星野暁子さん面会日記
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2018年 12月3日~5日

    「暁子らしく生きるのが一番」






 12月3日
 文昭の体調のことが気がかりだった。「便検査は何も連絡がないから異常なしと言うことだと思う。医者の診察を希望しているけど、実現していない。たぶん体重が2キロ増えて、元に戻りつつあるからだと思うよ。ポケットカイロは、11月から購入できるはずだけど、まだ何の話もないよ」と言った。
 仮釈放の話になった。文昭は「更生保護委員会との闘いを全力で取り組み、もし駄目だったとしても、10年後と言わず継続して取り組むべきだ」と強調した。
 1月18日から21日まで韓国のテグで、私の講演と文昭の絵画展をやると伝えるととても喜んでくれた。「反響があると思うよ。韓国の人は意識が研ぎ澄まされているからね。星野のことも深く理解してくれると思うよ」と言った。


 4日
 「今日は、11月25日の集会の話をしようと思って。手紙届いたでしょ。650人が集まってすごくよかったよ。『沖縄が変わっていくためにも、星野さんを取り戻すこと重要』と宮城康博さん。東住吉事件の青木惠子子さん、部落解放同盟元書記長の小森龍邦さんも来てくれた。文昭のアピールもよかったよ」と言うと、「あれも苦労したんだ。体調が悪いと抽象的になってしまうからね」と文昭。
 今日、香川・取り戻す会の人たちと徳島刑務所に申し入れることを伝えた。文昭の要望を聞いた。「ポケットカイロは来週から使えるようになった。換気扇とシャッターのところから風が入るので塞いでほしい。廊下にストーブを置いてほしい」と言った。絵について「佐渡の絵を描いたんだけど、菜の花畑を仕上げるのが大変で、もう無理だと思って、柿の実にクラブアップルを添えた絵にしようと思って日曜日一日かかってしあげたよ。面会の時に暁子に贈るサイクルを取り戻したかった。10月は『絵の世界で暁子、新たな生命を抱いて』を描いて、燃え尽きたという感じだったし、11月も宅急便だったしね」と言った。



 5日
 弟の修三さんが、1月一緒に面会に来ると話したら、文昭は「絵をちゃんと描いているだろうか。修の絵は、海外の方が評価されると思う。これからそれをやるのも大変だけどね」と、修三さんのことを思いやった。
 「昨日体重を計ったら、52キロだった。お風呂に入ってしばらくはいいのだけど、身体が冷えると具合が悪くなるんだ」と文昭。
 「手紙を読むと、今年は暁子が暁子らしく生きられているということが一番だよ」と文昭が言って、今年最後の面会を終えた。