星野文昭さんのメッセージ



   5・15沖縄闘争へのメッセージ
                                             星野文昭(徳島刑務所在監)

 戦後的あり方の下で資本の利潤が行き詰ったからと言って新自由主義によって労働者人民に犠牲を負わせて利潤を得、生き延びようとし、大恐慌を生み、大失業と戦争・沖縄基地強化、そして大震災被害・原発事故さえ引き起した資本主義・帝国主義を労働者人民の団結した力で何がなんでも打倒し、誰もが人間らしく生きられる社会を実現しよう。
 「ウィキリークス」によって、代替案の模索は形だけで当初計画で進めること、移転負担額を少なく見せるために総額を水増ししていたことが暴露され、原発と同様、資本とその権力が真実を隠し、欺いて、平然と沖縄はじめ労働者人民に犠牲を強いる姿をあからさまにしています。
 鳩山の県外移設の放棄と辺野古移設方針は、帝国主義・ブルジョアジーと権力の利益と延命のために、沖縄と全労働者人民の思いを踏みにじり、沖縄基地を存続・強化する、朝鮮・中国・世界への戦争を推進することを宣言するものでした。そして、それは、今日、末期資本主義の新自由主義が大恐慌を生み、資本・国家間の争闘を激化させ、大失業・戦争を激化させ、そのことへの労働者人民の怒りがエジプト・中東革命、世界の闘いとなっていることに、米・欧・日帝の侵略戦争によって巻き返そうとしていて、沖縄基地をその要として沖縄と全ての労働者人民に強制しようとしています。どうしてこんなことが許せるでしょうか。
 沖縄と全ての労働者人民の解放をかけて、分断をのりこえ、沖縄と全ての労働者人民の団結した闘いによって、沖縄基地撤去・侵略戦争粉砕、大失業と戦争の末期資本主義・帝国主義を打倒し、基地・戦争、失業・搾取のない、労働者人民が主人公の社会を何としても実現しよう。
 大失業、戦争・基地、大震災・原発事故の現実に、今日の資本主義・帝国主義がどのようなものか、自己の利潤と延命のためにどれほど労働者人民を危険に陥れ、犠牲になろうが構わないという本質が凝縮しています。
 資本、政府、官僚、マスコミ、裁判所が一体となって、あらゆるデマゴギーを使って、その利益と延命のために、大恐慌を生み、大失業と戦争・沖縄基地を進め、大震災と原発事故の巨大被害を生み、そのことに責任を取らないどころか、わずかばかりの救済でごまかし、同じ道を続けると言ってはばからない彼らは、社会を成り立たせ運営する資格も力も100パーセント失っています。あらゆる犠牲を強いられながら、しかし生産を担い社会を動かしている労働者、農漁民、人民こそが彼らを打倒し彼らに代わって、社会の主人公として社会を人間的に運営する力、誰もが人間らしく生きられるように運営する力を持っています。その力を一つに団結した力として根底的に解き放ち闘おう。
 仲間の困苦を分かち合い、闘いを共有し、一つに団結して労働者自己解放・全人民解放をかちとる階級的労働運動・革命運動の真価をかけて、大恐慌・新自由主義の下、国鉄・全産別での民営化・解雇・非正規化・賃下げと闘い、戦争と侵略と対決する沖縄・三里塚・法大の闘いを闘い、地方切り捨て・震災解雇・安全切り捨て・原発と闘い、職場・街頭・地域、全国・全世界に闘う拠点を築き、全ての労働者人民の団結した力で資本主義・帝国主義を打倒して、労働者人民自身が社会の主人公となって、その本来の人間性・共同性・力を解き放って、誰もが人間らしく生きられる社会を実現しよう。
 私たちの70年とそれを継承する闘いは、そのことに挑戦するものだったからこそ、資本とその権力は、私の無実を百も承知で無期投獄を続けている、これを、自らと全ての労働者人民の解放をかけて打ち砕く星野闘争に、獄中・家族、全労働者人民が一つに団結し勝利していく闘いは、私たちの闘いをより強く豊かに飛躍させるものです。
 私が殴打していなかったことを示す一郎丸写真は、殴打していたとする供述調書が虚構で、その供述が誘導・強制されたものという公判証言が真実であり、私が無実であることを示す動かしがたい物証です。再審開始、無罪、即時釈放の声と力を東京高裁に集中し、無罪・合流をかちとろう。
 今こそ、自らと仲間、労働者、人民の団結した力を信じ、立ち上がり闘うことを通して団結を強め、資本・権力から労働者人民の手に全てを奪い返し、人間本来の社会を開こう。