2019年7月21日 全国水平同盟第8回大会決議 |
星野文昭さんのいのちを奪った国家権力を弾劾し、 再審勝利をかち取る特別決議 5月30日、無実の星野文昭さんの命が奪われました。私たちは、法務省・徳島刑務所、国家権力を絶対に許さない。星野さんの遺志を引き継ぎ、狭山闘争と一体で、権力犯罪を弾劾する国賠と再審勝利へ闘うことを誓います。 星野さんは沖縄返還協定批准阻止の71年11・14渋谷闘争を闘い、「殺人罪」をでっち上げられ、無実なのに獄中44年を強いられながら、生涯にわたって不屈・非転向を貫きました。星野さんの、労働者階級への無限の信頼と革命への情熱は、私たちを常に励ましてきました。とりわけ解放運動に対する共感と期待は、獄中のわずかな報奨金の中から西郡支部に届けられたカンパに示されるように、ほんとうに大きなものがありました。私たちは、星野さんの存在と闘いに、どれだけ励まされたか知れません。 星野さんの死の責任は、その一切が、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センター、国家権力にあります。 国家権力は仮釈放不許可のために、星野さんが重篤な肝臓ガンと知りながら隠し続け、仮釈放不許可決定後に、東日本矯正医療センターに移監し、初めて星野さんに肝臓ガンを告げました。星野さんと暁子さんは希望を持って手術に挑戦しました。しかし、残念にも手術後、出血が止まらず血圧が低下、危篤状態となり、5月30日午後9時44分、ついに帰らぬ人となったのです。 星野さんは命の火が燃え尽きる最後の最後まで闘いぬきました。最後の二日間、病室で暁子さんが握った手を、星野さんは強い力を込めて握り返したといいます。その瞬間、獄壁の分断は打ち破られたのです。 星野さん通夜・告別式には千名の人々が参列し、その死を悼みました。しかし、「人間が人間らしく生きられる世の中」を希求した星野さんの魂は、その闘いの軌跡とともに、決して失われるものではありません。 星野さんの獄死の責任を追及し、国家犯罪を絶対に許さない闘いはこれからです。 星野さんの無念を晴らさなければなりません。国賠闘争で国家の犯罪をすべて明るみに出さなければなりません。そして、暁子さんが継承する第三次再審の闘いに必ず勝利しなければなりません。大坂正明さんの裁判を星野再審の闘いと一体で闘い、無罪をかちとろう! 無実の政治犯、星野文昭さんの闘いは、沖縄闘争の正義を照らし出し、全世界の帝国主義の暴虐と闘う人々と繋がり、差別・分断を打ち破る労働者階級の闘いの中に生き続けています。 私たちは、星野さんの命を奪った国家犯罪を徹底的に追及し、星野さんの遺志を引き継ぎ、狭山事件の石川一雄さんの闘いとひとつになって再審無罪をかち取るために全力で闘おう。そして、星野さんが目指した「人間が人間らしく生きられる世の中」を、必ずつくり出そう。 以上、決議します。 2019年7月21日 全国水平同盟第8回大会 |