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  3月22日 新潟県・佐渡市
                          新潟・星野文昭さんと連帯する会

新潟「佐渡扉の会」で星野暁子さんが講演
33年の二人の闘いを聞き
すすり泣く参加者もいた

 2月22日、佐渡市佐渡中央会館で「佐渡扉の会」第13回総会が開かれ、「夫、星野文昭と歩いてきた33年とこれからの闘い」と題する星野暁子さんの記念講演がありました。集まった30数人は1時間余の訴えを熱心に聞き入り、私と上原敏子さんも参加しました。
 「扉の会」は、佐渡で狭山闘争と部落差別問題を中心に、女性と子ども、障がい者、外国人等さまざまな人権擁護・確立を目的に活動する団体です。
 暁子さんは、元旦に「私が星野文昭になる」と決意し、「全国に100万の星野文昭をつくり、憲法改悪と戦争を阻止したい」と語りました。「権力に怒りはあるが、後悔はみじんもない」という文昭さんとなぜ獄中結婚したのか、獄に隔てられながらも心を通わせた2人の絵画と詩の意味などもていねいに話しました。講演に涙を拭い、すすり泣く音が響きました。
 さらに、前日提訴した国賠訴訟の内容と肝臓がん手術の経過を説明。国賠訴訟支援を訴えました。長期に獄中に捕らわれながら、誠実に生き続けた文昭さんの生き方とそれを引き継ごうとする暁子さんの生き方に心から感動しました。
 集会後の懇親会で扉の会の方は、「人間が人間らしく生きるというのは当たり前のことだが、本当に難しい。それを貫いた姿勢に感動した」、「市議選の訴えを『人が人らしく生きられる佐渡をつくります』にした」、「狭山の石川さんと重なる」と感想を語っていました。星野精神がこの佐渡にも広がったと感じさせる総会になりました。
 講演会直前に、渋谷闘争で亡くなった中村巡査のお兄さんがお亡くなりになりました。文昭さんの獄死、弁護団長の鈴木達夫さんの逝去と時代が動いています。私たちも「扉の会」に学び、星野精神の継承者になっていきます。(新潟連帯する会 山口敏昭)