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星野文昭さんのメッセージ



  2010年11・27集会へのメッセージ

 星野無期を覆し、本物の人間的未来を開くために、共に生き、闘おう

 獄中36年になる私と共に、全ての労働者・人民の力で再審・釈放をかちとるために、本日の全国集会に全国から参加された一人一人の皆さんに、暁子・家族共々、心から感謝の言葉をおくります。
 この一年は、歴史を見れば明らかなように、社会を変革する運動の中心を担う労働者・労働組合のなかに大胆に星野を持ち込み、そうすることで人民全体と一体の星野再審・釈放の運動をつくり出していく闘いが、大きく前進した一年でした。全国労組交流センター、各産別・各地の労組交流センター、各労組、全国連西郡支部、全学連、婦民などで星野決議がかちとられ、22の救援会の結成と活動強化がかちとられ、カレンダー・詩画集、現地調査、学習会、そして暑い日も寒い日も街宣・オルグを行い、署名・会員拡大をかちとるという、目を見張る感動的な一年でした。
 そのことに支えられ、力を与えられながら私も、とりわけ暁子が皆さんと共にその先頭に立って、一体に展望と確信を深め、日々を積み重ねることができていることに、心から感謝しています。
 そのなかで、私からの返信が残念ながら制約され期待できないなかにあっても、共に生き共に闘うために心の込もった便りを、懲罰・友人面会大幅制限・暁子の手紙一部削除等獄中弾圧への抗議とともに届けてくれていることに、この場をかりて、心から感謝すると共に、例え獄壁で分断されていようとも、共に生き共に闘うことが出来ていることの喜びを伝えたいと思います。

 労働者人民の総決起をかちとる闘い

 今、世の中は、資本主義の限界が、大恐慌・大失業と資本間-国家間争闘戦の激化という形で一線を越えて資本とその権力が生きのびる為に労働者人民をあらゆる形で分断しつつ、首切り・賃下げ・非正規化、福祉など公的部門の民営化-解体、国家間対立・戦争を強い、それに対して全世界で労働者人民が決起し、労働者人民が国境はじめあらゆる分断をのりこえて一つに団結して立ち上がり、その力で資本主義を終わらせ、本来の人間社会、共同社会をつくり出せるか否かが、一人一人に問われる時代にあります。
 そのなかで、動労千葉、関西生コンを先頭に、労働組合の側が首切り自由・賃下げ自由を容認する4・9反動をうち砕いて、国際的に連帯し、全世界の労働者が一つに団結し、闘い、資本主義を終わらせ、新たな社会をつくり出そうとする運動が、先日の11・7労働者集会を出発点に、青年労働者・学生を中心に労働者人民の総決起をかちとる闘いに踏み出しています。
 このことに、私たちが70年にめざしたものが、様々の反動・困難をのりこえて力強く発展していることを実感すると同時に、こうした闘いそのものを圧殺するためにこそ星野無期が執拗に続けられている姿も浮かびあがります。

