星野暁子さん面会日記
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2018年 10月2日~4日

    文昭のカバンが優秀賞












 10月2日
 いとこの星野誉夫さんと一緒の面会だった。1カ月ぶりで会う文昭は、顔色もよく元気そうに見えた。「体重は戻ったの」と聞くと、「1キロくらいは戻ったよ。冷たいものを食べて胃を冷やしたことが食欲不振の原因ではないかと考えている。胃を暖めるようにしたら食欲も出てきた」と言った。吉川医師が申し入れてくれた胃カメラ検査も受けられるようになった。

 3日
 1日は、高松の四国地方更生保護委員会に行くために6時30分に家を出たが、前日の台風の影響のためすごい混雑で、9時20分の高松行きに乗れなかった。徳島行きの飛行機が一席だけ空いていたのでそれに乗り、元木君に空港まで迎えに来てもらい、奇跡的に間に合ったことを話した。
 「部落解放同盟の小森龍邦さんの話、最後の部分しか聞けなかったけど、迫力と説得力があった。石川一雄さんの仮釈放の時、再審しているからと言って、特別に扱うのはまちがいだと、国会で認めさせた。人権侵害があるといてもたってもいられない。星野さんのこともそういう思いで、杖をついて来た。星野さんの絵、やさしい思いがなければあんな絵は描けない。出所して間もないマンデラ氏に会ったが、彼は出てから、大きな仕事をした。星野さんも大きな仕事をしてくれる人に違いない」と話してくれたことを伝えた。
 私の申し入れは、文昭が仮釈放になったら、米沢の私の家を帰住地として二人で住むことを話したと伝えた。山形取り戻す会の人たちは、文昭と私が米沢に住むことを喜んでくれて、11月に私の実家で絵画展を予定している。文昭は「暁子が申し入れに間に合って、小森さんにも会えてよかったよ」と言った。



 4日
 この日は久しぶりに沖縄の話をしようと思った。「沖縄の知事選本当によかったね」と言うと、文昭は「飛び上がらんばかりにうれしかった。翁長さんの奥さんの演説、朝日新聞にも掲載されたよ。選挙に勝つうえでもインパクトを与えることになった」「自民党は、最大級の力を投入しても勝てなかった。安倍は、力ずくでやれば、労働者民衆が諦めると思っている。そうではないことをみごとに示した」
 「座覇さんが、革共同集会で、11・14の闘いを、たくさんの青年が沖縄のことを考え闘ったことに感謝すると言っていた。うれしかったよ。改憲阻止!大行進の闘いの中に、11・14の闘いがある」と言った。
 四国の刑務所でつくった製品のコンクールがあって、文昭のつくったカバンが優秀賞をとったそうだ。