2019年8月29日   全国水平同盟杉並支部第7回大会


星野文昭さんの虐殺弾劾!国賠と再審の勝利まで闘う決議

 去る5月30日、無実の星野文昭さんが獄中で逝去されました。悔しさで一杯です。まさに獄死であり、国家権力による虐殺です。私たちは星野さんの遺志を引き継ぎ、狭山闘争と一体で、権力犯罪を弾劾する国賠と再審勝利へ闘うことを誓います。
 沖縄闘争を先頭で闘った星野さんは、無実なのに獄中44年を強いられながら、生涯にわたって非転向を貫きました。星野さんの、不屈の闘いと革命への情熱は、私たちを常に励ましてきました。獄中にあっても労働者階級にたいして無限の信頼をおいた生き方に、獄壁を越えて多くの人たちが共感しました。「絵画展」で星野さんの絵を見た人は、誰もが「獄中でこんなにやさしさに満ちた絵が描けるなんて!」と感嘆の声をあげました。部落解放運動に対しても、星野再審の開始にあたって、狭山闘争に学んでほしいとの言葉が伝えられました。獄中のわずかな報奨金の中から、住宅追い出しと闘う西郡支部にカンパが届けられました。星野さんを最も身近な存在として、必ず獄中から奪還することを目指していただけに、星野さんの死は本当に無念です。
 星野さんの死の責任は、その一切が、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センター、国家権力にあります。
 国家権力は、星野さんが重篤な肝臓ガンと知りながら隠し続け、仮釈放不許可決定後に、東日本矯正医療センターに移監し、初めて星野さんに肝臓ガンを告げました。星野さんは生き抜く希望を持って手術に挑戦しました。しかし、残念に5月30日午後9時44分、ついに帰らぬ人となったのです。
 星野さんの命は奪われましたが「人間が人間らしく生きられる世の中」をと希求した星野さんの魂は、決して失われるものではありません。
 星野さんの獄死の責任を追及し、国家犯罪を絶対に許さない闘いがこれから始まります。国家賠償請求裁判で、国家権力の犯罪をすべて明るみに出さなければなりません。そして、暁子さんが継承する第三次再審の闘いに必ず勝利しなければなりません。大坂正明さんの裁判を星野再審の闘いと一体で闘い、無罪をかちとろう!
 星野さんは、全世界の帝国主義の暴虐と闘う人々と繋がり、差別・分断を打ち破る労働者階級の闘いの中に生き続けています。
 私たちは、星野さんの命を奪った国家犯罪を徹底的に追及し、星野さんの遺志を引き継ぎ、狭山事件の石川一雄さんの闘いとひとつになって再審無罪をかち取るために全力で闘います。
 狭山闘争と星野闘争を一体のものとして闘います。星野さんが目指した「人間が人間らしく生きられる世の中」を、必ず実現します。
 以上、決議します。
 2019年8月29日                 全国水平同盟杉並支部第7回大会参加者一同


 
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