星野暁子さん面会日記
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2017年 11月14日~17日

   カイロは闘いの成果
 11月14日
 4800人が集まった11・5労働者集会を報告した。久しぶりの集会参加だった。「次から次に話しかけられて、その対応だけで大変だった」と私が言うと、「僕ら二人に話しているんだ。関西の佃さんは?九州の秋山さんは?」と文昭に聞かれ、みんなの気持を伝えることができた。
 いつも写真をいっしょに撮ってほしいと言ってくる福島の青年が「自分は統合失調症で発達障害。苦しい時は文昭さんと暁子さんを思って元気づける」と言っていたことを話すと、「みんなそうじゃないか。暁子の元気な姿を見られてうれしかったろう」と文昭。集会とデモの高揚感と温かく迎えてくれたみんなの気持を伝えることができた。
 「文昭が全力疾走やっていること、徳島の山川さんが心配している」と言うと、「『試してガッテン』で全力疾走の危険性をやったみたいなんだ。僕の場合、今までの運動の基礎の上に、無理なことはやっていないから大丈夫だ。ヘルニア対策で筋肉をつけるためにやっている。全力疾走するようになって2カ月たつが、痛みもふらつきも治まって快調だ」と言った。生き生き話す文昭からは、生活の充実感と元気な様子が伝わってくる。







 15日
 「カイロ使えるようになってよかったね」と私が言った。「今の所長は、できることは認めていくという姿勢を持っている。お盆休みに、昼一度水を使って体を拭く拭身(しきしん)を認めた。夜間独居も雑居と同じように報道番組などが見られるようになった。風呂のある日も体育館とグランドが使えるようになった。食事がよくなった」と文昭は言った。何度も申し入れをしてきて、やっと実ったのだ。
 16日

 『紅葉のスカイラインから福島盆地を見る』というタイトルの絵が宅下げされた。「前回の福島の野菜の絵は時間がない中で描いたので、今回もう一度福島の風景を描いてみたよ。一年に一回はちゃんと福島の絵を描いておきたいからね。僕の絵らしく黄色を使ってみたんだ」と文昭。明るく華やいだ風景画になった。

 17日
 「FumiAkiko カレンダー」が文昭に届かないことがわかった。以前、官用のカレンダーが配布されているからカレンダーは差し入れできないと言われた。そのため、暦の部分を貼り付けて送ってきた。今回はそれも駄目だと言う。貼り付けた所に何が入っているか確認できないからだという。やむなく藍色のペンキで暦を隠したが、それも駄目だった。知恵比べだ。別のやり方を今考えている