なんぶユニオン
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                  「全証拠開示運動」で獄中39年、
           無実の星野文昭さんを取り戻す決議

 2011年「3・11」、一瞬にしてすべてを奪う大震災は私たちが生きる意味を根本から問いかけました。昨年は「原発再稼働」の暴挙に対して数万の首相官邸前デモ・全国各地で定期的な原発デモが行われております。そして、年末の総選挙では、すべての既成政党と政治家に対して「棄権」と200万票の無効票がたたき付けられました。比例区票2割の得票で8割の議席を独占した安倍政権は戦争と労働組合破壊、大資本救済のための増税と財政投入、原発再稼働・増設を強行するために憲法改悪を据えきった反動内閣です。まさに「民意」は真実と社会変革の方向性を求めています。
 1971年11月、星野文昭さんが決起した時の沖縄と現在の沖縄の「基地重圧」はまったく変わっておりません。野田・安倍政権は沖縄県民が望む「核も基地もない平和な沖縄」どころかオスプレイ配備を強行してきました。「領土問題」や「中国脅威論」で沖縄−本土労働者の分断と国家主義への動員を警察、軍隊、監獄という国家暴力の超法規的発動を行おうとしています。
 1971年11月、沖縄に戦争と基地を強制するためのペテン的「返還」に反対して「安保・沖縄闘争」が闘われました。沖縄で、そして本土で巨大な規模で青年や学生が立ち上がり歴史的な実力阻止闘争が闘われました。その過程で機動隊の暴力で女性教育労働者が亡くなり、デモ隊の反撃で機動隊員1名が亡くなっています。機動隊員死亡の「実行者」をデモ隊全体の責任者である星野文昭さんに仕立て上げ、4年後の1975年にでっち上げ逮捕します。そして一審で死刑を求刑して懲役20年判決、さらに二審で無期懲役が確定し、これを確定判決として以来39年間という長期間獄中に幽閉し獄死させようとしています。世界でも前例のない「えん罪政治犯」の長期投獄です。
 いまや安倍政権の危機と崩壊は、警察、検察、司法権力の危機と腐敗としても激しく露呈しています。えん罪やでっち上げが次々と暴かれています。
 星野さんの場合にも、事件当日の実行者と服の色が明らかに違うなどの決定的証拠があるにもかかわらず、再審を棄却し続けています。星野さんへの無期攻撃・獄死攻撃は、まさにこれから立ち上がろうとする人々への攻撃そのものです。過去の問題や、人権一般の問題ではなく現在の私たちの問題でありこれからの世代に向けてかけられている攻撃です。
 昨年2月5日の徳島刑務所包囲闘争に南部地区労働者は多く決起しました。
 検察が握っている全証拠を開示せよという要求は、余りにも当然な要求です。「全証拠開示」を全社会的な問題にすること、労働者と労働組合の闘いとして決起したとき全証拠開示、再審の扉が動きます。労働者の団結を基軸に、2013年を安倍政権打倒・星野奪還の決定的年にしよう!
右決議する。

 2013年2月2日
                                        なんぶユニオン第9回定期大会





 
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