沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会 和田邦子

公道を走る陸自の機動戦闘車(沖縄・与那国島)
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日米政府の中国侵略戦争に向けた沖縄の最前線基地化・軍事要塞化が安保関連3文書の内容を先取りし、これまでと全く違ったスピード・規模・内容で進んでいます。自衛隊の部隊新設・機能強化・米軍との合同大規模演習が進んでいます。陸自が県管理の中城湾港に民間巨大チャーター船で本土から隊員・車両輸送。与那国ではミサイル攻撃を受けても戦闘を継続できるよう司令部の地下化、ミサイル部隊の配置へ。石垣や那覇駐屯地の司令部や病院の一部も地下化が検討され、那覇の陸自15旅団を師団に格上げし、ミサイル部隊・弾薬備蓄を増強。また沖縄の陸自は沖縄市の訓練場内に新補給拠点を計画し、南西諸島での自衛隊活動に必要な弾薬庫・燃料・資材等を備蓄・管理し、有事に南西地域で持続的に戦える体制作りを予定。一方、米軍は海兵隊が離島に攻撃拠点を設けて対応する遠征前方基地作戦(EABO)用に、在沖米海兵隊を「海兵沿岸連隊(MLR)」に数年以内に改編。そして沖縄の離島での臨時拠点設営に向け、空や海から物資を運び込む為に米軍ホワイトビーチからヘリでの吊り下げ訓練も予告(今回断念)。県管理の下地島空港の利用申請(今回断念)。
これらに対して「沖縄戦を繰り返すな」「沖縄のミサイル基地化許さない」との闘いがそのつど取り組まれ、沖縄戦の平和ガイド7団体は「日米両政府に戦争しない、させない為のアピール」発表。沖縄戦で動員された現在90歳代の元学徒達の「元全学徒の会」も「沖縄を戦場にすることに断固反対する声明」を発表。「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が戦争反対の全県組織立ち上げへ。「改憲・戦争阻止!大行進 沖縄」が集会・デモ予定。沖縄・全国での反戦反基地闘争、労働者民衆の国際連帯の力で自国の参戦を阻止し、世界戦争に行きつく中国侵略戦争を止めよう。日々の行動が戦争阻止に直結する時代です。
新聞第136号 掲載
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