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星野文昭さんのメッセージ


2017年11・26全国集会へのメッセージ
        更生保護委闘争と再審闘争に絶対勝利しよう
 
 2017年11月26日
星野文昭(徳島刑務所・在監43年)

 階級的労働運動と星野闘争を一つに
 1%の搾取のために労働者人民を死ぬほど働かせ、戦争を推進する安倍・トランプの資本主義を労働者の団結、ゼネスト・革命で倒し、労働者人民の手で人間本来の社会を発展させる闘いが、日米韓・全世界の労働者人民の怒りと結合し、階級的労働運動・国際連帯の闘いとして大きな発展を勝ち取るなかで、それと一体に、権力の闘いを圧殺する大弾圧・無実なのに無期・43年投獄を獄中・家族・労働者人民の力で覆す展望を開いています。そのことに深い喜びを感じています。
 1%のために政府は、労働者人民に苛酷な労働を強い搾取を強め、その搾取、資源略奪の場をめぐる争闘として中東・東アジアを焦点とする戦争を推進しています。さらにその1%の富は、租税回避地に21兆~32兆ドル(アメリカの国内総生産の1.5倍)が蓄積され、ますます1%が富み、99%が貧しくなり、人間社会そのものが1%が99%を犠牲にするものとして破壊され、資本主義が存在する正当性を完全に失っています。そして労働を担い、社会を動かしている労働者人民の団結した闘いによって資本とその政府を倒し、その団結・共同性のなかに人間労働・人間的共同性を奪い返して、力を合わせ、誰もが人間らしく働き生きられる社会を発展していく道だけが未来を開くものになっていることが鮮明になっています。それを真正面から訴え、組織したのが衆議院選挙闘争と11・5労働者集会・デモでした。
 安倍もトランプも国家の権力と金を私物化し、それを1%の金儲けと戦争に注ぎ、99%には、働いても生きていけなくし、強権支配で戦争を強いる、その正体を暴ききり、安倍・トランプの資本主義を労働者人民の団結を拡大・発展したゼネスト・革命で倒す闘いが、日米韓と全世界の労働者人民の怒りと結合して、階級的労働運動・国際連帯の闘いとして大きな発展を勝ち取っています。それと一体に、無実なのに無期・43年投獄を、獄中・家族、救う会、労働者人民の力で覆して行く展望を開いています。この道を進みましょう。

 勝利開く階級的労働運動と星野・大坂闘争
 1%が99%に強いている苛酷な攻撃の全てを労働者・人民自らに加えられたものとして、共に闘い、勝利していく闘いを通して、団結・共同性・自己解放性・人間解放性を形成していく、それを闘う労組・ソビエト・党を軸に形成し発展し、ゼネスト・革命によって資本・権力を倒し、その団結・共同性のうちに全てを奪い返し、それをどこまでも発展させていこう。
 それをめざした70年安保・沖縄闘争は、その反動を打ち破り、動労千葉を先頭とする階級的労働運動・国際連帯の闘いとして、日米韓を軸として全世界の労働者人民の未来を決していくものとして発展しています。
 それと一体に、星野闘争、大坂闘争の発展、勝利があります。戦争と沖縄基地に反対し、労働者人民の解放をめざし立ち上がった70年闘争への大弾圧、無実なのに無期・43年投獄との闘いは、労働者人民の自己解放の力、人間解放の力、それを実現する団結の力を100%信頼し、その力で、この弾圧を覆し、自らと全ての労働者人民の解放をかちとっていく闘いとして、広く発展し、勝利を開いています。
 1%のために99%を搾取し貧しくし、戦争を強いる社会を労働者人民の団結した闘いで終わらせ、かちとった団結・共同性のなかに人間労働・全人間活動を奪い返し、誰もが人間らしく働き生きる社会を発展していく。どのような困難・弾圧ものりこえ、それを実現していく闘いとして、全ての労働者人民自身の闘い、共に全未来を開く闘いとして、全ての労働者人民の中に広がり、勝利の道を開いています。

