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FumiAkiko Calendar 2015





未来へ 笑顔の子どもたち


   笑顔の子どもたち


風が 山が 木々が

笑ってる

手を つないで

駆ける! 駆ける!

君と僕は 友だちだ



 悲しみのガザ
 

ここが 私の部屋だったところ
ベットが ここにあって
お気に入りの 赤いワンピースも あった

この隣の 台所で
ママが 夕飯の準備

パパは 新聞を読みながら
「イスラエルは いつになつたら
空爆を やめるのか」って 言っていた

妹と弟は 階段で 遊んでいたわ
愛犬の ポニーも いっしょだった

そして 爆裂!

誰も 誰も いない


ママは 二つに 引き裂かれていた
パパは 顔が なかった
幼い妹と弟は
血だらけで 重なりあって
倒れていた

ポニーも もう いない

怖い 夢を見て
毎日 眠れないの

避難所には
家族を失った 子どもが たくさんいるわ
その子たちの 話を 聞いてあげると
その時だけ 心が 安らぐの
「あともう少しだから。
パパも ママも
あなたの 幸せだけ
願っていたのよ」って
私 言ってあげたわ
 

  悲しみのりこえ、心に希望の舟を浮かべる


3・11に、福島・花見山


 3・11に、福島・花見山

幸せを呼ぶ ピンクの花びら
花ふぶきの中を 歩いた日

歌い 笑い 話し
人々の なりわいを 見守っていた
花見山の 大木
放射能に 撃たれた身体を さらして

フクシマの 怒りだろう
人々の 悲しみだろう
訪れる人の いない 花見山
咲き誇る
桜 桜 桜




 吾子へ 

澄みきつた あなたの目
手ぐしを 入れた 柔らかな髪 
抱き寄せては 愛した 小さな背中

呼べども 帰らぬ
むなしき 日々の中で

私を まっすぐに 見つめる
あなたの まなざしを感じ
母を呼ぶ あなたの 声を聞き
いつだって いっしょに
生きていることを 感じて


吾子よ
あなたの 無念さ
あったはずの 奪われた日々を
甦らせて

母さんは 大切に 大切に
今日一日の 尊さを
あなたとともに 生きています
 

  希望-被災地の皆さんとともに未来へⅡ


いっぱいのくだもの-実りの味


 りんご四分の一個

「子どもの頃は おふくろさんが
樽いっぱいの りんごを買ってくれて
いくらでも 食べていたよ」

りんごが好きなのだ

一年に一度 配られる
四分の一個の りんごは
どんな味が するのかしら

おもわず 食べたくなるような
私も 好きな りんごを
何枚も 何枚も 描く 文昭




  あなたの心の沖繩


「出所したら
沖縄を 第二の故郷にして
私らの ところに お泊まりください」

念願の 面会が かなった日
平良さんの 言葉は
長い獄中の 日々を 溶かすほどに
大きな 喜びで あなたを包んだ



「抵抗しても 海保が 簡単に
身体を 持ち上げるのよ」と
辺野古の 苦闘を 伝える
悦美さんの 毎週の はがき

解雇の怒りを 伝える
I君の メッセージ

苦悩する 沖縄の
立ち上がる労働者市民
その信頼への一筆一筆で
あなたの 心の沖縄は
静かな 静かな 海になった
 

生命の海、生命の島-沖縄


薫るライラックとバラ


   徳島刑務所
 

ゆりの花のついた カチューシャと
フリージアの胸飾りを つけて
金属探知機を 通った

花束の 持ち込みすらも
認めない 刑務所に
それならばと 山川さんが
考えてくれたのだ

喜ぶ 文昭との 面会を終えて
受付に 戻ると
「花のついたものは 駄目ですからね」
と 警備員
「花を 認めない 理由は 何なの?」
「上司から 言われていますから」






美しい 花々を 愛でながら かわす
ささやかな 満ち足りた 語らい-
人間としての 営み
奪いたいのか それすらも

それならば 花を写真でと
A4の 大きな カラー写真を 見せて
それならば 洋服も 毎日 変えてと
知恵比べは 続く
ここは 徳島刑務所 



  富良野の朝


心地いい 夏かぜ吹く 朝がいい
ラベンダーかおる 富良野の丘へと
あなたと 歩くのは

ラベンダー畑に 腰をおろして
尽きない おしゃべりを しながら
山里の のどかさを いとおしむ

あなたは 涙するだうう
獄窓で 描いた 風景を
一望した 朝には
 

暁子と行く、ラベンダーかおる富良野の丘


母と子、チェルノブイリの願い・福島の願い


 あの白馬のように

-お母さん 僕 また 友達と
 キャッチボール できるかな

-坊やと 目を閉じて 今日は おやすみ
 昨日見た あの 白馬のように
 元気な 身体に 戻れるように

-お母さん 早く 学校に行きたい
 勉強をして 医者になるんだ

-坊やよ 生まれてきてくれて
 生きてくれて ありがとう 

 チェルノブイリを 伝えるために





  決 意


何事も なかったかのように
のどやかな 只見川の 秋
もしも 原発事故がなかたら
この 美しい山も 清らかな川も
紅葉に映える木々も
すべてが 私らの 生命の泉だった
還らない 故郷に 涙しては
決意するよ
原発のない 人の世を
つくることを
 

自然豊かな福島・只見川の秋


生命生まれる-暁子の歩みに重ねて



 願い

もみじのような手と
さわりたくなるような 赤い ほっペた
母の胸に しがみつく 小さな生命よ
健やかな 成長
愛に包まれた 喜び
そして 平和
すべての 小さな生命を前に
厳粛な 私らの 願い



面会の、笑顔いっぱいの暁子


  あの坂を登って 

あなたも 見ているかしら
赤と白の つつじが 今年も咲いたよ
「元気だった?」
「元気だよ。会えない時も いっしょに 生きてる」
うれしそうに あなたの笑顔 いとおしい

見つめ合い 語り合い
笑い合って
あっという間の 二人の ひととき
僕が 元気なのは 君がいっしょに 生きてくれるから
みんなと いっしよに 闘っているから
二人 今を 大切に 生きて
獄壁 あっても ないかのように
心と身体 触れあっているよ





許し合い 認め合い
癒し合って
すぺてを かわす 二人のひととき
私が 元気なのは あなたの 大きな愛があるから
みんなの支え あるからだよ
あなたを 取り戻すために
獄壁をこえて すべてを かけた
ここに 私の 生きる意味が ある

誰もが 幸せになれるように
希望への道 あなたと歩き
迎えにくるよ あの坂を登って
取り戻すよ