2018年2月4日 全国労働組合交流センター第25回定期全国総会


特別決議
星野文昭さんの即時奪還と人間解放の勝利を

1)無実の星野文昭さんを取り戻す闘いは極めて重大な局面を迎えています。
 星野さんは、昨年7月24日で無期刑の受刑開始から30年が経過し、地方更生保護委員会は、1年以内に仮釈放を審議せざるを得なくなりました。今年7月がその期限です。
 43年にわたる文昭さんの不屈非転向の獄中闘争、徳島刑務所面会闘争を積み重ね、文昭さんと一緒に生きてきた暁子さんの闘い、全国で開催してきた絵画展には2万人が訪れ、全証拠開示を求める再審署名は9万5千筆となりました。昨年から開始された高松・四国地方更生保護委員会闘争は、こうした雨水が岩を砕くがごとき地道で誠実な「星野奪還」の訴えと闘いが切り開いた地平です。
 一方、星野さんと同じく、1971年11月に沖縄返還協定批准阻止の渋谷暴動闘争を闘い、46年間でっち上げ指名手配を受けた大坂正明さんの裁判も始まります。この裁判は実質上の星野再審の開始でもあります。星野さんも大坂さんも無実です。証拠とされたのはデモ参加の学生たちが警察・検察の密室で強制されたウソの供述以外にありません。3600点ともいわれる「検察の倉庫に眠る証拠」をすべて開示させ、星野再審と大坂裁判、更生保護委員会闘争を一つにして、国家権力によるでっち上げの全貌(ぜんぼう)を暴き、2人の無実を勝ち取る闘いを展開しよう。

2) 1971年11月14日の渋谷暴動闘争は、沖縄を基地の島として強化する72年返還に反対し、全島ゼネストと一体に労働者・学生が立ち上がった正義の闘いでした。沖縄の基地をなくし、戦争と貧困をなくし、労働者の自己解放を通した人間解放を勝ち取る闘いであった70年安保・沖縄闘争の革命的発展を押しとどめるために、国家権力はその先頭で闘った星野文昭さんに無期刑を強いたのです。
 星野さんの無期刑に対する30年の闘いは、労働運動の解体を狙った国鉄分割・民営化絶対反対の動労千葉の闘いの30年と重なります。労働者をモノのように扱い、使い捨て、社会的連帯や共同性をバラバラにすることが資本の利益を生むとした新自由主義に対する根本否定の闘いとして二つは一つの闘いです。
 30年経た今、安倍とトランプによって朝鮮半島で核戦争が準備され、沖縄がその最前線基地として強化されている現実、民営化と非正規職化によって雇用が崩壊し、教育や保育・年金・医療が崩壊し、地方が切り捨てられ崩壊しようとしている現実の中で、怒りは地に満ち、星野闘争と国鉄闘争は、70年弾圧にかけた国家権力の狙いを打ち砕き、希望と闘いの結集軸になっています。青年たちと共に、人間が人間らしく生きられる社会を作り出していく核心に、星野奪還と国鉄闘争を一つにして闘おう。
 いよいよ仮釈放決定を勝ち取る闘いは国家権力との真正面からの闘いとなり、力勝負です。共謀罪を打ち破る闘いとも一体です。階級的労働運動のさらなる発展で星野さん即時解放を勝ち取ろう。

2018年2月4日
                           全国労働組合交流センター第25回定期全国総会


 
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