2022年2月                    
全国労働組合交流センター第29回定期全国総会決議

「復帰50年」5・15沖縄闘争を闘い星野国賠勝利!無実の大坂さんを取り戻そう!

 沖縄全島ゼネストに連帯して関われた 71年「沖縄返還協定批准阻止」1 1・14渋谷闘争から51年、米日帝国主義は中国侵略戦争を決断し、沖縄を再び戦場にしようとしています。また、「復帰」から50年目の今年、岸田政権は5月15日の式典を沖縄県と政府の共催とし、沖縄闘争の圧殺を狙っています。星野文昭さん、大坂正明さん、奥深山幸男さんたちが闘った米軍基地撤去・安保粉砕の闘いを私たち自身の闘いとして大きく作り出してしいかなければなりません。星野さんを獄死させた国家犯罪を追及する国賠闘争、でっち上げ不当逮捕・起訴から5年を闘う大坂さん奪還の闘いは、「復帰50年」の沖縄闘争とひとつです。
 星野国賠訴訟は、医師意見書提出をもって重要な局面に入りました。徳島刑務所は、事前のエコー検査で大きな「腫癌」を発見し、 「CT検査」が必須であることがカルテに明記されていたにもかかわらず、医療センターに行くまでに何の診断も治療も行いませんでした。東日本成人矯正医療センターは、術後に星野さんがショック状態に陥ったにもかかわらず、原因追及を行わずに輸液をしただけだったのです。意見書を書いた医師は、「刑務所医療は医療ではない」と厳しく弾劾し、A大学病院の肝臓外科医は、「再開腹と止血が行われていれば100%に近い確率で星野さんの命は救えた」と断言しています。医師の意見書によって星野さんが国家権力によって殺されたことが明らかとなりました。3人の医師の意見書を柱に、徳島刑務所の担当者、医療センターの主治医らの証人尋問を勝ち取り、国賠訴訟の勝利に向かつて闘いを進めましょう。さらに、国賠勝利に向けた全国運動が立ち上げられ、裁判所に対する「要望書」運動が始まりました。絵画展開催と一体で全国で取り組みを開始しましょう。
 同時に、大坂正明さんの裁判は、今年の後半にも始まることが予想されます。しかし50年前の刑事事件の裁判など成り立ちません。当時の捜査の中心人物も目撃者とされる人物も高齢となり、記憶があいまいになっています。警察・検察の証拠の散逸も深刻です。強迫誘導によってでっち上げられた当時の供述調書だけで裁判を行うことなど絶対に許されません。そもそも大坂さんは警官殴打現場にはいなかったのです。大坂さんの免訴・公訴棄却を求める闘いを強化しましょう。救援会の仲間とともに東京拘置所を包囲するデモを闘い、大坂さんを取り戻そう。
 社会を揺り動かした安保・沖縄闘争に対する権力の恐怖は、50年たった今も続いています。不屈に闘い抜かれる沖縄闘争を叩き潰し、中国侵略戦争へと突入しようとする国家権力との対決が、星野さん、大坂さんの裁判における本質的な争点です。 5・15闘争を沖縄一本土を貫く中国侵略戦争阻止、安保粉砕・基地撤去の大闘争に押し上げ、階級的労働運動の力で星野国賠に勝利し、大坂さんの無実・奪還を勝ち取りましょう。
    2022年2月 全国労働組合交流センター第29回定期全国総会



 
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