星野暁子さん面会日記
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2013年 6月5日~7日

国鉄、反原発、星野・沖縄が要

 6月5日、快晴。山川さんが持ってきてくれた、ぐみ、あじさい、どくだみ、ゆり、小松菜などの花束を見せながら、ぐみの実を食べてみせた。文昭は、じっと見ていて、後からの手紙で、「暁子が食べるのを見たのは初めてだ」と言った。
 「星野の絵画展に来て、感動したという人に会ってみると、うつ病だったり、生活保護を受けていたり、解雇されたりといった人が多い。社会の中で矛盾にぶつかっている人が、深く文昭の絵を受けとめてくれている。そういう人が立ち上がってきている。右翼から左翼に来た人もいる」と私が言うと、文昭は、「在特会に入って、あまりにひどいので、そのまちがいに気づいて、今は在特会を批判するデモに参加しているという記事が朝日新聞に載っていたよ。真実を知れば、立ち上がるんだ」絵画展に来てくれた女性が突然解雇され、西部ユニオンに相談に行ったことを話した。文昭は、「派遣法自体が労働法に違反している。団交の場合でも、正論をぶつけて自分の方に正しさがあるという確信をもつことが大事だ。僕は、単に怒りをぶつけるだけでなく、闘わないで自分の誇りを失うよりは、闘った方がいい」と言った。
 2日目。この日、絵の宅下げは翌日になったが、文昭は、「麦畑が広がる北海道の風景画なんだ。純粋な風景画が、来年のカレンダーに一枚だけあったほうがいいと思って描いたんだ」と、目の前に絵があるかのように話した。
 徳島の元木さんから、手紙を貰ったという。「お母さん、亡くなったんだね。亡くなったお母さんといっしょに6・9集会に行きたいって書いてあったよ。元木さんも自分の職場だけのことだと思うと大変だけど、職場でみんなといっしょに世の中を変えていくという気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。そして、「『街』で暁子が話したこと、ユーチューブで世界に発信されたんだってね。元木さんも見て感動したって言っていたよ」と言った。
 青柳さんが運動を伝える
 沖縄の富田晋君のことが話題になった。連れ合いが、私がよく知っているさおりちゃんだとわかって、喜んでいた。「5・18集会での晋君の発言は、みんなを励ましている」「雅美ちゃんからも、手紙もらったよ。沖縄の学生が5・18 集会に10人も参加したって、うれしそうに書いてあったよ」と文昭。
 「国鉄・反原発・星野が要の闘いだけど、沖縄も要だ。新自由主義に対する闘いをやりきって情勢を動かしていく。労働者を病気にさせてしまう状況を、それを糧にすることで、大きな闘いができる」。
 健康について聞いた。「湿疹の方は、いまだかつてないぐらいいい。少なくなっているので、薬をつけるのが楽になった。花粉症は、まだ少し残っているけど。血圧もいい」。
 3日目は、群馬の青柳晃玄さんといっしょの面会だった。いつもは、聞き役にまわる青柳さんが、群馬での反原発の運動の広がりを懸命に伝えた。文昭は、「青柳さんから、具体的闘いについて聞いたのは初めてだ」と言って、「群馬には、農民運動・労働運動の伝統がある」と応じた。
 これからが本番というところで、時間になったが、青柳さんにとっても、文昭にとっても大満足の面会になったようだ。