星野暁子さん面会日記
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2018年 6月5日~6日

    6・3集会に感動した








 6月4日の岩井弁護士の面会が、「1カ月3回」の面会制限に入るので、今回私の面会は2回になった。

 6月5日
 文昭の弟の修ちゃんと一緒に面会した。「修も白髪が目立つけど、元気になったね」と文昭。「版画の作品を仕上げたい。そういう方向に自分の意識を持っていきたい」と修ちゃん。
 「岩井弁護士が、坂手さんと高橋さんとのトークの司会をした暁子がよかったって絶賛してたよ。坂手さんの11・14への思い、高橋さんが渋谷の現場を歩いた話を聞いて僕も感動したよ」と文昭。
 坂手さんは、こんなことを言ったのだ。「16年ぶりにブラインド・タッチを再演して、ないがしろにされてきた歴史を、沖縄に行ったことのない若者たちが想像力の中で考えて闘ったことに、僕は改めて深く打たれます。沖縄のことを考えるということは、僕たちの目が覚めることで、そのことを星野さんの闘いは教えてくれるので、いつでもそこにフィード・バックして考えていきたいと思います」。高橋さんは「確かな証拠もなく43年も獄中にいる、この現実に本当に衝撃を受けるし、驚きを感じるし、悲しみを覚えます。
星野さんが、一日も早く、社会に出てくる、その日のために僕も一生懸命応援したいと思います」。
 「平良さんの講演もよかった」と修ちゃん。「星野さんがなぜ立ち上がったかは、沖縄の歴史を見ればわかる。日米安保を許す限り、第2、第3の辺野古が生まれる。星野さんは、それを自覚した闘いだった。星野さんを取り戻す闘いは、沖縄を救い、日本を救い、人間として胸をはれる闘い、人間万歳」そういう講演だったと私が話した。
 「青年が私の詩を群読したけどとてもよかった。励まされた」と話した。
 パレードは、地元と青年が中心にすわり、歌を歌い、風船を持ったり、文昭の絵を持ったりしながら、楽しく歩いて市民と交流したことなどを伝えた。

 6日
 宅下げした絵を見ながらの面会。「ロヒンギャ難民を生きる少女」というタイトルの、涙があふれ出る少女を見つめた作品だ。「涙を描くのが難しかった」と文昭。戦火を生きる少女の悲しみが伝わってくるいい絵だ。文昭は「暁子に喜んでもらえると思って描いたんだ」と言った。
 『獄壁を超えて』について「今回のは特別にいい。筆者と直接会って話しているようだった。じっくり返事を書くよ」と言った。
 6月東京で「矯正展」が開かれ、文昭が作ったバッグ4個はすぐ売れ、担当の技官も喜んでいたそうだ。私も欲しかった。