TOPページへ! 
星野文昭さんのメッセージ


2016年11・27全国総会へのメッセージ
                                          2016年11月27日
                                    星 野 文 昭(徳島刑務所在監 獄中42年)

 歴史を変える国際共同行動
 今年、日韓共同闘争として闘かわれた11月闘争は、歴史を大きく進める闘いとなりました。労働者人民の団結、団結した闘いが、情勢を変え、世の中を変えることを示しました。
 昨年のゼネスト・民衆決起闘争によって労働法改悪を阻止し、4月選挙で与党を過半数割れの惨敗に追い込んだ民主労総の、成果主義解雇・賃下げと戦争を阻止するゼネスト・民衆決起の闘いが、政権私物化、財閥のために地獄を強いる朴政権への全人民的怒りと結合した100万人を越える巨大な決起となって、成果主義・戦争を阻止し、労働者国家を展望する闘いへ継続的に発展しています。
 それは、日本において、動労総連合を軸とする階級的労働運動が安倍政権の、1%のための戦争と新自由主義の犠牲への全労働者人民の怒りと結合することによって、ゼネスト・総決起によって、戦争・改憲、新自由主義を粉砕し労働者国家を展望でき、米欧はじめ全世界の労働者人民にも、同じ闘いによって勝利できることを身をもって呼びかけるものです。
 それはまた、労働者人民の戦争・沖縄基地への決起を、無実の無期、42年投獄によって圧殺することを絶対に許さず覆す星野闘争が、この闘い、戦争と新自由主義への全労働者人民の怒り・決起と結合することによって、さらに大きなうねりと勝利をかちとることができる展望を、私たちは手にしています。
 星野新聞と絵画展によって、戦争・改憲と新自由主義に怒り、闘う全ての労働者人民と結合し、星野の拠点、闘う拠点を拡大し、星野と闘いを一体に発展させよう。
 闘いを圧殺する無実の無期、42年投獄をこれ以上許さず、直ちに解放せよ!
 11人の供述調書はじめ全証拠開示によって、再審無罪をかちとろう!
 そのために全力で闘い、不抜の団結を発展させ勝利しよう。

 新自由主義の破綻
 トランプの登場は、桁外れの排外主義・対外対立と労働者人民犠牲によって大資本の利潤を貪ろうとすることへの労働者人民の怒りと決起が巻き起こり、トランプ打倒―アメリカ革命に直結するものです。
 資本主義・帝国主義の乗り切りをかけた新自由主義が、バブル化とグローバル化の末に破綻し、巨大化した過剰資本を抱え込んで完全に行き詰まりながら、なお利潤を貪るために、一方では、全世界の労働者人民からの搾取・収奪を、さらにレベルをこえて強め、解雇自由・総非正規化・貧困、過労死・過労自殺を強い、一方で、その利潤を貪る場をめぐる市場・資源・勢力圏の争闘戦を激化し戦争化する、それ以外に資本主義・帝国主義はなくなっており、命脈が尽きています。
 その中で、労働者人民の怒りを、本来の敵=資本・権力に向かい革命へ発展することからそらすために、排外主義・対外対立を煽るトランプの米大統領としての登場は、その流れの火に油を注ぐものです。それは、米国と全世界の労働者人民に、より一層の搾取・収奪を強い、戦争を強い、そのことによって、トランプ打倒、資本・権力打倒の怒りと決起を必ず巻き起こします。
 人間労働・生産を担い、社会を動かし成り立たせており、すぐに資本家なしに労働者国家を運営し発展する力をもっている労働者(と人民)が、今、彼らの命綱と言える新自由主義が破綻し労働者人民に生きられないほどの搾取と戦争を強いる以外になくなっている資本・権力を倒し、人間労働=人間的共同性を奪い返し、人間本来の社会を奪い返すことができる。それを体現している闘いが、動労千葉・民主労総を先頭とする階級的労働運動・階級闘争であり、それが日韓共同闘争によって画歴史的な地平を今、開いています。
 この労働者人民自身の自己解放・人間解放の力を100%信頼し、絶対反対の闘いによって階級的団結を拡大・発展し勝利していく階級的労働運動・国際連帯の闘いは、資本・権力の新自由主義と戦争によって踏みにじられ、怒り、闘い勝利する道を求める全世界の労働者人民の心をつかみ、一つに革命に向かう大本流をつくりだすことは間違いありません。
 今、巨大な過剰資本を抱えなお利潤を貪るために全世界を資本主義化した新自由主義が破綻し、それでもなお利潤を貪るために、資本家階級が、全労働者階級人民に無慈悲な労働破壊・生活破壊と戦争を強いることに対して、全世界の労働者・人民が、国境をこえて一つに団結し、絶対反対の闘いによって団結を拡大・発展し、闘う労組を軸にソビエト決起をかちとるゼネスト・総決起へと発展し、そのことと一体に労働者の新たな党と新たなインターナショナルを形成して資本・権力を倒し、全てを奪い返す。すなわち、人間労働と人間的共同性を奪い返し、人間性、共同性に満ち満ちた誰もが人間らしく生きられる社会を実現し発展させるプロレタリア世界革命に勝利していきましょう。