 検察官のストーリーによる虚偽の供述

 村木裁判はじめ様々な裁判で明らかになっている検察の権力をタテにして、恣意的なストーリーによる供述を強制し「犯罪」を作りあげる手法は、これまで常に、危機にある体制を保持するために労働者人民の闘いを圧殺する手法としてこそ常用されてきたということを明らかにしましょう。そのことによって、星野無期もまたそのようなものとして、検察の極めて意図的な恣意によってつくられたストーリーを強制して虚偽の供述を作り、それを唯一の「証拠」として無実を百も承知の上に私に無期を強制し、36年の投獄を強制していることを徹底的に弾劾し、労働者を中心とする全社会的な怒りを組織し、再審無罪・即時釈放を必ずかちとりましょう。
 星野においても、検察は、真実に迫るということではなく、意図的な恣意によるストーリーを作り、それに添った供述を、権力をタテに強制しています。
 第三者目撃の、現場では反戦のヘルメットを被っていたという証言や、新証拠として出した阻止線直前の写真でも、先頭の多数が反戦のヘルメットを被っていたということから、先頭の主力は反戦労働者だった可能性が大きく、捜査も当初は反戦労働者に集中しました。しかし、完黙の闘いによって捜査がデットロックに突き当たると、法廷で検察官自身が証言したように、検察が全面的に主導して前面に出て、今度は、群馬の多くは少年の学生に狙いを定め、権力をタテに、「殺人罪で一生出られない」ということを脅しに使いつつ、迎合させることによって、公判廷で彼らが詳しく証言しているように検察が誘導・強制するままに供述を強制されています。そこでは、彼らが知らない反戦労働者が主体だった先頭に、彼らが知っている学生の名前を当てはめ、初参加で、捕捉したり殴打したり、火炎びんを投げたりが困難だった彼らが、それらの行為をしたことにされ、終始十字路上にいて、殴打、火炎びん投てき命令関与が不可能だった私が殴打・命令したという明白な虚構が作られています。その点については、今次の再審請求書、新証拠によって明らかにしています。
 加えて、今回提出した「補充書(1)」、「鑑定証その1」において、彼らの詳細にわたる供述が、3ヶ月後の記憶、短時間の緊迫した情動的な記憶ということに照らして、科学的にありえないものであることが明白にされました。客観的に現場での滞留が35秒程度と割り出され、現場における他の行為を差し引くと、殴打時間は20秒弱となり、その間に、供述にあるように入れかわり立ちかわり殴打したということが不可能なのはあまりに明白です。
 第三者目撃では、現場での囲みではほとんど反戦のヘルメットを被っていたということであって、供述のように、中核のヘルメットを被った学生がほとんどだったということそのものが虚構であることは明白です。
 そして、その第三者目撃において、その現場の囲んでいた者の服装は、黒系統と茶系統だったと全員がそろって言っており、当日の私の服装の薄青は皆無であり、このことからも私が殴打に加わっていたということの虚構は明白です。

 無実を証明する新証拠

 最高裁は先の第一次再審請求の特別抗告棄却にあたって、K供述について、服装と後姿と声をバラバラにして、当日の私の服の薄青を認め、きつね色だったという供述と違うことを認めつつも、後姿、声で星野を特定していると主張しています。
 しかしK供述は、「きつね色」上下の人物が殴っていた、その人物の顔を見ず、後姿しか見ていないが、その人物が殴りながら「殺せ殺せ」と言っていた、当日、そのような服を着ていたのは星野なので、その人物は星野だった、というものです。服装も後姿も声も一人の人物のものであり、そのなかで、後姿は後姿しかなく、声も多くの声が乱れ飛んでいるなかでのものであり、そのなかで服の色については、公判の場で証言台の机の色を指して明白にきつね色を特定しているのです。
 したがって、私の当日の服の色が薄青であることを最高裁が認めたということは、「きつね色」の服を着て、その後姿を見、その声を聞いたという同じ一人の人物は、私と別の人物だったこと以外にありません。この点を認めさせ、決着をつけることが決定的に重要です。
 そして、今回開示された写真の中から、私の無実を証明する決定的な写真が出てきました。それは、現場近くの十字路を出発した後、真直ぐ進んで東急本店に到達した所の私の写真です。右手に持っていた鉄パイプに巻かれた紙が緩み、極めて破れやすい状態でありながら、供述にあるように、もし私が殴っていれば、破れたり、傷んだりしていなければなりませんが、その痕跡が全くありません。このことは決定的です。これが実験や鑑定でより確固としたものにすれば、供述を崩し、無実を証明するものになります。