 朝鮮侵略戦争を許すな

 今日、74~75年恐慌以降、資本は過剰資本による利潤率が低下し、新自由主義によって、労働者の団結を破壊し、リストラ・低賃金・長時間労働による搾取強化によって、利潤率の引き上げを図り、富を貪っています。同時に、唯一の恐慌対策の財政・金融緩和は、バブルを繰り返し、それを主導する金融資本の株・不動産バブル期の売買益・利子・配当の拡大の源は、搾取の拡大であり、バブル崩壊期においては大リストラ・低賃金が襲いかかっています。バブルは1%がますます富み、99%がますます貧しくなるものなのです。
 こうして、日本始め資本・政府は、巨大な過剰資本を抱え、完全に行き詰まり、それでも利潤を貪り延命するために激しい争闘戦を死闘化しています。労働者人民への低賃金・長時間労働による搾取強化と、それを含めた市場・資源・勢力圏をめぐる争奪戦争を中東・東アジアを焦点に檄成しています。
 そのようにして、安倍・トランプは中東と共に東アジアの支配のために朝鮮侵略戦争に踏み込もうとしています。このまま行くと中国の台頭などによって日米帝国主義の没落はまぬがれず、それが朝鮮・東アジア・世界支配をかけた戦争の衝動となっています。それに北朝鮮(中国・アジア)が軍事対抗し、計画的・偶発的に戦争になり、沖縄・日本、韓国・北朝鮮、中国・東アジアを戦場化し、核戦争化して、数百万人を虐殺しても彼らは構わないとしています。
 しかし、こうしたことによって、彼らが1%のために99%をトコトンン犠牲にするという正体が暴かれ、労働者人民の怒りの標的となることによって彼らの支配は危機にあります。彼らの正体を暴き、労働者人民の怒りと結び、団結の力・闘いで変える階級的労働運動・国際連帯の闘いが、全ての労働者人民を獲得できる情勢です。
 斉藤いくま全学連委員長を押し立てた衆院選挙よって安倍政治の正体が決定的に暴かれ怒りは臨界点へと向かっています。
 自民の議席数が「民意」ではありません。全有権者に比して自民への投票は比例で17%(小選挙区でも25%)なのに6割を超える議席を占めています。それを「民意を得た」と言いなして、再び暴走しようとしていることが怒りの標的になっています。
 安倍は、表でも裏でも独裁者のように国家の権力と金を支配し、それを「モリ・カケ」のように1%のために注ぎ、労働者・人民の団結・権利を破壊し、国鉄に始まる公的部門の民営化をテコに、解雇を自由にし、総非正規化による低賃金・長時間労働、社会保障解体、増税を強い、生きていけない現実を強い、それへの怒りを封じるために共謀罪をもテコに労働運動を破壊し、国会・マスコミを支配し、改憲・戦争を推進しようとしています。
 このことへの労働者人民の地にあふれる怒りと結合して、選挙闘争・11・5闘争で獲得した拠点の上に、階級的労働運動・国際連帯の闘いを発展させる道に唯一の未来があることが鮮明になっています。
 人間労働を担い、社会を動かしている労働者・人民が、職場・キャンパス-地域で団結し闘えば、改憲・戦争、労働法制改悪を打ち砕き社会を変える力があることを100%信頼し、資本・政府の全ての攻撃、強いる現実が労働者階級・人民全てにかけられている攻撃として共に闘うことによって、団結・共同性を闘う労組と党の一体的形成を軸に形成して、ゼネスト・革命へ発展させ、資本・政府を倒し、団結・共同性のうちに人間労働・共同性を奪い返し、その全面的発展をかちとっていきましょう。

