労働組合 岡山マスカット ユニオン
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  沖縄闘争をたたかい獄中38年、星野文昭さんを取り戻すために
            全証拠開示を求める特別決議

 星野文昭さんは、38年間にわたって無実を訴え続け、再審開始を求めています。
 やってもいない「殺人罪」で無期懲役の判決を受け、現在、徳島刑務所に入れられています。
 東京高裁は、本年3月30日、第二次再審請求を棄却しました。これに対して、東京高裁第12刑事部に異議を申し立てています。星野さんは1971年11月14日、「核も基地もない沖縄」という要求を踏みにじる沖縄返還協定に反対してたたかいました。沖縄の怒りと連帯するデモが東京・渋谷で行われ際、重傷を負った機動隊員1名が翌日死亡しました。
 デモ隊のリーダーだった星野さんが、その「実行犯」にでっち上げられたのです。
 星野さんに「殺人罪」を認定した証拠は、少年3人を含む6人のデモ参加者の「供述調書」だけです。物証は一切ありません。
 しかも、6人のうち5人は、裁判で「供述は取調官の誘導で強制された」と証言しました。1人は証言を拒否しました。
 にもかかわらず、公判ではこの密室「供述調書」を証拠として採用し、星野さんは「殺人罪」を認定され、無期懲役刑が課されたのです。
 星野さんと弁護団は、現場を見ていた民間目撃者の供述調書の証拠開示を求めてきました。
 これは、6人の「供述」が検察・警察によって捏造されたものであることを明らかにする重要な証拠です。しかし、検察は拒否し続けています。
 再審は、無実の者の救済であり、人権問題です。
 国家によって踏みにじられている真実と正義と人権を回復するためのたたかいであり、全民衆の問題です。
 検察官には、公権力を行使して収集した証拠を独占する権利はなく、星野さんと全民衆の前にすべての証拠を開示すべきです。
 これまで証拠開示によって、多くの冤罪事件で再審無罪がかちとられてきました。
 証拠開示によって、星野さんの無実が明らかになると確信します。東京高裁第12刑事と東京高検はすべての証拠を開示せよ。
 今年2月、マスカットユニオンは、徳島刑務所包囲行動に決起し、星野さんと獄壁を越えてつながりました。全証拠開示大運動にマスカットユニオンは全力で取り組みます。
 星野さんを一日も早く労働者階級の手に取り戻そう。星野再審・釈放!星野さんを奪還しよう。
 
 以上、決議します。

  2012年12月16日
               労働組合 岡山マスカットユニオン第5回定期大会参加者一同






 
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