10月14~16日 東京西部・杉並区高井戸
「星野文昭絵画展in高井戸」実行委員会
沖縄をテーマにした絵とアジアの子どもたちを描いた絵のふたつのコーナーに分けた展示は、星野さんが獄中から見つめた世界をまとまって見ることができ、見応えがありました。中谷美弥さんが友情出品した、暗い刑務所の塀の夜空に輝く星々を描いた「徳島刑務所の星」も星野さんの存在を際立たせるものでした。 「基地と闘う沖縄」の写真パネルも注目を集めていました。戦争直後から現在まで、沖縄の歩みが日米両政府によっていかに蹂躙されてきたのか、そしていかに抵抗してきたのかが、40点の写真に表現されていました。 「獄中でこんな優しい絵を描けるなんて」と感嘆する人、国に命を奪われたことに憤る人、国賠訴訟にはぜひ勝ってほしいと声をかけてくる人などなど、星野絵画展ならではの光景が繰り広げられました。また、星野さんの全作品を展示してほしいという方も現れました。「沖縄には行ったことがあるけど、その歴史は知らなかった」と、その場で賛同される方もいました。 今回はスタッフと話し込む来場者が多く、あるミュージシャンは戦争には絶対反対だと11月労働者集会に参加を約束したり、今後協力したいと申し出る人もいたり、開催前の不安は杞憂に終わり、充実した3日間が無事終了しました。星野署名17筆、大坂署名17筆でした。(野本穣) |