星野暁子さん面会日記
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2016年 12月5日~9日

   世界の子どもの写真を

 12月5日
 11月27日の星野全国集会の報告は、韓国の情勢と一体に、文昭の身柄の解放を勝ち取る決意あふれる集会となったことを伝えた。「静岡、室蘭、岐阜に新たに救う会が出来た。静岡では絵画展に参加した人の家を一軒一軒訪ね、教会も全部まわった」と伝えると「そりゃすごいね」と文昭。青森での絵画展の成功の話、宮城の絵画展に来た高崎経済大学で一緒だった秋葉さんの話は「まさかこんな形で再会するとは思わなかった」と懐かしがった。
 6日
 大分の佐藤福子さんから24色の絵の具が差し入れられた。文昭の所まで来て、受け取れないことを了承させ、佐藤さんに送り返された。「受け取れなかったけどうれしかったよ」と文昭。その絵の具は佐藤さんが私のところに送ってくれた。「出所したら必ず使うと伝えてほしい」と文昭は言った。
 韓国のことにも話が及んだ。文昭は「パク自身財閥とべったり。教科書を国定にしたり、国家保安法で『統一進歩党』を解散させている。韓国の労働者民衆は87年以降の闘いを全部集約して、戦争の危機に怒りを出している。この経験は大きい。この時代に団結して立ち上がれば政権を変えられる」と文昭はよどみなく話した。




 

 7日
 星野新聞に、全国一般の小泉さんが「星野奪還のイメージは韓国の民主化闘争のイメージ。徳島の昭誠館闘争はその原基形態」と書いていることを話した。その闘いを担う原祥吾君へ激励をもらった。「手紙をもらっているので日頃から闘いの大きな力になっている。今回の闘いを通して原君が全ての労働者の解放をかけて闘っていることが、かけがえがないことだ」
 8日

 30年問題について「無期刑が終身刑化するのは問題。収監が30年を超えるのは問題であることを闘う側からもだしていく。無期懲役囚の22人が自殺している。徳島刑務所でも2~3人いる。死ぬほどの苦しみを与えている。温情をあてにするのではなく、階級的立場で闘いとる」と文昭は言った。
 2・17差し入れ行動では、絵のモデルになるような世界の子ども達の写真、世界の人々の日常生活の写真がほしいと言っていた。
 9日
 文昭は「今年は暁子が話をする機会も増え、11月集会で発言できたのが大きい。それで国際的広がりが出来るようになった」と言った。「全国集会の基調は、71年の11・14闘争のことが詳しく書かれていてよかった。沖縄闘争・戦争に反対して青年が先頭に立った。その闘いは動労千葉、動労水戸の闘いに引き継がれた。42年の無期を受けながらの星野闘争を労働者民衆が自分自身の闘いとして闘えるようになった」と42年間を総括した。
 「韓国では労働運動・政治活動一体に闘い87年独裁政権を倒した。労働者自身の自己解放、分断を越えてやっていかなければ変わらない。攻撃は当事者だけでなく全体にであり、星野もそうだ。全体の力で打ち返していく」と文昭は言って今月の面会を終えた。