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戦争を推し進める岸田政権と闘い
 8・25星野国賠裁判・法務省デモへ

無実の大坂正明さん即時解放東京拘置所包囲デモ(6月26日 小菅)
 5月29日に開かれた全国集会において、共同代表の狩野満男さんは以下のように述べました。「星野文昭さんが亡くなって3年…しかし描かれた絵画に、私たちの闘いを激励し鼓舞する星野さんが生き続け…さらに新たな意味をもって今日の情勢のなかで闘いは大きく発展しています」。ここで提起されたように星野闘争は、絵画展に積極的に取り組み、新しい救援会が結成される等、新たな躍動を開始しています。九州の西南学院大学では、大学構内で絵画展が開催され、そこで開かれた集会に42人が参加する画期的な成功が実現されました。星野さんの命を理不尽に奪った国家の不正義を徹底的に暴く国賠闘争は、激動的な情勢のなかで最先端の闘いに踊りだしています。
 8月28日には、2022年全国総会が都内で開かれます。ここに全国の闘いの成果と教訓を持ち寄り、新たな星野闘争の発展をかちとるための討議を行いましょう。

 
世界戦争危機との対決
 今星野闘争は、星野さんの絵画を武器に新しい生命を吹き込まれてウクライナ戦争の中で躍動を開始しています。絵画展は星野さんの死と生を語り、戦争を語り、沖縄を語り、自らの闘いを語る場になっています。政府が労働者民衆から徹底的に政治を奪おうとする中で、これは非常に大きな意義を持っています。星野さんが残してくれた200点の絵画を生かしきり、広範な人たちと結びついていきましょう。
 今年の8・6広島―8・9長崎は、核大国ロシアと米・NATO(軍事同盟)が推し進めるウクライナ戦争によってその重要性は大きくなっています。また、ヒロシマは星野さんが社会的な闘いに立ち上がった原点です。この情勢の中で8月を闘いぬき、8・25第11回国賠裁判―8・28星野全国総会を成功させましょう。
 ウクライナ戦争は早くも半年になろうとしています。休戦の目途は立たないどころかウクライナ民衆の命を奪い生活を破壊し、ロシア兵(ロシアの労働者だ)の死者も激増し、まさに世界戦争に向かって激化するばかりです。  
 岸田政権はこの戦争を自らの戦争として踏み出し、ついにNATOの会議に自ら乗り込んだのです。他方、それと一体で沖縄と南西諸島へのミサイル配備を強行し、辺野古新基地建設をいっそう力づくで推し進めようとしているのです。これは台湾問題を口実とする日米一体となった対中国侵略戦争の推進そのものです。
 7月8日、元首相安倍晋三が銃撃されて死亡するという衝撃的な事件がおきました。彼は、8年間も首相の座にあって、教育基本法改悪から「戦争法」の制定、集団的自衛権の解釈替えによる憲法9条の破壊等々を推し進めた人物です。星野文昭さんは安倍政権下の法務省・徳島刑務所・東日本成人矯正医療センターによって殺されたのです。

 
大坂裁判を全力で闘おう
 6月26日大坂正明さん奪還の東京拘置所包囲デモが130人の参加で闘われました。逮捕以来5年間も接見禁止で家族や友人と会うのを妨害し続け、鼻のポリープの治療も拒否し続ける東京拘置所に怒りを叩きつけました。
 星野文昭さん、奥深山幸男さんたちと共に沖縄闘争を闘い、44年間も不当な指名手配攻撃をはね返し続けた大坂さんを取り戻す闘いは、星野闘争にとって自らの重要な課題です。そして大坂さんの無罪をかちとる闘いは星野再審闘争そのものなのです。この秋にも開始されようとしている大坂裁判は、そもそも半世紀も昔の事件が裁判として成り立つのか。裁判を打ち切って大坂正明さんを直ちに釈放せよという声を広げよう。

星野新聞第129号 掲載