星野文昭さんのメッセージ |
全学連大会へのメッセージ 2010年9月 星野文昭 (徳島刑務所在監) これまでの目ざましい飛躍の上に、全学連運動の大飛躍をかちとろうとしている皆さん。今の時代に、いかに生き、闘うかを身をもって示し、自らと全ての労働者人民の解放の未来を切り開いている皆さんの闘いと、闘いのなか送ってくれている便りによって、一つに闘っていることを実感し、日々の闘いの力になっています。 資本主義に代表される一階級による多数の搾取、抑圧、虐殺の階級社会を終わらせ、労働者の自己解放を通して全人民の解放、人間の人間的解放をかちとる時代が私たちの手の内にあります。その世界史的使命を負う労働者階級、私たち自身への誇りと信頼による団結を、資本主義・帝国主義のあらゆる理不尽との一歩も退かぬ闘いによってかちとり、そこに全労働者人民を組織する実践を困難を糧にやりとげましょう。 一人一人が人間らしく生きられるためには、全ての人間が人間らしく生きられることのなかにしかない。私たちは、一人によっては生きられず、全ての人間が尊重し合い、補い合い、助け合って人間らしく生きられることのなかに、心から人間として満たされ生きられる存在であり、人間的共同性のなかに心からの喜びをもって生きられる存在です。 そのような人間の普遍的解放を自己解放を通して実現する存在が労働者階級です。この労働者階級の自己解放を通した人間解放をかちとること、私たちは闘いのなかで、このことを原点としつつ、本物の闘いを強く、豊かにつくり、それによって勝利しよう。 全学連運動は、法大闘争を通して、教育の民営化に反対し大学を取り戻す闘いの地平を開き、国際的絆をかちとっている。教育の民営化をはじめ新自由主義の全体が学生・青年労働者に集中し、これとの学生・青年労働者の闘いが、全労働者階級人民の解放の未来を決めるものとして、その闘いが全階級を励ましています。 規制緩和・民営化によって資本がフリーハンドで、生産のみならず交通、通信、医療、そして教育など社会生活を支えているものまでトコトン食い物にする新自由主義は、それら私たちの社会的営みの全て、人間本来の姿そのものを奪うものです。それは今、まともに働き、学び、生活し、生きることさえ奪っています。私たちが今なそうとしていることは、この新たに行くところまで行きついた資本主義・帝国主義を労働者人民の団結した力で打倒し、彼らから全てを奪い返して、全ての面で人間本来の姿を取り戻そうというものです。 今や大恐慌対策の財政投入は、天文学的財政赤字を、そして大破局を引き起こそうとしています。過剰資本は未整理のまま大恐慌を深化・爆発化し、それが資本・国家間の争闘戦を激化し、それがまた労働者人民への解雇・賃下げ・増税と世界再分割をかけた戦争と暗黒を強います。資本主義は人類の進歩にとって敵対的なものとなり、その世界史的生命力は尽きています。そして最も大切なことは生産をにない社会を動かしている労働者階級が真の社会の主人公として、すぐに資本家階級に代わって、人間社会に値する新たな共同社会を運営する力をもつ存在だということです。私たちは、自らのその力を信頼し、その誇りをもって、あくどく利潤をむさぼり延命しようとする資本・権力の首切り・非正規化・賃下げ・労働強化・戦争といった一切の理不尽な攻撃に対して一歩も退かず絶対反対を貫いて闘い、そうして団結を強め、職場と社会的な支配権・統治力を獲得し、それによって資本・権力を打倒し、全てを奪い返し、社会の主人公となって誰もが人間らしく生きられる社会を実現する。その力を絶対にかちとっていこう。 この闘いを体現し、分割・民営化という新自由主義と闘い勝利している動労千葉の闘いを国鉄大運動として、あらゆる職場に広げ、沖縄、三里塚、法大そして諸闘争を一体に闘い勝利しよう。 この闘いを圧殺するために無実を百も承知で無期36年投獄を強いていることへの怒りを解き放ち、無期をはね返し共に闘う私の再審無罪、即時釈放を職場、大学、あらゆる場であらゆる人に訴え、かちとろう。それによって一層闘いを飛躍させよう。激動、革命期は、一人の決起も、一つの職場、大学の闘いがストレートに全体に波及する時代。全体の指導部と細胞をさらに強化し、自らと全労働者階級人民の解放を体現した一人の決起、一つの職場、大学の闘いを、全国、全世界の決起、闘いの一つに爆発させ、勝利しよう。 |