三里塚現地闘争本部
TOPページへ! 

    

     星野さんを取り戻そう!全証拠開示大運動に向けた決議

1)星野文昭同志は、1975年8月6日の不当逮捕以来現在に至るまで、自分は「機動隊殴打現場に行っていない」、「火炎瓶投擲の指示もしていない」と一貫して無実を主張しています。これが真実であり、全てであります。
  獄中38年に入る星野同志の闘いは、星野さんの人間としての人生の全てをかけた闘いであり、日本の労働者人民の先頭に立つ闘いです。星野闘争は現在の資本主義社会を変革する全人民の正義の闘争です。

2)星野さんは、1971年2〜3月の三里塚第1次強制代執行阻止闘争、7月仮処分阻止闘争、9月大木よね宅の騙し討ち第2次強制代執行阻止闘争を先頭に立って闘いぬいた同志であり、三里塚現闘にとって誇り高き同志です。
  そしてこの三里塚闘争での全国指名手配攻撃の真っただ中で、同年11月14日の日米のペテン的「沖縄返還協定批准」阻止闘争に決起し、150余名の労働者・学生部隊のデモリーダーとして渋谷暴動闘争に合流して闘った同志です。
  この時の闘いでは、渋谷に向かう別の隊列にいた大阪の教育労働者・永田典子さんが、池袋駅で機動隊に虐殺されています。一方で闘う労働者を虐殺していながら、他方でデモのリーダーであったというだけで、でっちあげをもって機動隊殺害の罪を着せて星野さんを38年間も獄中に閉じ込めています。こんな理不尽な国家暴力に対して満腔の怒りで弾劾します。
この時、沖縄現地では永久核基地化を強制する欺瞞的「返還」への沖縄人民の燃えるような怒りの全島ゼネストが闘われており、この闘いはそういう沖縄と連帯して闘われた日本階級闘争の金字塔であったと言える闘いでした。この事態に震え上がった国家権力は、最初は周りの聞き込みや写真などから反戦労働者が犯人だとして弾圧を加えながら,それが行き詰まるや一転してデモのリーダーだった星野さんを犯人に仕立て上げる筋書きを造りました。そして、デモ参加者の中から20歳前後の学生を一斉に事後逮捕し、警察の筋書き通りに供述しなければ「殺人罪で起訴する」と脅して「共犯者自白」のでっち上げ供述をつくりあげ、星野さんを人質として獄中に閉じ込めたのです。これが完全にでっち上げであることは、「キツネ色の背広の人が殴っていた」としか言っていない供述を「それが星野さんだ」と言わせる供述にさせ、それを唯一の根拠に「無期懲役」判決を行ったにもかかわらず、特別抗告棄却決定の中では「(星野さんの)服が薄青色の可能性が高く」供述証拠には「誤りがあると認められる」と言わざるをえなかったことによって完全に暴露されているのです。無実が完全に明らかになったにもかかわらず、依然として星野さんを獄中に閉じ込め続けようとすることを、我々三里塚現闘は断じて許すことはできません。

3)我々は、星野さんの全国の闘う人たちへのメッセージの表現が、日ごとに深化していると受け止めています。星野さんは、階級的労働運動に勝利の確信をもって獄中で闘いつつ、全国各地や国会前の反原発闘争20万人の労働者人民大衆の怒りに心を寄せています。いまや、星野闘争は人間解放を目指す社会変革のあらゆる闘いと一体です。
  星野さんは沖縄闘争を闘い、無実の罪で獄中38年間非転向を貫くその姿を持って、沖縄闘争を闘い続けていることを全人民に示しています。とりわけ現下の沖縄におけるオスプレイ配備への沖縄人民の反乱への連帯を呼びかけ、三里塚における成田空港会社による市東さんへの農地強奪攻撃に対して激しい怒りで弾劾しています。
  だが、私たちの力が圧倒的に足りません。2012年の「2・5徳島刑務所包囲」闘争は、「この壁」を大きく破りつつ前進しました。2013年こそは、この壁を絶対に乗り越え、星野さんを取り戻すために全証拠開示運動の闘いを、外注化・非正規職撤廃、全原発廃炉の闘いと一体で三大決戦として闘おう! 三里塚現闘はその最先頭で闘います。

4)三里塚現地は、市東さんの農地強奪阻止決戦に突入しています。市東さんの畑には「星野の木」もあります。三里塚現闘は星野さんとの共同体意識でともに存在しています。星野さんは、三里塚芝山連合反対同盟事務局長の北原鉱治さんが面会した時に、北原さんに「必ず出獄して三里塚に再び行く」と約束しました。
私たちは、この「約束」を実現し、再び三里塚の大地に星野さんを取り戻すためにも、農地強奪阻止決戦にすべてをかけて決起します。三里塚現闘は星野さんと一体であり、星野さんのように闘い市東さんの農地を絶対に守り抜く決意です。

5)星野さんは「私たちの闘いは命より金儲けの新自由主義に対して、労働者人民の団結した力で打ち砕き、資本・権力を打倒し、人間解放、人間本来の社会を築くことに挑戦しています」「この力で星野無期を必ず覆し、この闘いのさらなる発展を勝ち取り勝利しましょう」とアピールしています。また、繰り返し、星野闘争が星野文昭・暁子闘争であるとして、二人の固い愛の絆で結ばれた共同闘争であることを強調しています。
  暁子さんは総括と展望を、「星野文昭との26年間の共同闘争は獄死攻撃への闘いではなく、労働者人民大衆の未来を切り開く闘いだった」として、「労働者階級の置かれた現実、非正規職化へ向かう現実、これら全てを取り戻すために星野闘争を闘うのだ!」と述べていますが、私たちは、心からの感動をもって受け止めています。
  星野闘争は、革命家としての自己の分身である星野さんを取り戻す闘いであり、したがって、自らの全人生をかけて闘うべき課題であると考え、星野同志のように生きかつ闘う決意を固めています。
  三里塚現闘は、星野同志・暁子さんの決意に心底連帯し、全証拠開示運動を実践し、星野同志奪還に猛然と決起します。
  以上、決議します。

2013年2月9日         三里塚現地闘争本部




 
画像をダウンロードするには、ここを右クリックします。プライバシー保護を促進するため、この画像はインターネットから自動的にダウンロードされません。