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FumiAkiko Calendar 2017





自分との出会い、歩みの始まり

       


   たった一つの かけがいのない生命を
   生きてきた あなたに
   私が 贈れるのは
   あなたの すべてを
   映し出す 鏡だ

   70歳になる あなたを
   鏡は ごまかすことなく
   映し出して
   「これが あなたの 人生だ」
   と、語りかける

   「僕の人生に 後悔はないよ
   もう一度 生まれてきても
   僕は 暁子とみんなとの
   団結を 生きる
   未来を開く 力を
   つくっているからね」

   寒々とした 獄舎の日々
   赤々と抵抗の炎を
   燃やして
   笑顔の あなたを
   映し出す  鏡




     解放の日に


   出発するのは 朝がいい
   「パリッとした トーストを
   食べてみたい」と 言っていた
   あなたの 願いを
   今日は 全部 かなえる日だ

   モーニングを二人で 食べて
   湖面に 浮かぶ
   二人の姿を 見ながら
   最高の 散歩コース
   桜も 芽吹く草木も
   喜びを 身体いっぱい 告げ知らせる

   春は やってくる
   春は やってくる

   「労働者が 死ぬほど 働いても
   食べてはいけない 社会は
   私たちが 望んでいる 社会ではない」
   韓国と日本の 働き人が
   一つの 願いを 生きて
   今日という日を 迎えてる

   その日は 必ず 訪れる


  暁子と行く韓国の春、連帯の春


辺野古の浜、沖縄の姉妹


      命どう宝

   命どう宝
   命こそ宝ぞ
   おばあが 教えてくれた はちまきをして
   辺野古の 浜に立つ
   今日も 座りこむ ゲート前
   機動隊に 排除される おばあたち
   今日も 排除されて
   明日 また座り込む
   「血で染まった 赤い 水を
   飲んだことがあるか?
   私らを 排除するなら
   赤い水を 飲んでから
   来なさい」




   美瑛の朝陽

   新婚旅行は 美瑛の朝陽
   どこまでも 続く 朝陽を見ながら
   菜の花畑を 歩くことに決めた

   笑顔で 自らの 来し方を語る あなたと
   幸せは 今 ここにあって
   山のかなたに あるのではないけれど
   山に向かって まっすぐに 歩く
   腕を 組みながら 歩く

   私が笑うと あなたも 笑って
   歩んできた 歳月を いとしんで 歩く
   美瑛の 朝陽よ
   約束の日に
 

 暁子と行く、朝陽そそぐ、菜の花咲く美瑛の丘


沖縄がはぐくむチェルノブイリ、フクシマの生命


   ママのために僕ができること

    僕の生命が あと一年も もたないと
    ママが泣いたのを 僕は 知っているんだ
    沖縄の海と空
    あの砂浜をかけぬけることができたら
    もう一度

    沖縄のパイナップルが 僕は好きだ
    時々ママが買ってくれるけど
    沖縄で食べたあのおいしさは
    忘れられない

    残された 命を
    懸命に 生きること
    ママのために
    今 僕ができることは
    それだけなんだ
    明るく 前を向いて-++



    
戦火の姉弟

    泣きじゃくる 弟の手を引き
    やっとの思いで 這い出した

    住んでいた家は
    粉々に 壊され
    パパもママも 見えない

    食べ物を 分けてくれるところを
    さがし出したら
    パパとママを さがすの
    きっと きっと
    どこかで 生きているはずだから
 

インドネシア漂海民・バジョの少女、洗濯の帰り


朝とれたての夏野菜



   
シリアの朝


   目を明けてくれ!
    おしゃまなお前のおしゃべりを
    もう一度 聞きたい
    血だらけの お前の顔と
    お前の身体を ぬぐっても
    冷たくなった この身体が
    動き出すことはない

    戦争が この幼い生命を
    奪ったんだ
    戦争を とめろ!
    戦争を とめろ!
    難民として 旅立つ朝
    お前の願いを しっかりと刻んで


シリア、悲しみを未来を開く力に



みんなが会いにきた9月、入田の野の花々


   徳島刑務所包囲デモ(パートⅢ)
      2016.9.4

   「必ず 必ず 必ず 取り戻すからね
   もう 一息だから 元気で頑張ろうね」

   刑務所裏の山道 30メートル先には独居房が見える
   文昭に届くようにと マイクを持って声をふりしぼった
   降りしきる雨も汗も 抑えることのできない涙も
   いっしょになって 声限りに叫ぶ
   430人のデモ隊を濡らした 徳島刑務所に
   4度目の狼煙があがった

   山道を下りながら 「インターナショナル」を歌った
   涙で歌えない人もいる 
   「いっしょに ジンギスカン食べようね」
   叫びながら声がつまった
   ゆかりちゃん

   たくさんの人の思いを託した
   ひときわ大きいコールを残して
   「何度も来るよ」と
   刑務所を後にしたデモ隊を
   秋空にかかった虹が迎えた



       
ブータンの少女


    勉強するのが 私は好き
    お兄ちゃんの 参観日
    ついて行った 私に
    先生は 小さな机と椅子を
    準備してくれた

    お母さんは うれしそうに
    後ろで 見守っている
    何回も 手をあげそうになった 私
    早く 一年生に なりたい
 

未来につながる、ブータンの少女



暁子の誕生日、愛をこめてバラとアイリスを



    バラとアイリス

    バラとアイリスの花言葉は 愛
    太陽の神・ゼウスの妻ヘラに
    忠誠を誓って
    ゼウスの求愛を 断り続けた イリス
    その願いが かなって
    大空を渡る 虹の 女神になった 物語

    ヘラが イリスにふりかけた 3滴の神の酒が
    地上に 降りて
    あでやかな アイリスが 咲いたという
    
    2輪の アイリスは 文昭と私かしら?
    7本のバラに囲まれて 
    清楚に咲く アイリス
    いとおしい


     水汲み


    毎日の 水汲みは
    私とお兄ちゃんの 大切な仕事だ
    水汲みは 1日 2回
    手に食い込む 水の重さも
    お兄ちゃんが いっしょだと
    苦にも ならない

    お母さんが つくってくれた
    黄色の 花柄の 上着が
    私の お気に入り
    お兄ちゃんも 「似合う」と
    言ってくれた

    戦争は私たちから
    お父さんを 奪い
    小さな弟の 生命を奪った
    先生も たくさんの友達も
    生命を 失った

    いつだろう
    難民キャンプに 平和が 訪れるのは




アフガンの兄妹 水汲みの途中