TOPページへ! 
星野文昭さんのメッセージ


9・5 星野さんをとり戻そう! 全国総会へのメッセージ
                                          2015年9月5日
                                      星 野 文 昭(徳島刑務所在監)


 星野国鉄一体の闘いで全人民の解放を
 今、安倍による、1%の金儲けのために労働者人民の命も生活も奪ってしまう戦争と総非正規化・新自由主義に対して、誰もが決然と怒り、目覚め、立ち上がりつつあります。
 戦争法案によって、「自衛・存立」の名で、他国の、他国での、他国との戦争に参戦することにより、自衛戦争はもとより侵略戦争・世界戦争=核戦争に油を注ぎ、同時に、団結破壊・総非正規職化の新自由主義にも油を注ぎ、命より金儲け、1%のために命も全ても奪う攻撃を全面化する、それも「戦争は絶対ない」「生活はよくなる」という誰も信じないウソを言ってそうするのが、安倍政治の正体です。
 そのことに誰もが怒り、目覚め、決断と立ち上がりつつあります。
 そして、この戦争法案粉砕・安倍打倒の闘いは、今、全世界において、戦争と新自由主義という命より金儲けの攻撃に対して、生きるために立ち上がる全ての労働者人民の闘いと直接一つになる闘いとなって、全世界の労働者人民が一つに団結して立ち上がり、戦争と新自由主義を不可避とする資本主義の世の中を変え、労働者人民が社会の主人公になり戦争、搾取、貧困の無い人間本来の共同社会を実現する展望を同時に開いているのです。全ての労働者人民に、戦争と新自由主義の全面化という、命より金儲け、命を奪い全てを奪う攻撃が全面的に集中し、誰もが生きるために、全てを奪い返し全未来を開くために、切実に本物の時代認識を手にし、未来を開く本物の路線を手にすることを求めているなかで、私たちが、命を奪い全てを奪う星野、国鉄攻撃との一体の闘いで獲得している内容、時代認識、路線が今日の全ての労働者人民の怒りと闘いを解き放つ力をもっているのです。


 飛躍をかちとった星野闘争と階級的労働運動
 星野無期、国鉄分割・民営化という、人間の、労働者人民の誇り、力、団結を破壊し、命も全ても奪う攻撃に対して、屈服によって全未来を奪われることを拒否して、一歩も引かず、絶対反対を貫いて、生命を守り、全てを奪い返していくこと、そのために自らの、労働者人民の誇り、人間性・共同性・力を信頼し、それを愛、絆、団結として形成、拡大、発展させ、全ての攻撃に勝利して世の中を変え全てを奪い返していく闘いを手にすることで日々勝利しているという闘いが、今日の労働者人民の怒りと闘いと結合することで、その怒り、闘いを解き放ち、共に勝利をかちとっていくものとしてあり、それによってまた、星野の闘いと、国鉄を先頭とする闘い(国際連帯と階級的労働運動)の大きな発展をかちとるものとしてあります。
 星野において、全国で連鎖的にかちとっている絵画展・集会、街宣・オルグ・署名を通して、一人一人が星野となり曉子となって闘い、闘いを組織することを通して、星野の拠点、闘いの拠点を形成し、同時に一人一人の闘う主体として大きな飛躍をかちとっていることが、何より大きな成果、飛躍だと思っています。
 この闘いを、本日、明日の総会・行動によって大きく飛躍させ、100万人全証拠開示署名・再審・解放を闘う労組を拠点とするストライキ・ゼネストによる戦争法案粉砕・安倍打倒を一つにかちとっていきましょう。

