星野暁子さん面会日記
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2018年 8月1日~3日

    とにかく暑い。眠れない









 8月1日
 前日の四国地方更生保護委員会への申し入れに来ていた、いとこの誉夫さんと一緒に面会した。
 猛暑が続いていた。話も自然と暑さの話になった。「とにかく暑い。暑さのため眠れない。汗で布団がびしょ濡れになる。洗濯物を敷いて汗を少しでも吸収させてしのいでいる。寝る前に、濡れたタオルで身体を拭けるようになったよ。20秒だけだがないよりはいい。また、仕事の休憩中に洗面器一杯の水で頭や顔を洗ってもいいことになった。ネッククーラーで首を冷やすのも認められた。休日にスポーツドリンクが配られるようになった。サーキュレーターも認める方向だ」と文昭。(部屋に帰ったらサーキュレーターがドーンと置いてあったので、びっくりしたとのこと)
 教戒師の和尚がお経をあげて説教をする会が年3回程ある。うら盆にあったので参加し「お焼香して、お母さんのこと祈ったよ」と言っていた。
 誉夫さんは「これまで更生保護委員会に対して、星野文昭という人間全体を理解するよう求めてきた」と報告した。
 パレードは、地元と青年が中心にすわり、歌を歌い、風船を持ったり、文昭の絵を持ったりしながら、楽しく歩いて市民と交流したことなどを伝えた。

 2日
 文昭が作ったカバンを購入できたので、カバンを持って面会した。「どうやって手に入れたの?」と文昭。「刑務所の作業部に行って、バリスターのカバンと言って買ってきた。しっかりしたいいカバンだね」と私。「カバン作りは、最初苦労した。暁子が持っているカバンは、次のステップで作ったものだよ。バイヤステープでやるところが難しいんだ」と言った。
 母の話になった。「父も母も、文昭のことを親戚に言おうとしなかったが、葬儀の時、文昭との結婚を認めてくれた母への感謝として、みんなに文昭のことを話した。すると本家の国雄さんも、『暁子の話よかった。文昭君が出てくるのを楽しみにしているからな』と温かく迎えてくれた。うれしかった」と話した。「暁子も、お母さんのことではやれることは全部やったよ。意識がないように見えても、伝わっていると思う。僕も母さんに手紙を書いたり、絵を描いたりした」と文昭が言った。





 3日
 文昭が描いた「母伸子、暁子を描いた花瓶に母を悼む花々を」の絵を見ながらの面会だ。「花瓶の絵柄に暁子とお母さんが写っているんだ。バラと水仙は暁子の家の庭に咲いていたんだ。暁子とお母さんは、小学校の時の集合写真を見て描いたよ」と文昭。聡明な母と勝気な表情の私が描かれている。
 最後に健康問題の話。腰痛は整体で治したというのが、新たな報告だった。