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星野文昭さんのメッセージ



   10・10三里塚闘争へのメッセージ
                                           2010年10月
                                     星野文昭(徳島刑務所在監)


 この10・10闘争は、三里塚闘争の全蓄積と全未来を体現した市東さんの闘いが、すべての労働者、農民、人民を総決起させる大闘争となる新たな出発点に立つ闘いです。

 今、過剰資本状態を、労働者・農民・人民を無権利にし、むさぼることでのりきろうとする新自由主義が大恐慌を生み、それへの財政投入が天文学的財政赤字を生み、全世界をより深刻な大恐慌・大失業・戦争の大破局に叩き込もうとしています。民営化・解雇・低賃金・非正規化による労働者への過酷な搾取、労農人民への大増税はじめ過酷な収奪、さらに侵略戦争・世界戦争の殺し合いを強いる以外になくなっている資本主義・帝国主義の生命力は尽きています。それへの怒り、その救済に走る者への怒りは、全世界での労働者人民の総決起となって広がっています。


 そして何より、生産を担い、社会を動かしている労働者、勤労大衆こそが一つに団結した力によって、資本・権力から職場、社会で支配権を奪い返して彼らを打倒し、社会の真の主人公となることで、誰もが人間らしく生きられる社会を実現し、運営する、その誇りと力が、その怒りと一体に解き放たれる時に、未来を開きます。それが、動労千葉、国鉄全国運動であり、沖縄、三里塚、法大-諸闘争-11月集会であり、日米韓をはじめとした国際連帯闘争です。


 三里塚闘争は、権力が農民を問答無用に踏みにじることへの根源的怒りが、全労働者人民の怒りと結合すると同時に、労農連帯を深めるなかで、一つに団結した力で世の中を変える誇りと力を獲得し、それが日本と世界の労働者、農民、人民の一つに団結した力を生み出すものになっています。その確信と誇りと力を解き放ち闘い、勝利しましょう。


 私への無期も、その闘いへの、その闘いを闘い続けている私への無実を承知の無期、36年投獄です。私たちの闘いの未来をかけて一つに団結した力で、再審無罪・即時釈放をかちとりましょう。

 市東さんの畑の傍らで生きる「星の木」のように共に闘い、北原さんが「三里塚に来い」というように、1日も早く合流し、共に闘う決意です。

 自らとすべての労働者人民の解放へ、その力を信じ、共に闘いましょう。