星野文昭さんのメッセージ |
8・6ヒロシマ大行動へのメッセージ 2011年8月 星野文昭(徳島刑務所在監) 今年のヒロシマ・ナガサキ闘争を、全世界の労働者人民の団結した力で、核・原発への怒りを解き放ち、世の中を変える新たな歴史的出発点としましょう。 今も、ヒロシマ・ナガサキの被爆との闘い・核廃絶の闘いが続くなかで、3・11大震災による原爆投下に等しい原発事故との闘いが、労働者人民の根底的怒りを解き放った生きるための闘いとして爆発しています。 この核廃絶・原発廃絶の闘いを、今日の大恐慌・大失業・戦争を起こし、3・11大災害を引き起こした新自由主義と闘う国鉄全国運動=闘う労働運動と一つに、資本主義・帝国主義の世の中を変える闘いとして闘うことが未来を開きます。 核爆弾、原発と人類は相入れない 放射線は生命の源のDNAを傷つけ破壊します。地球誕生後、自然放射線が減少することで生命は誕生し、微量な自然放射線下でのDNAの傷を修復する力をもつことで生命を育んできました。核爆弾・原発の巨大な放射能は、核爆弾の爆発的熱線と共に、量り知れない苦しみを強い、この生命を途絶させるものです。 これが、ヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマの現実が示しているものです。核爆弾、原発と人類は、1ミリも相入れることはできません。にもかかわらず、核爆弾も原発もなくならず、原発を、資本家とその政治権力が事故原因も責任も曖昧にし、維持・推進しようとするのは何故か。 末期資本主義の帝国主義が利潤・延命をかけた争闘戦に勝つため、戦争を不可避とし、戦争のために核兵器を不可欠とし、そのことと一体に、原発を必要としているからです。 そして今日、大恐慌下、資本・国家間の争闘戦が激化するなか、資本・国家の利益・延命を第一をする新自由主義を進め、戦争・核推進と一体に、CO2 地球温暖化を利用した「原発ルネッサンス」という名の原発推進を軸にし、そこに延命をかけているからです。 生きるため、未来のために、核・原発を絶対に無くそう。核・原発を必要としている資本とその政治権力を、労働者人民の団結した力で打倒しよう。 大震災と原発事故の超巨大被害を生み、それによってさらに大恐慌を深め、大失業・戦争を深める資本主義・帝国主義は、核・原発がそうであると同じに、最早、労働者人民、人類そのものの未来と相入れないものになっています。 誰もが人間らしく生きられる社会を あらゆる分断を打ち破った労働者人民の団結した力で、この資本主義・帝国主義を打倒して、全てを奪い返し、労働者人民が社会の真の主人公となって自らの共同性・力を解き放つことだけが、労働者人民、人類の未来を開きます。私たちは本来、労働者が労働によって生産し、社会を動かすことによって、誰もが人間らしく生きられる社会を作り上げるものなのです。 資本家が労働者を労働力商品化=賃金奴隷化し、その剰余労働を利潤として搾取し、手持ち資本の過剰と利潤率低下によって恐慌を生み、それを乗り切るために新自由主義によって労働者にリストラ・解雇・非正規化・賃下げなど、どれほどの犠牲を強いても構わないというこの腐敗した資本主義を打倒して全てを奪い返して、職場・社会を誰もが人間らしく生きられる本来のあり方に変えていくことだけに未来があるし、そして、今すぐに、それを可能にするものを労働者階級・勤労大衆はすでに生み出しています。 搾取・収奪し、寄生しているに過ぎない資本家とその政治権力が、労働者からリストラ・解雇によって職場を奪ったり、非正規化・賃下げ・労働強化・増税によって生活を破壊する、戦争・核・原発を強い生命を奪う、そもそもこんなことは、労働者にとって絶対に許せないし、その歴史的正当性は一片もないのです。 国境を超えた団結で再審無罪・即時釈放を これらへの怒りを根底的に解き放ち、立ちあがり、団結を強め拡大して闘い、職場・社会に拠点・団結体をつくり、その力で資本家とその政治権力を打倒し、全てを奪い返して、職場・社会を誰もが人間らしく生きられるものに変えよう。 そのような闘う労組・労働運動を、資本・政治権力と一体化し労働者・人民の未来を奪う体制内指導部に代わり、打倒してつくりあげるために全力で闘いましょう。職場に闘う労組、学園に闘う自治会、地域・世界に闘う拠点、闘う団結体をつくり、全労働者人民の団結した力で全資本家=政治権力を倒し、全てを奪い返し、誰もが力を合わせ人間らしく生きられる社会を絶対につくろう。 8・6―8・9から今秋決戦へ総決起しよう。 帝国主義の戦争・核・沖縄と闘ったことへの星野無期を労働者人民の団結した力で覆す闘いは、国境を越えた労働者人民の反戦・反核、帝国主義打倒=労働者自己解放・人間解放の闘いとして勝利しようとしています。 そのようなものとして星野無期を覆す、再審無罪・即時釈放を全力で闘いとりましょう。 あらゆる困苦を勝利の糧とし、共に闘いましょう。 |