 星野無期打ち破り勝利しよう
 この闘いを圧殺する星野無期・42年投獄を闘いの勝利をかけて覆すことによって、団結を不抜なものとして、勝利しよう。
 星野闘争は、星野無期・42年投獄に対して、どこまでも労働者人民の自己解放=人間解放の力を信頼し、かつまたその力を共に磨き形成することによって日々を勝利的に闘っているものとしてあります。
 今日の革命情勢のなかで、労働者階級・人民の団結の力で資本・権力を倒し、人間労働・人間的共同性を奪い返し、人間性・共同性に満ち満ちた人間本来の社会を実現していく労働者自己解放=人間解放の力を全面的に信頼し、それを体現する階級的労働運動・革命運動を全情熱、全力を注いで一体に闘っている闘いです。
 70年=今日の闘いを圧殺する星野無期・42年投獄を覆し、星野を直ちに解放する闘いを全労働者人民自からの闘いとして闘うことによって、階級的労働運動・革命運動の団結と、そのゼネスト・革命的蜂起へ発展する力を形成していくものでもあるのです。
 そのようなものとして、星野新聞の発行があり、共に紙面をつくり、読み、拡大していく闘いがあり、決定的です。そしてまたそのようなものとして、昨年と今年、全国160カ所・2万人が参加する絵画展が、沖縄での「人間はこんなにすばらしく生きられるのか」という声が寄せられたように、広く、様々な感動的な出会いと決起を生みつつ、絵画展の取り組みそのものが、星野の拠点、闘う拠点を形成するものになっています。
 無実なのに無期、42年投獄ということに、誰もが驚き、知らなかったことを悔い、何かできることを、そして何としても解放しようという思いを生み、星野の闘いを知るにしたがって、そんな理不尽を強いる政府・権力への深い怒りと、星野(星野と暁子)の闘いへの感動となって100万人の力で全証拠開示せよ、直ちに解放せよという闘いをさらに広く強く発展しています。そのために、星野新聞、絵画展が、今後さらに大きな力を発揮することも間違いありません。
 Kr供述において星野が殴打していたとされた人物の服の色が当日の星野の服の色と違うことを第一次再審請求での最高裁が認定している。供述の信用性に根本的な疑問があると厳島鑑定が示している。現場直後の星野を写した一郎丸写真によって、紙の巻かれた鉄パイプに殴打の痕跡がない、それを三宅鑑定が示している。これら星野の無実を示す新証拠によって、供述調書とそれを根拠とする確定判決が根本的に崩壊しています。そうだからこそ11人の目撃供述調書と全証拠の開示によって、改めて真実を明らかにし、そのことによって無辜(むこ)を救済する再審による無罪決定と即時の解放を絶対にかちとりましょう。
 星野闘争が、労働者人民の搾取と戦争への決起を、無実の星野無期・42年投獄で圧殺しようとしていることへの労働者人民の根底的な怒りと結合することによって、今日の闘い全体と共に、さらに大きなうねりとなって勝利することが必ずできます。
 そのことに深い確信を持って、これ以上の投獄を許すな、直ちに解放せよ、ということと11人はじめ全証拠開示によって再審無罪をかちとろうということを一つに闘い勝利しよう。今、一人一人が星野を自らの闘いとして闘っている。それが「壁が無くなっている」ということであり、私と暁子を「孤立」から根本的に解放しています。
新自由主義と戦争によって踏みにじられ怒り、闘いに立ちあがる全労働者人民と結合し、労働者自己解放=人間解放の闘いと星野闘争を大きく前進させ、そして勝利しよう。どこまでも心一つに闘い勝利しよう。