2017年2月5日 全国労働組合交流センター第24回定期全国総会


特別決議
全世界の労働者の自己解放・人間解放の闘いで星野文昭さんを取り戻そう

1)耐え難い貧困・格差、戦争を強いてきた新自由主義に対する怒りが全世界で噴出しています。パククネを退陣に追い込み、財閥解体を掲げた韓国のデモは延べ1000万人を超え、資本の支配の転覆、根底的な社会変革の要求が韓国階級闘争の中に急速に浸透し始めています。韓国に続いて、保護主義と排外主義を前面に押し出して登場したトランプ政権に対し、アメリカ全土で数百万人のトランプ打倒のデモが巻き起こっています。
いずれの闘いも、その中心に、労働者の団結に100%の信頼をおいて闘う階級的労働組合のストライキがあり、これまでの体制内労働運動を打ち破る新たな闘いがあります。
私たちは、動労千葉の闘いを先頭に、韓国・民主労総やアメリカにおけるILWU(国際港湾倉庫労働組合)、UTLA(ロサンゼルス統一教組)などの「ランク&ファイル」運動と深く結びつき、共に闘ってきました。昨年11月の「東京−ソウル国際共同行動」を闘い、私たち自身が、韓国やアメリカにおける革命情勢の当事者として存在していることが決定的です。
私たちが踏み出した闘いは、労働者人民に生きていけない搾取と収奪、戦争を強いる以外になくなった資本・国家権力を、労働者階級の国際連帯で打ち倒し、一人ひとりが団結と共同性の中で生きて輝く労働者階級自己解放の闘いであり、真の人間の共同性を奪い返す根底的な闘いです。

2)この闘いの中に星野奪還の闘いがあります。星野さんは「星野闘争は、無期・42年の投獄に対して、どこまでも労働者人民の自己解放=人間解放の力を信頼し、かつまたその力を共に磨き形成することによって日々を勝利的に闘っているものとしてあります」と獄中から訴えています。新自由主義が労働組合の破壊を核心に、人間同士の結びつき、共同性をバラバラに破壊してきたことに対して、星野さんの労働者階級に対する深い信頼と、権力に対する完全黙秘・非転向の闘い、30年に及ぶ暁子さんとの愛と団結が、全国、全世界の人々を結びつけています。
星野絵画展に参加した多くの人たちが「生きる勇気をもらった」と語っています。無実を承知の上で、70年安保・沖縄闘争を先頭で闘った星野文昭さんに無期懲役を強い、今日まで42年間、階級闘争の圧殺を狙った日帝国家権力。その目論見は、星野さんとともに生きる人々が無数に生まれることによって日々打ち破られているのです。

3)2017年は、日本における新自由主義の本格的出発点となった国鉄分割・民営化から30年です。70年安保・沖縄闘争の革命的発展を押しとどめるものとして、星野無期攻撃と国鉄分割・民営化攻撃は一体でした。
国鉄決戦は、分割・民営化に最後的に決着をつける闘いへと発展しています。それは、JR総連革マルを根底的に打倒し、動労総連合の青年労働者を先頭にして、労働者がすべてを奪い返していくゼネストを日本において組織する闘いです。国鉄闘争も星野文昭さんの奪還も、新自由主義を打ち倒し、労働者階級の解放を軸とした人間の全的解放を勝ち取る闘いとしてひとつです。
星野さんの無実の証拠は検察庁の倉庫にあります。東京高検を追い詰め、11人の民間目撃者の供述調書をはじめとして、すべての証拠を開示させましょう。徳島刑務所を労働者人民の怒りで包囲し、星野文昭さんを絶対に取り戻し、勝利しましょう。

2017年2月5日
                           全国労働組合交流センター第24回定期全国総会


 
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