 青年労働者学生が決起した70年闘争
 71年11・14闘争は、基地の島・沖縄の解放をめざす全島ゼネストに連帯して、東京で青年労働者・学生が自らの団結した力で、沖縄基地・戦争の無い社会をめざす闘いでした。
 労働者人民の自己解放性を否定・抑圧することによって体制内(労働)運動の存在を占めた社民・スターリン主義に対して、青年・学生を先頭に自己解放性を解き放って真の変革の主体、革命の主体として登場した60年・70年闘争は、青年労働運動、学生運動、沖縄・三里塚・諸闘争を真に力あるものにし、支配階級を揺るがすものになりました。これへの大弾圧、破防法、カクマル反革命、そして星野・大坂弾圧に対して、70年闘争の継続・発展によって打ち破り、自己解放性に依拠し、団結の拡大・発展によって勝利していく動労千葉・動労水戸労働運動、星野闘争を生み出しました。
 中曽根が「分割・民営化で国労をつぶし、総評を解散に追い込んで立派な憲法を安置する」と言って、総非正規化・戦争への新自由主義を全面化しようとしたことに対して、労働者の団結した闘いこそ全ての攻撃を阻止し全てを奪い返す力があることを体現した動労千葉のストライキ決起は、1047名の解雇撤回闘争をつくり出し、100万人支援陣形が、自治労・日教組を軸に形成され改憲を阻んできました。動労水戸の決起が被曝労働拒否、被曝・帰還を強制する常磐線開通阻止の闘いを前進させています。外注化・非正規化と対決し動労総連合を建設し、階級的労働運動・国際連帯を組織しています。八潮支部の24時間ストは、3か月雇用の組合員の正規化と全社員の賃上げをかちとる画期的勝利をかちとっています。この闘いを発展させていけば、新自由主義と戦争を阻止し、資本・政府を倒し、団結・共同性のなかに人間労働と人間的共同性を奪い返し、全面的に発展していく展望を開くことができます。それと一体に星野闘争・大坂闘争の勝利もあります。
 戦争・沖縄基地に反対し労働者人民の解放をめざし立ちあがった70年闘争への大弾圧、無実なのに無期・43年投獄との闘いは、1%のために99%を犠牲にすることを団結した闘いで終わらせ、団結・共同性のなかに人間労働・人間活動を奪い返し、人間の人間的社会を発展させていく闘いとして、全ての労働者・人民自身の闘い、全未来を開く闘いとして、全ての労働者人民のなかに広がり勝利の道を開いています。

 無期の終身刑化阻止、獄死化絶対反対
 30年無期超えを許さない更生保護委闘争をテコに、全証拠開示100万人署名、再審・無罪・解放の闘いを発展させ、絵画展・署名・救う会拡大を軸に、沖縄・全国、日米韓-世界の労働者人民を、資本・政府の大弾圧に対して自らと全労働者人民の自己解放・人間解放の力、団結の力で打ち砕き勝利する闘いへの共感で獲得する闘いを切り開いています。 
 星野弾圧との闘いは、無期の重圧と獄壁による分断によって闘いと闘う主体、団結・絆・愛の破壊を狙うものとして、拘禁症との闘いを含めた格闘を通して見すえ、ごまかしは死として持ち込まず、真に勝利する道と力を獲得するものでした。この弾圧に対して、あらゆる闘いを分断をのりこえ自らの闘いとして共有して一つのものとして闘うことによって勝利する時代認識と路線、そして団結・絆・愛を獲得していくものでした。
 そうして、1%のために99%を徹底的に犠牲にし一社会を成り立たせられなくなっている資本主義を団結の発展で覆し、人間労働・共同性を奪い返し発展していく、労働者自己解放・人間解放の力を深め磨き、獲得することによって勝利していく。すなわち、階級的労働運動・国際連帯と一つに全証拠開示、再審・無罪―釈放を必ずかちとっていこう!という道を手にしてきました。
 無実の星野を直ちに解放せよ! の闘いとして無期の終身刑化・獄死化絶対反対、即時釈放を更生保護委に迫り、それをテコに、高裁に対して、これ以上の引き延ばしをせず、直ちに無実の星野の全証拠開示し、再審・無罪・釈放せよ! を迫る闘いに絶対勝利しよう。それを全力でかちとろう!