 労働者人民の団結で戦争を阻止しよう
 搾取の末に巨大な過剰資本を抱えて大恐慌にのたうつ資本主義・帝国主義の延命をかけた争闘戦からはじき飛ばされる危機に追い立てられ焦り、他国の戦争、他国での戦争、他国との戦争に参戦し絶望的に加わろうとするのが安倍の戦争法案です。
 そして、それは結局、その帝国主義・大国の延命のための争闘戦、自衛・侵略戦争・世界戦争を激化・拡大して、ウクライナ・中東・東アジアを焦点に、日本・アジア・世界を戦争の地獄に叩き込んでいくものです。そしてそれは、命より金儲けの新自由主義とセットに全面化していこうとするものです。
 だがしかし、それは全世界の労働者人民が命がけで立ち上がり、一つに団結して闘い、命と全てを奪う戦争と新自由主義を不可避とする帝国主義・大国-自国政府を倒し、労働者人民が社会の主人公となって、戦争・搾取の無い人間本来の共同社会を実現していくことに転化していく情勢です。その闘いを労働者人民の団結の力を解き放って共に実現していくことが私たちの役割です。
 「自衛・存立」の名による戦争を容認し、抑止論をもって武力拡大に走れば、それは対立と軍拡競争を煽り、一触即発の危機を激化し、軍事衝突・戦争に発展することは歴史が教えています。
 「自衛・存立」の名による自衛戦争・侵略戦争、世界戦争は資本家・支配階級が金儲けのために全世界を分割・私有化したものを奪い合うために、労働者人民に破壊と殺し合い、地獄を強いるものです。
 資本家とその国家=権力が、世界と全てを分割し、資本家的に私有し、その奪い合い、争闘のために、国家暴力と「幻想的共同性(みせかけの共同性)」によって労働者人民を屈服させ、総動員し殺し合い、極限的犠牲を強いるのが自衛戦争であり、侵略戦争です。
 「祖国防衛・自衛戦争」容認は、1%の資本のために労働者人民の殺し合い、極限的犠牲を容認するものであり、労働者人民にとって一ミリの妥協の余地の無いものです。これに対して労働者階級は、資本家階級とその国家権力によって分割された国境を越えた一つの階級として、国境を越えて一つに団結して、自国政府、各資本家階級を打倒し、分割され私有された世界と全てを奪い返し、それを一つに共有し、そうすることによって労働者人民が社会の主人公として自らを解放して、戦争・搾取の無い誰もが喜びをもって働き生き、人間らしく生きられる人間本来の社会を、今こそ実現していきましょう。
 資本主義・帝国主義が搾取・収奪の末に手に余る巨大化した過剰資本を抱え込み、大恐慌を生み、唯一の恐慌策である金融緩和=バブル化によって破滅に向かうなかで、資本家・国家間の死闘を激化させ、さらに絶望的に命より金儲けの新自由主義のエスカレートによって、団結破壊、民営化・外注化、総非正規化、生活破壊を原発・沖縄・三里塚などの攻撃を激化し、労働者人民を生きられなくし、労働者人民を殺し合わせる戦争の地獄さえ強いようとしています。
 このことに対する怒りと決起は、日本はもとより、韓国・ギリシャ、全世界に満ちています。

 
愛・絆・団結に根ざした国鉄と星野闘争は一体
 この怒りと決起と結合して、その労働によって全てを生み出し社会を動かしている労働者人民が、国境を越えて一つに団結し立ち上がり、闘いを発展させれば、あらゆる攻撃を打ち砕き、資本家・権力を打倒して全てを奪い返し、労働者が社会の主人公となって、戦争・搾取・悲惨の無い誰もが人間らしく生きられる人間本来の共同社会を発展させていく、という国鉄を先頭とする国際連帯、階級的労働運動の大前進をかちとろう。それを担う動労総連合を建設し、それを軸とする全産別の闘う労組を建設し、それを柱に職場、学園、地域に闘う拠点を建設し、1000万人署名・行動、ストライキ・ゼネストを組織して、戦争法案粉砕・安倍打倒、戦争・新自由主義粉砕・世界革命を勝ち取りましょう。
 国鉄・星野の闘いは、スターリン主義、社民のクビキを乗り越え、労働者人民の自己解放、団結の力で世の中を変えようとする60年・70年の闘いと、その発展を圧殺して労働者人民から全未来を、全てを奪おうとする攻撃(国鉄分割・民営化、星野無期)に対してこれに屈せず、全てを奪い返して勝利しようという一つの同じ闘いでした。
 全てを奪う、生きる意志さえも奪おうという苛酷な攻撃であっても、人間としての、労働者人民としての誇り、その人間性、共同性、存在そのものを譲り渡さず、それらをかけて絶対反対で闘うこと、そこにおいて、自からと家族・全ての労働者人民の人間性、共同性、力、それに根ざした愛、絆、団結を信頼して、それに依拠し、それを拡大・発展させることによって、攻撃を打ち砕き勝利していく、そうして全てを奪い返していく、そのような闘いです。
 人間は、互いの存在、思いの全てを共有することができ、そうだからこそ、誰もが満たされる、満たしあうことによって心から満たされる存在です。そこに人間性、人間的共同性の核心があり、それによって人間である存在です。

