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  絵画展開催の意義
                          香川・星野さんを取り戻す会

正義の表現者・人間星野文昭

 コロナ休校が強制された後のこと。学校では、生徒が先生の膝の上に座ったり、男子生徒がもみくちゃにじゃれ合う姿を時々目にする。人は誰かに自らを表現して自分が人間として生きていると実感する。泣いたり笑ったり、触れ合い、あるいは言葉で、絵画で、音楽で。自らを表現する場は、人間が人間足りうることに必要不可欠だ。
 「暴動は声なき者たちの言語だ」とは、公民権運動で有名なキング牧師の言葉だ。その声を権力で踏みにじられた者たちは、行動でも表現する。星野文昭さんはベトナム戦争の出撃拠点・沖縄米軍基地に怒り、仲間と共に渋谷暴動を闘った。それはコザ暴動に応える沖縄民衆と団結する表現だった。この正義の表現に国家権力は恐怖し、文昭さんに報復を集中し、その手に手錠をかけ続けた。
 ところがその手から、生き生きと美しい絵画が次々生み出された。それは、人間の心をとり戻し、表現する喜びを伝える。絵画展が今、どんなに素晴らしいか、まず私たちに教えてくれる。
 税金でまき上げたカネをデタラメに使い、人殺しも戦争も平気でする連中に対し、もはや我慢するものは何もない!(香川・教育労働者 高橋敦)