全国労働組合交流センター第22回定期全国総会特別決議 |
2015年、安倍政権の絶望的な改憲と戦争への突入の中で、星野文昭さんを取り戻す闘いは、全国、全世界の労働者の未来を決する闘いだ。星野奪還の闘いは、治安法攻撃を打ち砕き、戦争を阻止し、「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現に向けた最先端の闘いである。全国労働組合交流センターは、すべての労働者人民の闘いの先頭にたち、2015年を星野奪還の年とするために全力を挙げる。 星野文昭さんは無実だ! 無実の星野さんを40年も獄中に閉じこめておくことをどうして許せるか! 私たちを突き動かすものは腹の底からの国家権力に対する怒りだ。星野文昭さんが闘った70年安保・沖縄闘争は、沖縄を「核と侵略戦争の基地」として永続的に固定しようとする日米政府に反対し、本土と沖縄の労働者人民が、国際連帯をかけてあらゆる分断をうち破って立ち上がった歴史的闘いだ。この闘いに恐怖した国家権力が機動隊殺害の「犯人」として星野文昭さんをでっち上げ逮捕し、以来40年にわたって獄中に閉じ込めている。無実の星野さんを獄中に閉じこめておく最大の狙いは労働者の団結破壊にあるのだ。安倍政権は昨年7月1日に集団的自衛権行使容認の閣議決定を行い、同時に沖縄・辺野古で新たな米軍基地建設を強行した。星野さんに対する無期攻撃は、星野さん一人への攻撃ではなく、戦争と改憲に絶対反対で闘う労働者階級全体に対する攻撃だ。 しかし、階級的労働運動の前進に星野さんとの団結を据えて闘ってきたことが大きく情勢を動かし始めている。昨年、検察の証拠紛失を徹底弾劾する「ビデオ国倍」において勝利を勝ち取り、7月には東京高検に33枚の写真ネガの高精度スキャニングデータを開示させた。こうした星野さんとの団結をかけたひとつひとつの勝利の積み重ねが、全証拠開示・再審に向けて国家権力を決定的に追いつめている。 さらに、昨年末から今年にかけて、徳島刑務所の寒さ対策の申し入れを全国労組交流センターの重要な闘いとして取り組んだ。徳島刑務所の星野さんに対する非人間的な扱いと資本の私たちに対する弾圧はひとつだ。この攻撃を星野文昭さんとともにはね返し、文昭さん・暁子さんとの団結を私たちの階級的団結の中心に据え、星野奪還を勝ち取ろう。 星野文昭さん奪還の闘いは、労組交流センターの団結の中軸にある。星野文昭さんの40年の完黙・非転向の闘いに団結して闘うことが、交流センターの仲間、合同・一般労組全国協の仲間、青年労働者たちが激しい労組破壊攻撃、労働強化、解雇攻撃に立ち向かえる根底的な力となっている。星野文昭さんとの団結は労働組合を甦らせる闘いそのものなのだ。労働組合の定期大会で星野奪還の決議が上がり、昨年秋に開催された各地の国鉄集会では解放歌「ソリダリティ」が歌われ、絵画展や集会は各地の交流センターも取り組んで開催された。「全証拠開示・再審開始100万人署名運動」も新たな陣形で力強く始まっている。 全証拠開示100万人署名運動を労働組合に持ち込んで闘おう。無実を明らかにすべき証拠は検察庁の倉庫にあるのだ。地域における星野絵画展が新たなつながりを膨大につくりだしている。交流センターを軸に労働組合の取り組みとして全国で絵画展を開催しよう。動労総連合を全国に作り出す闘いを基軸に階級的労働運動を甦らせ、9・6徳島刑務所包囲デモを1000人結集で闘い取ろう。無実の星野文昭さんを必ずや取り戻そう。 2015年2月8日 全国労働組合交流センター第22回定期全国総会 |