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星野文昭さんのメッセージ


6・29全国集会へのメッセージ
今夏・今秋の闘いの大発展と一つに、星野闘争の勝利を
                        2014年6月29日
            星 野 文 昭
                   (獄中39年、徳島刑務所在監) 

   動労千葉・動労水戸を先頭とする闘いが
             星野奪還の展望を切り開いた

 本日の集会をもって、心一つに星野闘争の勝利を、今夏・今秋の闘いの大発展と一つにかちとりましょう。
3・11を転換点に、1%の資本・権力の金儲けのために、労働者人民の全てを奪う原発の姿があらわとなって、これへの労働者人民の怒りと決起は根底的で大衆的なものになり、労働者人民を生きられなくしている。国鉄分割・民営化を突破口とする新自由主義、戦争のできる国にしようとする安倍の秘密保護法、改憲・戦争-沖縄新基地も同じものとして労働者人民の怒りと決起はより根底的で大衆的なものになっています。
 都知事選において鈴木さんが先頭になって私たちが訴えたように、「労働者の団結・闘う労働組合こそが、それを軸とした全人民の決起、国際連帯こそが、これらの攻撃に勝利し世の中を変える」、その動労千葉・動労水戸を先頭としたたたかいが、新自由主義下で格闘する青年・学生はじめ全労働者人民の希望・力となり、総決起を根底から解き放つ展望を開いています。
 この闘いの前進と一つに、この闘いへの責任をかけて、権力が闘いの圧殺のために、無実なのに星野無期を強制し続けることをこれ以上許せない、その思いを込めた私の「二~三年で出る」の宣言を、皆さんが真正面から受け止めて、労働者人民の正面課題についに据えた闘いを開始することによって、解放の展望を皆さんと共に手にできるようになっています。
 当日の現場直後の私の持つ、紙の巻かれた棒に殴った痕跡が無い一郎丸写真のネガの開示勧告を勝ちとりました。検察の半年に及ぶ抵抗をうち破って開示を勝ちとろうとしています。これを鑑定によって無実の不動の武器とすることを転換点に、全証拠開示・新証拠をたたみかけ、再審・釈放を早期にかちとりましょう。
 今の時代は、1%の資本・権力が労働者人民からの新自由主義による極限的な搾取・収奪の末に手に余る過剰資本をかかえ込み大恐慌・大失業を生み、アベノミクスのような財政・金融緩和政策によってもどうすることもできず、ニッチもサッチもいかず、それでもなお1%が金儲けと金儲けの場(市場・資源・勢力圏)を求め、世界の争奪戦、争闘戦を戦争化してまで延命しようとしています。
 全世界の労働者・人民を無権利化して、解雇自由・非正規化・低賃金・長時間労働化・過労死の生きられない現実と戦争・殺し合いさえ強いようとしている。未来への希望を約束できず、社会生活・人間社会をかつて人類史が経験したことがないほどズタズタにし、まさに命脈が尽きています。
 しかし、命脈が尽きているけれども、労働者人民の力で打倒し終わらさなければ、今日の安倍が、改憲・集団的自衛権行使と労働者保護撤廃・残業代ゼロ・法人税減税を強行しようとしているように、1%の金儲けと延命のためにどこまでも労働者人民の生活、社会生活の全てをズタズタに破壊します。
 しかし、生産を担い社会を動かす労働者・人民が団結し立ちあがることにこそ、この世の中を変える力があります。国境を越えた全ての労働者、人民の団結した力をあらゆる職場・地域・全国・全世界で発展させ、搾取・戦争の無い誰もが人間らしく生きられる社会を実現しようという、動労千葉・動労水戸、民主労総を先頭とした闘いが、1%の人を人とも思わない新自由主義、原発、改憲・戦争への怒りを解き放ち、全労働者人民に希望と力を与え、総決起を発展させる展望を開いています。
 この大きなうねりが、裁判所に、国鉄分割・民営化の不当労働行為を認めさせ、大飯原発の再稼働差し止めを認めさせ、検察は証拠をねつ造するという人ぞ知る事実を袴田再審決定で公然と明らかにし弾劾することを引き出すに至っています。
 そしてこの大きなうねりが、検察が未成年のデモ参加者を脅し捏造した嘘の供述によってのみ成り立つ星野無期-39年投獄を必ず覆すことを可能にしています。

