が改憲ということができますが、<改憲・戦争>という形で、労働者人民の権利・自由を奪い、安倍の進める「新たな戦前」によって争闘戦・戦争に動員しようとしています。
 このことへの労働者人民の怒りと闘いは、現在のトルコ、ブラジルのデモ・ゼネストはじめ全世界に満ち満ちています。
 労働者人民を生きさせられず、人間社会を根本から破壊する以外になくなった資本主義は命脈が尽きており、新自由主義の突破口・国鉄分割・民営化と不屈に闘い、生産を担い社会を動かしている労働者の団結した、その本来の力を解き放って職場も世の中も誰もが人間らしく生きられるものに変えていくという動労千葉・動労水戸と自治労・全産別の階級的労働運動は、反原発闘争、星野・三里塚・諸闘争の要となり、この一体的闘いは新自由主義が集中する青年労働者・学生をはじめ全ての労働者人民の希望となり、陸続と自己解放的な生き生きとした決起を生み出し、日米韓欧はじめ国際連帯の広がりとなって、間違いなく、人間本来の共同社会を実現していくものとして、はっきりした実態をもったものとして台頭しています。

誰もが人間らしく生きられる社会の実現は直ぐにも可能

 労働者こそ、本来人間的生命活動である労働・生産を担い、社会を動かし、社会生活を成り立たせ、社会の一切の富を生み出しています。今や、その全世界で生み出しているものは資本・権力の手に余り、1%の彼らの手にあっては、社会を成り立たせず、労働者人民にあらゆる犠牲を強い、人間生活そのものを破壊する以外になくなっており、労働者が全労働者人民と共に団結し立ちあがり、資本・権力を倒し、全てを奪い返せば、全労働者が社会の主人公としてその人間労働・生命活動によって共同社会の誰もが人間らしく生きられることに最も深く喜びに満たされるという人間的共同性を解き放って、誰もが人間らしく生きられる社会を実現し、運営することを直ぐに可能にしています。
 このことに圧倒的な誇りと自信をもって、それを踏みにじり、労働者を搾取の材料・奴隷とし、労働者が生み出す富を搾取する寄生体でしかない資本家と権力が、同じ職場の仲間・同じ労働者階級から解雇によって職を奪い、外注化・非正規化などによって職場の共同性・安全を破壊し、賃下げ・生活破壊を強い、全労働者人民が生きられなくしていることを団結を拡大して許さず、職場・地域、全国・全世界で一体に闘い、支配権・全てを奪い返して、労働者人民自身の手で誰もが人間らしく生きられる、喜びをもって働き生きられる社会を実現しましょう。
 この闘いの真価をかけて、無実を百も承知で無期・38年投獄によって闘いを破壊しようとする星野無期を全証拠開示-再審・釈放の闘いで覆し勝利して、権力のあらゆる弾圧・攻撃を打ち砕き勝利する力をガッチリ手にしましょう。
 権力は、私への無期攻撃によって、獄壁で分断して私(たち)の闘いを潰し、60年・70年闘争を発展させる、労働者人民の団結した力で労働者自己解放・人間解放をかちとる闘いに打撃を与えようとしたのでしょうが、労働者人民の団結した力で誰もが人間らしく生きられる社会を実現することのなかに、人間として、労働者・人民として最も深い誇りと喜びをもって生きる証しがあり、そのように生き闘うなかで本物の暁子との絆・愛を深め、全ての仲間、友人、労働者人民との絆・団結を深め、共に全未来を開いている、という最高のものを手にしています。
 そして、この闘いが、直接、星野奪還のための全証拠開示・再審・釈放をかちとる全国救援会、労組交流センターを中心とした学習会、街宣・署名活動、絵画展、高裁デモ・申し入れなどを通して、権力が人権を無視し、労働者人民にどんな犠牲を強いてもいいということに対して立ちあがり闘う仲間、友人、労働者人民を膨大に生み出し、階級的労働運動・国際連帯闘争を促進する力になっていることが最高の生き闘う力になっています。
 命より金儲け、解雇・賃下げ・生活破壊自由の新自由主義によって労働者人民を生きさせられず、無権利に突き落とそうとする資本とその権力の全ての攻撃を、職場、地域、全国、全世界で労働者人民の団結した力で打ち砕いて、支配権・全てを奪い返し、誰もが人間らしく生きられる社会を実現する、この闘いの力で、この闘いを圧殺するために無実を承知で無期・38年投獄を強いていることを絶対に打ち砕くために、全証拠開示、再審・釈放を絶対にかちとりましょう。

裁判所・検察庁を追い詰め、全証拠開示をかちとろう

 当日の私の服装の色が、殴打の根拠=kr供述の「きつね色」ではなく、薄青だったこと、現場直後の一郎丸写真の私が持っているパイプに巻かれた白い紙に殴った痕跡がないこと、供述で殴打していたとしている時、私が十字路上でNHK方向の車のフロントが光るのを見ていたこと、供述で火炎びん投てき命令をしたとしている時、中村巡査は囲みの中に居て、十時路上に居た私には見えず、私が命令をする状況ではなかったこと、これらの「色」「声」「光」の成果の上に、高裁包囲デモ、申し入れ、街宣、署名を強力に発展させ、裁判所・検察庁を追い詰め、私の無実を必ず示す全証拠を開示させ、さらに、一層無実を明らかにし、再審開始・釈放を本日の集会、明日の総会をバネに必ずかちとりましょう。
 生産を担い、社会を動かし、社会の一切の富を生み出し、社会を成り立たせている労働者が団結し立ちあがり、全労働者人民の団結した力をかちとれば、労働者から搾取することによって寄生体として、労働者人民にあらゆる犠牲を強いる以外にない資本主義とその権力を倒し、全てを奪い返し、誰もが人間らしく生きられる社会を実現できる、この力に圧倒的に確信をもって、あらゆる困難を乗り越え闘うことを糧に、団結した力を拡大し、誰もが、人間らしく喜びをもって働き生きられる人間本来の社会を共にかちとっていきましょう。

裁判所・検察庁を追い詰め、全証拠開示をかちとろう

 当日の私の服装の色が、殴打の根拠=kr供述の「きつね色」ではなく、薄青だったこと、現場直後の一郎丸写真の私が持っているパイプに巻かれた白い紙に殴った痕跡がないこと、供述で殴打していたとしている時、私が十字路上でNHK方向の車のフロントが光るのを見ていたこと、供述で火炎びん投てき命令をしたとしている時、中村巡査は囲みの中に居て、十時路上に居た私には見えず、私が命令をする状況ではなかったこと、これらの「色」「声」「光」の成果の上に、高裁包囲デモ、申し入れ、街宣、署名を強力に発展させ、裁判所・検察庁を追い詰め、私の無実を必ず示す全証拠を開示させ、さらに、一層無実を明らかにし、再審開始・釈放を本日の集会、明日の総会をバネに必ずかちとりましょう。
 生産を担い、社会を動かし、社会の一切の富を生み出し、社会を成り立たせている労働者が団結し立ちあがり、全労働者人民の団結した力をかちとれば、労働者から搾取することによって寄生体として、労働者人民にあらゆる犠牲を強いる以外にない資本主義とその権力を倒し、全てを奪い返し、誰もが人間らしく生きられる社会を実現できる、この力に圧倒的に確信をもって、あらゆる困難を乗り越え闘うことを糧に、団結した力を拡大し、誰もが、人間らしく喜びをもって働き生きられる人間本来の社会を共にかちとっていきましょう。