 国鉄と星野がかちとった共同性
  人間は、それを協働し、共同生活を通して養い発展させています。階級社会以降、それらが奪われる力が働き、資本主義において賃金奴隷制によって極限化しています。
 しかし、労働者階級は、そのような賃金奴隷制においても闘うことを土台に、協働を通して、共同性を養い、階級的団結として発展をかちとり、それを実力に転化していくことによって資本家階級を倒し、全てを奪い返して、労働者が社会の主人公となることによって人間性、共同性を取り戻し全面的に解き放って人間本来の共同社会を実現していくことができるのです。それが国鉄とともに星野がかちとったものであり、根源にあるものです。


 星野殴打を否定する三宅鑑定
 再審において、「一郎丸写真」の三宅鑑定によって、現場直後の私が持っていた棒に巻かれた白い紙にある黒い溝が規則的なものであることが明らかにされ、殴打による損傷は否定されました。第二次再審請求棄却を決定した東京高裁の「損傷らしき」ものがあるということが、否定されています。
 すなわち、「一郎丸写真」、三宅鑑定によって、殴打そのものが否定されているのです。
 そしてそのことによって、再び服装の色が焦点になっています。第一次再審最高裁決定は、私の当日の服の色を薄青と認めながら、当日、演説などで目撃した私の服の色がきつね色だと供述している記憶が誤っているのと同様、現場で激しく殴っていたきつね色の人物を見たというきつね色の記憶も誤っている、とすることで、Kr供述の殴っていたのは私だという点を維持しました。
 しかし、Kr供述は、きつね色の人物が激しく殴っているのを見たという記憶が原記憶として最初にあって、数カ月経った取調べのなかで当日演説などをしていた私の服がきつね色だったという、それ自体誤った、あるいは誘導によってそう言わされることで、原記憶の激しく殴っていた人物を私と供述させられたのです。
 だから、最高裁決定によって、当日の私の服の色が薄青であることがはっきりした以上、演説などしていた当日の私の服がきつね色だという供述こそが誤りだったのであって、一方、そのことで私だとされた、Krのそもそもの原記憶である激しく殴っていたきつね色の人物は、当日薄青の私とはまったく別の人物だという結論以外にありません。
 そして今回、「一郎丸写真」、三宅鑑定意見によって私が殴っていなかったことが裏付けられることによって、Kr供述の激しく殴っていたきつね色の人物は私ではなく、別人物であることかよりはっきりと決定的になったのです。
 そしてそうであればこそ、11・14闘争直後の作為が加えられていない11人の第三者の目撃供述の開示によって、真実が、殴打現場にきつね色の人物が存在したことが明確となり、Kr供述の殴っていたきつね色の人物が私でなく、私が無実であることがより決定的に明らかにできるのです。
 さらには、全証拠開示によって真実を明らかにすることが不可欠になっているのです。
 そのために、全証拠開示100万人署名をかちとり、一日も早い再審・釈放をかちとりましょう。


 闘いの只中で相まみえよう
 このように、日々、勝利に向かっている星野闘争が今、戦争と新自由主義と闘う全ての労働者人民の怒りと力を解き放ち、共に勝利をかちとっていくものになっています。
 戦争-沖縄の戦争の島化に反対し闘ったことを理由に、権力が無実を百も承知で無期を強い、40年投獄していることに対して、自らと家族、全ての労働者人民を信じ、その愛、絆、団結を拡大発展させ、日々、勝利していく闘いは、全国での絵画展・集会、街宣、オルグ、署名などで感動的に闘われているように、今、怒り、決起する全ての労働者人民の怒りと闘いを解き放ち、勝利をかちとっていくものになっています。そしてそのように、星野闘争の勝利、飛躍を一体にかちとっていきましょう。
 そのように星野闘争の大きな飛躍を闘い、100万人全証拠開示署名をかちとり、闘いの只中で相まみえましょう。
 戦争法案と生きられない現実への労働者人民の広範な怒りと決起と結びつき、生命も金も奪う戦争と新自由主義・総非正規化によってしか成り立たない資本主義の世の中を、国境を超えた労働者人民の団結の力、戦争法案粉砕・安倍打倒の全国ストライキ・ゼネストの勝利で変え、すべてを奪い返し、労働者が主人公の社会、戦争も搾取もない、誰もが人間らしく生きられる社会を必ず実現しましょう。