2017年 1月10日~13日
「30年問題」に取り組む
1月10日
4回面会できる余裕から、一日目は正月に出た料理のことを話した。おせち料理は折り詰め2箱出て、ちゃんとしているそうだ。だし巻・野菜煮きんちゃく・数の子・煮豆・黒
豆・大根・なます・えび・ブリの照焼き等出たそうだ。もちは70歳以上は、のどに詰まらないように、口に入れると溶けるソフトもちが出たので物足りなかったようだ。
年賀状は400通くらい届いたようだ。「奪還」と書いてあるとマジックで消されてから届くので、2週間程遅れる。「その分も入れると500枚ぐらいかな」と言っていた。日下部さんは、写真と説明で、ひとりで35通出してくれた。
休み中は「序局」「前進」「国際労働運動」、動労水戸の「燎原の火のごとく」、私が貸した「朝鮮半島と日本の詩人」などを読んだようだ。「皆が確信を持って立ち上がっていける路線があるから闘える。中野さんが言っていたように、労働者の持っている力を信頼することが大事だ」と文昭は言った。
2・17行動の時の差し入れは「絵のモデルにする世界の子ども達や働いている人の日常の姿の写真がほしい」とのことだった。
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11日
正月は、暖かい日が続いて「過ごしやすかった。この2~3日、とうとう寒くなった」とのことだった。年賀状の話になった。「心が伝わってくる年賀状が多い。今の情勢に応えられるような主体として、みんなといっしょに時代を開いていく。自分の飛躍で、みんなの思いを受け止められるようになっている。一枚一枚、読むのが楽しみ。僕と暁子の闘いに励まされて頑張っているというトーン多い。絵画展を通して知ったという人、10人ぐらいいる」と文昭。
12日
うがいは毎回20回はやっている。口すすぎもしている。湿疹について「アレルゲンをはっきりさせることが大事だ。特別食はやっていないのか」と聞くと、「サバとオレオ(菓子の名) は確か。特別食は血圧関係だけ。みんな、自分で気をつけている」そうだ。
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「30年問題」について話した。30年たっても刑務所長が仮釈放を発議しない無期囚に関して、地方更生保護委員会が独自に審査するというのが「30年問題」だ。文昭は今年7月に、下獄して30年になる。「無期刑の終身刑化が問題だ。階級的立場から言っても問題だ。『10年たてば仮釈放できる』と刑法にあるのに、年々長期化している。仮釈放で出た人昨年は9人。死亡した人22人。自殺した無期受刑者も多い。無期刑の終身刑化は法務省にとっても問題だ」と文昭。
「仮釈放を目標にすると、権力の温情に委ねることになる。『無実なのだから釈放せよ』という中に『30年問題』を位置づけることができる。証拠開示と再審無罪・刑の執行停止を求める運動の一環として、『30年問題』にも力を入れていく」と文昭は言った。
13日
「未来輝く新年を迎えて、暁子へ」という絵を見ながら、充実した時間を過ごした。
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