 私はリーダーとして十字路にいた

 私は、再審請求書にあるように、当日のリーダーとして、阻止線突破後、バラバラになったデモ隊の再結集のために先頭に出ようと走り、出たところが十字路であり、そこで、直後に現れたNHK方向の機動隊の動きを注視しつつ、再結集を図って再出発した。それが私の行動の全てです。
 NHK方向の道路の車のフロントが光っていたこと、それと逆の松涛公園方向の路上に白い車が出てきたこと、そして、NHK方向の道路に、その左側から出てきて整列し十字路に向かって対峙したのを注視していたこと、それらは十字路上にいなければ見ることのできないものであり、私が十字路上に終始いたことを明らかにするものです。
 私は殴打に加わっていなかった、火炎びん投てき命令をしていなかった、これが真実です。それを私がしていたという供述は虚偽以外のなにものでもなく、明らかにされているように、「リーダーだからそうしていたかもしれない」という意識に付けこんで検察がストーリーを作り、強制したもの以外の何ものでもありません。

 星野無期との闘い

 星野無期は、権力の狙いは、労働者人民を恐れつつ蔑視していますから、その重圧の前に屈服し自らを腐らせることを期待したのでしょうが、労働者人民、人間として絶対に譲れないものがあり、それを大切にし闘ってきたのがこの36年の闘いでした。
 この36年の闘いによって蓄積し、獲得しているものは、全学連の織田君が「星野は何ものかを生み出しつつある」と言っているように、その大きさを、今、私達自身が実感できるものになっています。星野無期は、言葉の真の意味で、期限なく分断し、家族とのつながり、友人・仲間、全ての労働者人民とのつながりを断ち、共に交わり共に生活し共に闘い未来を開く内容と力、これら全てを奪い、生きる意志・力そのものを奪うものです。それと闘い、日々を勝利し、生きるためには、人間にとって最も大切なものを、自らのものとして獲得し、それを深め強め、それを力として生き闘うこととしてありました。
 今日の社会で奪われ、無期の下で奪われる家族、友人・仲間、全労働者人民とのつながり、共に交流し、全てを共有しつつ共に生き闘い、人間的未来を開くこと。人は利己的では心から満たされず、全ての人間が人間的に生きられることで真に心から満たされます。そのように一人一人の人間的解放は、全ての人間の人間的解放によって実現するのです。今日において、人間が人間らしく生きられない根源は、人が他人を搾取し抑圧する階級社会の究極の形である資本主義そのものにあります。その現実から逃げずに、労働者から搾取し、利潤を蓄積することで社会的生産を成り立たせ、恐慌・戦争を不可避とし社会の破壊者となる資本主義そのものを、分断をのりこえた労働者の団結した力で終わらせ、誰もが助け合い人間らしく生きられる人間本来の姿をとりもどしていく。それをめざした闘いとその力で無期をくつがえし、未来を開いていく。そのように今日、暁子・家族と共に、友人・仲間と共に、全ての労働者人民と共に生き闘い未来を開いていることそのものが私にとって最高の喜びです。
 とりわけ、いくつも困難をのりこえ、多くの人々に支えられながら、暁子が星野の先頭を担って共に生き闘い、絆・愛を深め、豊かにし、生きていることは最高の喜びです。

