2018年4月14日 救援センター第14回定期総会 決議 |
星野文昭さんは沖縄闘争を闘い、無実でありながら43年目の獄中生活を強いられています。1971年11月14日、星野さんは目前に迫った沖縄返還協定の批准を阻止するために、渋谷闘争を闘いました。 現在、安倍政権は、森友・加計学園に示される底無しの腐敗をさらけ出し、労働者民衆の怒りにさらされています。しかしあくまでも真実を隠蔽し、労働者民衆の闘いを治安弾圧の強化で圧殺して、改憲・戦争攻撃を進めようとしています。さらにそれと一体で、今国会において「働き方改革」関連法案を強行成立させようと狙っています。 これらに対して、「もう許せない」という怒りと闘いが全国で燃え上がっています。その発展の中に、星野文昭さんを始めとする仲間の解放があります。 2009年の法務省通達に基づき、四国地方更生保護委員会が星野さんの解放に関する審理を開始しています。今年6月3日には、何としても星野さん解放を実現しようと、高松市において集会とパレードが行われます。 星野さんはデモ隊のリーダーとして闘いましたが、確定判決(83年、東京高裁草場良八裁判長)が認定した、機動隊員殴打も火炎ビンを投げろという指示もしていません。 星野さんを有罪とする物的証拠は何一つありません。あるのは、デモに参加した学生たちが警察・検察の密室で強制された供述調書だけです。星野さんは現在、第2次再審請求の異議審を闘っています。 検察官がいまだに隠し持つすべての証拠を開示させ、再審開始・無罪をかちとろう。 今日、無期懲役刑が事実上の終身刑と化す事態が進行しています。 1980年代以降の新自由主義政策とその破綻の中で、人間的共同性が根底から破壊されてきました。その中で刑事事件における重罰・重刑化が進み、2004年には、刑法の改定によって有期懲役の最高が30年に延長されました。 1998年、最高検察庁は「マル特無期通達」を出しました。これは、「特に犯情悪質な者」を「終身又はそれに近い期間」服役させるとしています。これ以降、無期刑受刑者の仮釈放が激減しました。私たちは、無期懲役の終身刑化に満身の怒りをもって反対し、すべての政治犯の即時解放を求めます。 国家権力と闘い、不当にもとらわれている仲間を解放するのは、私たち救援連絡センターの重大な使命です。私たちは、星野文昭さんの即時解放を強く要求します。 2018年4月14日 救援連絡センター第14回定期総会参加者一同 |