   星野無期は国家犯罪
 星野無期は、70年闘争が沖縄闘争を闘い真の労働者自己解放闘争を切り開いたことに、体制打倒の現実性に恐怖した支配階級・権力が、体制護持をかけてその闘いを圧殺しようとする(破防法、カクマル反革命と共に)トコトン反動的なものです。
 警察・検察・裁判所の反動性を全面化させて、捜査過程で私の無実を百も承知しつつも、私が殴っていた、火炎びん投てき命令をしていたのを目撃したという嘘の供述を、未成年のデモ参加者を「殺人罪で一生出さない」という脅しで誘導・強制し、まさに袴田決定で弾劾しているやり方でねつ造し、それを裁判所が容認して無期、39年投獄を強行しているという、とんでもない無法な国家犯罪そのものです。
 今日、社会を支配している新自由主義もまた命よりも金儲けの国家犯罪そのものとして本質的、現実的に同じものです。
 しかし、それ自体、反動的で無法で犯罪的なものであるがゆえに、一日として正当性、合法性をもてないという極めて脆弱なものです。
 実は、嘘の供述を強いられた6人のうち5人は「供述は嘘だった」と公判証言しているのです。しかし判決は、この真実の公判証言より嘘の供述の方が信ぴょう性があるということを根拠に無期としているとんでもないものです。
 この5人の公判証言等の真実の旧証拠に加え、全証拠開示による検察が隠し持つ証拠、私たちの手による新証拠によって、虚偽の供述のみを根拠とする確定判決=無期判決を覆すことが絶対にできるのです。再審・釈放をかちとることができるのです。
 そして、それは、70年闘争の労働者自己解放闘争を圧殺してきたスターリン主義、体制内のクビキから自らを解き放って、青年・学生を先頭に労働者の団結した力で世の中を変える闘いを、今日の新自由主義とその破綻の下で、全世界の全ての労働者人民が生きられず、さらに戦争が強いられる時代に、全面的に飛躍させることと一体にかちとっていくことができるし、そのように闘い、勝利しましょう。

