国鉄水戸動力車労働組合第三三回定期大会決議
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労働運動の団結の力で無実の星野文昭さんを取り戻そう

 昨年十二月、徳島地方を記録的な豪雪が襲い、交通は寸断され集落は孤立し、寒さによる死者まで出てしまいました。徳島刑務所は山の中腹にあり、氷点下の日々が続きますが、暖房はおろかカイロや湯たんぽの使用すら認められていません。獄中四十年の星野文昭さんは、横向きで寝ていると片耳が一晩でしもやけになるといいます。このような非人間的な行為が許されるはずがありません。「暖房を入れろ!」星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議と再審弁護団が徳島刑務所へ強く申し入れました。そして全国の仲間に呼びかけると、ただちに多数の抗議・申し入れ書が送られました。動労水戸も直ちに五項目に及ぶ申し入れを行いました。
 星野文昭さんは、一九七一年十一月、沖縄返還協定批准阻止闘争を先頭で闘いました。この闘いは、沖縄‐本土で歴史的な実力阻止闘争として闘われました。その過程で死亡した機動隊員の襲撃「犯人」として不当逮捕されたのです。一審懲役二十年、二審無期懲役が確定し、以来四十年間、卑劣・不当な弾圧と闘い続けています。
安倍政権は、国内米軍基地の七五%が集中する「基地の島」沖縄・辺野古への新基地建設工事を、「基地絶対反対」の沖縄県民の総意を無視して強行しようとしています。昨年の沖縄県知事選・衆院選挙の「自民党全敗」という結果は、沖縄の労働者人民の根底的な怒りです。安倍政権は昨年「七・一」集団的自衛権の閣議決定を強行し、今国会では関連法案等を強行採決し、戦争に向かう体制をつくろうと総力をかけています。今年で復帰四三年になりますが、沖縄の現実は何ら改善されるどころか、基地の負担は県民に重くのしかかっています。      
星野文昭さんの闘いは正義であり、デッチあげ無期懲役は絶対に許されません。昨年星野さんを取り戻そう!再審の闘いは大きな前進を勝ち取り、国家権力を追い詰めました。写真ネガデータを提出させ、ビデオ証拠紛失(隠滅)裁判で国家賠償請求を認めさせました。そして、六月二九日星野集会での星野さんを取り戻す歌「ソリダリティ」が発表されました。
 動労水戸は會澤憲一君という新たな仲間を迎えました。昨年の九・一一郡山工場外注化阻止闘争で青年労働者が集会&デモを牽引した情熱が新しい情勢を作り出しています。ライフサイクル絶対反対、外注化阻止、被曝労働拒否・原発絶対反対の闘い、組合結成以来二九年間の闘いは星野文昭さんと一体の闘いです。星野さんと団結して闘えば勝てる、獄壁を超えて共に闘いましょう。
 星野文昭さんを取り戻す最短の闘いは、全証拠を開示させ、再審を開始させ、完全無罪を勝ち取ることです。星野絵画展、星野集会、そして百万人署名運動で百万人の団結を作り出すことです。九月六日三度目の徳島刑務所包囲闘争をかつてない壮大な闘いとしましょう。
 獄中四十年の不屈の闘いを貫いている星野文昭さんを団結の力で何が何でも取り戻そう!
右決議する。

              2015年1月24日
                           国鉄水戸動力車労働組合第三三回定期大会

 
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