2019年5月12日 神奈川労働組合交流センター第30回総会 特別決議 |
星野文昭さんの「仮釈放」を年度内に実現できなかったことは痛恨の極みです。 3月25日、四国更生保護委員会は仮釈放を許可しないことを決定し、なんと新元号が発表された4月1日に徳島刑務所長が星野さん本人に通告しました。星野さんは「僕は逆境に強いから、こういうことがあると、かえって元気になる。絶対に勝利するよ」と暁子さんとの面会で伝えています。この悔しさと怒りを腹の底からの力に変え、星野解放へ総決起しましょう。 この間、私たちは「30年問題に全力で取り組み、星野さんをとり戻す」という決断のもとに、四国更生保護委員会への13回の申し入れ、1万8千通を超える要望書の提出、全国170か所の星野絵画展、3回の新聞意見広告、高松での2回の全国集会とパレード、韓国テグでの詩画展、国連への通報、参議員会館での院内集会などのすべてを通して、安倍政権と四国更生保護委員会に仮釈放するしかない巨大な運動を突きつけてきました。しかし、追い詰められた国家権力は、改憲と戦争に突進する意志をむき出しに、一片の道理もなく超反動の決定を強行する以外になくなりました。 これは、沖縄県民投票・県民大会に対する辺野古土砂投入と同じやり口です。追い詰められた支配階級が「闘いをあきらめさせる」ためにのみ行う、非道・理不尽な攻撃です。私たちは絶対にあきらめない。満身の怒りとともに、敵権力をここまで決定的に追い詰めた力をもって、さらなる星野解放の大運動を爆発させましょう。 4月18日、権力は急遽星野さんを徳島刑務所から東日本矯正医療センターに移監しました。星野さんがガンであることを百も承知しながら、「仮釈放不許可」決定をしたうえでの移監です。いま星野さんは、東京・関東の空の下にいます。星野さんに適確な医療を実施させ、命と健康を守りぬき、奪還する闘いは重大な段階に入りました。 4月28日に開催された「星野さん解放討論集会」では、全国再審連絡会議事務局から星野さんをとり戻す新たな大運動が提起され――「法務省を民衆の怒りで包囲する闘いに打って出ること」、「星野さんの命を守るために100人の大医師団と100人の国会議員団を形成すること」、このふたつを柱にした今まで以上の大きな運動への総決起が確認されました。 県内各地で開催されてきた星野絵画展をさらに強め、要望書をさらに集め、安倍政権の改憲・戦争、沖縄・福島圧殺攻撃への怒り、非正規職労働者の怒りと徹底的に結びつき、絶対に生きて奪還する! 星野完全解放の大運動にただちに全力で打って出ましょう。 以上、決議する。 2019年5月12日 神奈川労組交流センター第30回総会 |