    究極の分断のり越え、生きる意味を獲得した星野闘争
 そして、星野無期は獄壁によって、獄中と家族、獄中と仲間・労働者人民を分断し、生きた触れ合い・交流、その思い・格闘・苦闘の共有を妨げ、そのことに根ざした労働者自己解放=人間解放をめざし、絆・愛、団結を形成すること、その情熱・闘いを破壊し、生きる意志も含め全てを奪おうとするものです。だから、全てを奪い返そうと勝利してきたのです。
 まさに星野無期は、究極の分断・圧殺攻撃なのです。だから、一切の曖昧さ、ごまかし、中途半端さが許されず、根底から無期の現実、全現実を打ち破り、変え、未来を開く力が求められたし、求められているのです。
 それは、獄壁・圧殺を打ち破り、家族・仲間・外の全てとつながり、その生きる大地に身を置き、呼吸し合い、根ざし、団結し根源的解放を、全てを奪い返すものです。
 その中心に暁子と全てを共有し生き、全てを奪い返す闘いがあり、そうすることで全ての仲間・労働者人民と共に生き、全てを奪い返していく闘いがあるのです。
 それは、暁子と私が、互いを全面的に信頼し、どんなことにも力を合わせて立ち向かい、未来を開く関係、絆・愛・力を面会・手紙・はがき等の触れ合い・会話等を通して全てを奪い返すものとして発展させている、というものとしてあります。
 そして、そのことによってまた、全ての仲間・全ての労働者人民の間でも全面的に信頼し、どんなことにも力を合わせ、立ち向かい、未来を開く関係、絆・団結、力を、手紙・はがき等の交流を通して全てを奪い返すものとして発展させている、というものとしてあると思います。
 そのことによって、獲得し、それを支えてもいるのが、人間として生きる意味を獲得したということがあります。
 それは、まとめれば、人は自らを人間として解き放ち、人間らしく生きたいという欲求、思い、喜びを共に誰もがそのように生きられるという豊かな関係、共同性のなかで心から解き放ち、満たし、満たされる存在だ。
 私たちの人間労働は、持てるものを補い合い、助け合う協働そのものによって、その人間的関係、人間的共同性を解き放ち、誰もが人間らしく生きられる共同社会をどこまでも豊かに発展させる。しかし、資本は、それを搾取の対象、金儲けの対象とし、とりわけ今日の過剰資本の下でなお搾取を極大化するために、労働者の団結を破壊し、労働そのものをズタズタに破壊し、職場を奪い、生きる糧を奪い、低賃金、長時間労働、過労死、さらに戦争、殺し合いさえ強いようとしている。労働者が労働によって社会を動かし社会の主人公としての誇り・ 力をもって団結し闘い、資本・権力を倒し、全てを奪い返し、人間労働を取り戻し解放することで、真に豊かな人間的共同性、誰もが人間らしく生きられる社会をどこまでも発展させる。そこに生きる意味があり、未来がある。ということです。
 そのようにして豊かな絆・愛・団結、豊かな関係の発展によって究極の分断・圧殺をうち破り日々勝利している。そしてさらに全ての労働者人民の団結の発展によって、労働者自己解放=人間解放を勝ちとっていくことと一つに、この究極の分断・圧殺攻撃の無期を覆えし、解放をかちとる展望も切り開いている。そう思っています。

    星野闘争を闘い、本物の人間解放の闘いを
         そして、100万の力で星野解放を

 またそのことは、闘う仲間・同志がそのような究極の分断・圧殺攻撃を受けていることに、絶対に分断・圧殺を打ち破り、絶対に奪還・解放をかちとるという立場に立ち、それを貫徹することによって、また、その攻撃をうち破り、日々勝利を重ねる獄中・家族の闘いを共有し、生き生きとした交流・団結をかちとることによって、私たちの団結は、より労働者人民全体に拡大する団結をかちとっていく本物のものとして発展し、団結によって労働者自己解放・人間解放をかちとる私たちの闘いも本物のものとして発展するのだと思います。
 私たちは、星野闘争においてそのようなものを切り開いており、それを発展させていく、全ての闘いと一体に発展させていくことによって未来を、勝利を必ず手にできる、そう思っています。
 また、星野闘争は、全労働者人民の解放を開く闘いの勝利をかけて、その闘いと一体に星野無期を覆す闘いのなかで、その諸活動、『愛と革命』発行・拡大、街宣・署名、絵画展、学習会、会と会員拡大を通して、本物の絆・人間的共同性、絆・愛・団結を発展し、それによって、全闘争・星野闘争に日々勝利していこうとするものです。
 そのようにして、国鉄、反原発、改憲・戦争阻止、星野の大闘争を軸とする闘いを発展させ、勝利しましょう。安倍政権打倒の中に人民の未来があることを、50万杉並区民に問う杉並区議補欠選挙に勝利しましょう。
 今日の新自由主義、原発、改憲・戦争への怒りが巨大な決起のエネルギーとなり、生きるために革命を求め立ち上がる情勢のなかで、無実なのに無期・39年投獄への怒りの闘いへの転化、星野闘争の爆発は、全労働者人民の闘いと一つに、これまでのレベルを超えたものに必ずなります。その力で、100万人署名運動を推し進めましょう。
 1%の資本・権力のために労働者人民に何をしてもいいという犯罪性、新自由主義の労働者人民への犯罪性を、全労働者人民の団結した力で徹底的に弾劾し打倒するものとして、全証拠開示、再審・解放の闘いを大発展させましょう。
 団結の力で世の中を変え、誰もが人間らしく生きられる社会を!共に闘い勝利しましょう。