 労働者人民は社会を変える行動を求めている

 今日、資本の利潤のために労働者人民に犠牲を強い続けてきた自民党政権を打倒し、それに代って登場し、当初の幻想を吹き飛ばし、資本の救済を第一とし、そのためにあらゆる犠牲を労働者人民に強いる姿をあらわしている菅・民主連合政権を前に、青年労働者・学生を先頭とする全ての労働者人民は、この社会を根本から変えたいと欲し、行動を求めています。
 あくなき資本増殖・利潤を求め、労働者人民を犠牲に搾取・収奪する新自由主義を突っ走ってきた資本主義・帝国主義は膨大な過剰資本・過剰生産力を生み出した末に大恐慌を生み、その唯一の対策として財政投入による資本救済によって、今や天文学的な財政赤字を抱え、米のドル暴落・通貨危機を引き金にした恐慌の二番底を不可避としています。過剰資本が未整理のなかで一層の金余りがつくり出されるなかで、労働者への首切り・賃下げ・外注化・非正規化・福祉等公的部門の民営化・解体という搾取の極限化と、輸出・資本輸出の市場・資源争奪の資本間・国家間の争闘戦を激化させ、今日の状況は戦前そものもと言っていい状況を呈しています。
 資本・権力は、これらの攻撃を体制内派を使って、団結・労働運動を破壊し、貫こうとし、労働者・人民を分断し、孤立・対立・競争させ、排外主義を煽り動員しようとしています。マスコミを総動員し、反中国、反北朝鮮の排外主義を煽って、戦争に動員しようとしています。それによって、日米安保・その要としての沖縄基地強化を強めようとしています(鳩山は、まさにそのように辺野古移設を決めました。)。彼ら資本主義・帝国主義とその先兵は、暗黒と戦争の破滅に向かって、人間社会、人間の在り方そのものを破壊する以外になくなっています。

 労働者人民には社会を変える力がある

 しかし、労働者と、共に闘う人民には、彼らを倒し、社会を変え、本来の人間社会・人間的在り方を取り戻す力があります。私たち労働者・人民に国境、領土、国益はなく、資本・権力から同じ攻撃を受け、あらゆる分断・国境をこえて一つに団結して闘うことによって、資本・権力を打倒し、資本主義を終わらせ、全世界の労働者・人民が補い助けあって、誰もが人間らしく生きられる社会を実現することができるのです。
 生産を担い、社会を動かしている労働者が、全ての人民と共に、あらゆる分断をのりこえ、国境をこえて一つに団結して不屈に闘うことによって、資本・権力とその先兵として立ち回る体制内派から、職場・地域・全社会の支配権を奪い返し、彼らを倒し、社会的生産力を社会有として奪い返し、社会の真の主人公として自らを解き放すことによって、社会の誰もが、補い合い助けあって、人間らしく生きられる本物の人間社会を実現し運営することができるのです。この力を確信し、誇りをもって、腹を固め団結してたたかい勝利し、この力を体現する動労千葉・国鉄、関西生コンを先頭とする階級的労働運動は、韓・米・ブラジル・独はじめ世界の労働者・人民の団結をつくりだし、全ての労働者・人民の希望となっています。とりわけ2人に1人が非正規化され、二つも三つも仕事を持たなくては生活できず、結婚も子育てもままならない青年労働者・学生の希望がここにあります。この希望と展望を手に、青年労働者・学生をはじめ、全ての労働者・人民の総決起で本物の人間社会を実現しましょう。そして、その力で星野再審・釈放をかちとりましょう。この私たちのたたかいを圧殺するための無期への怒りを解き放ちましょう。
 70年、アジア・世界の労働者人民と連帯して、搾取・抑圧と侵略戦争を許さず、沖縄の基地強化を阻止し、資本主義そのものを終わらせ、人間解放をかちとる闘いを恐れた権力が、私の無実を百も承知で、検察が意図的につくったストーリーで供述を強制して無期を強い、36年投獄していることに、街頭で多くの人が驚き、1日も早い再審・釈放をの訴えへの共感が大きいと聞きます。星野の闘いを職場・地域のたたかいと一体に、あらゆる所に持ち込んでください。カレンダー・絵画展を広げ、署名を集め、会の会員を広げ、無実の星野の1日も早い再審釈放を、の声を全社会的なものとし、無実の者に無期投獄を強いる権力犯罪を続行したのでは、裁判所が裁判所として、検察が検察として成り立たないところに追い込んで、再審無罪・即時釈放を勝ち取りましょう。
 自らと家族を信じ、仲間・全ての労働者人民を信じ、全世界の労働者人民の団結した力で、資本制社会を変え、誰もが助け合い、人間らしく生きられる社会をめざし、星野無期を覆し、本物の人間的未来を開く、そのために、すばらしい絆・団結・関係を大切に、日々共に生き、闘いましょう。