 人間本来の社会を
 人は、自他を重ね合わせ身を置き合うことで、他者の苦しみ、悩み、喜びを瞬間的にあるいは意識的により深く理解し共有することができます。だから、共に力を合わせ(補い合い助け合って)あらゆる困難をのりこえ誰もが人間的喜びで満たし合うことに最も大きな喜びを得る存在です。そのような類的共同性に生きる存在です。だからその類的共同性によって、本来、生命活動全体を成り立たせる人間労働を協働という形で営み、物的精神的生活と共同性を発展させ、そうすることで生命活動全体を力を合わせあらゆる困難をのりこえ誰もが人間的喜びに満ちて生きられ満たされる共同性を全面的に発展する、そうした存在であり、そうすることによって人間は人間となり、人間の人間性、共同性、創造性を解放します。
 その人間本来の人間労働、人間的共同性を、労働者を賃金奴隷として、資本が搾取し利潤蓄積する限りで労働し生きられるとし奪ってしまうのが資本主義です。今やそれは新自由主義として、人間の全ての絆、共同性を破壊し、資本の搾取・収奪・支配の下に組み敷き、低賃金・長時間労働・貧困によって生きられない現実と戦争によって殺し合わせる現実を強いるまでに至っています。
 しかし、この社会を成り立たせ動かしているのは人間労働であり、その担い手の労働者です。だから、労働者が団結しストライキを貫徹すれば職場も社会も止まるように、労働者が職場も社会も実際の支配権を握り闘っているのです。だからまた、労働者が団結し立ちあがれば職場も変えられるし、社会も変えることができるのです。
 闘う労組と党の一体的形成ということを軸に、資本・政府の全ての攻撃を労働者・人民全体への、自らへの攻撃として勝利を共に責任をもってかちとっていくことによって団結を形成・発展させ、職場・地域での勝利をかちとりつつ、それをゼネスト・革命に発展させることによって資本・政府を倒し、団結のうちに人間労働・人間的共同性を奪い返し、それをどこまでも発展させていく、その道だけが未来を切り開きます。
 それこそが星野の闘いが手にしているものです。この星野闘争を自らのものとして闘いつつ、動労総連合を軸とする全産別の闘い、改憲・戦争との闘い、沖縄・三里塚の闘い、原発、帰還・被曝強制との闘い、西郡・八尾北の闘い等諸闘争を共に勝利に責任をもって闘うことによって、団結・共同性を全面的に形成し発展をかちとろう。それをゼネスト・革命に発展させ資本・政府を倒し、団結・共同性のうちに人間労働・人間的共同性を全面的に発展させ、誰もが力を合わせ人間らしく働き生き喜びに満ち満ちた社会を必ず実現しましよう。
 星野の勝利をかちとり全ての闘いの勝利を一体にかちとろう。
 星野を闘うことによって、同時に全ての闘いを闘い、団結・共同性を圧倒的にかちとっていこう。

 一人ひとりが星野となり、暁子となって
 無実で無期を30年をこえて強いることを許すな! 直ちに解放せよ! という闘いとして更生保護委員会闘争を闘い、同時にその闘いによって、これ以上、全証拠開示・再審開始・無罪・完全解放を引き延ばすな! と高裁に迫り、大坂闘争と共に勝利しよう!
 朝鮮半島・東アジアの支配のために数百万人を虐殺してもかまわないという、安倍・トランプの朝鮮侵略戦争を、パククネを倒した民主労総・全民衆の闘いが止め、戦争物資を拒否した米港湾労働者の闘いが止め、そして、沖縄の闘いが止め、動労総連合を先頭とする階級的労働運動・国際連帯の闘いが止め、星野・大坂の闘いが止めています。この闘いを発展させ、戦争を始まる前に絶対に止め、戦争を始めようとする全ての政府を全世界の労働者人民の団結した闘いによって打倒して、搾取・貧困・戦争を無くし、誰もが力を合わせ人間らしく働き生き満たし合う社会を必ず実現しましょう。
 一人ひとりが星野となり、暁子となって、そのように闘い、無実の星野への無期・43年投獄をこれ以上許さず、直ちに取り戻そう! を合い言葉に、更生保護委闘争と再審闘争に絶対に勝利しよう!
 苛酷な冬をのりこえるカイロをかちとっていることなどへの心からの感謝を込めて。
 あらゆる困難をのりこえることを糧に、共に闘い、共に勝利しよう!