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主催者あいさつ 共同代表 狩野満男(発言要旨)
星野精神で沖縄・反戦闘争の巨万の隊列を
 星野文昭さんが亡くなって3年が経過しました。悔しさはとどまりません。しかし描かれた絵画に、私たちの闘いを激励し鼓舞する星野さんが生き続けています。星野さんを引き継ぐ闘いが継承され、さらに新たな意味をもって、今日の情勢のなかで闘いは大きく発展しています。

 5月の激動を闘った
 本集会は、ウクライナを火点とする世界大戦への危機的な情勢のなかで開催されます。この戦争の本質がNATO、アメリカによる対ロシア戦争であることが日々明らかになっています。ベトナム、南米、イラク、アフガン戦争など戦争の歴史で成り立つアメリカ帝国主義が、これまでのレベルを超える戦争を仕掛けたということです。軍需経済を活路としてきたアメリカ主導の戦争が公然と世界を巻きこんでいます。さらにこの戦争が米日一体の対中国侵略戦争への前哨戦であることをアメリカ自身が明言しました。戦争は突然やってきません。このようにすでに準備されています。本来的に戦争を必要とする国家などいりません。まずは私たちが岸田政権を打倒しましょう。
 この5月は激動の1カ月でした。5・15ペテン的沖縄「復帰」50年記念式典粉砕の現地闘争、そして5・22デモからのバイデン来日・首脳会談粉砕、クワッド会議粉砕の闘いは、学生、青年の新たな飛躍と結集を組織し、70年沖縄、安保闘争を想起させる戦闘性あふれる闘いでした。これらの闘いに全世界が注目し、それは全世界に発信されました。今日の集会には世界からのメッセージが数多く届いています。

 獄中44年不屈の闘い
私たちは昨年11月28日の全国集において以下の確認をしました。まず何よりも、星野さんを獄死させた国家権力、言い方を変えれば沖縄闘争への死刑攻撃を徹底的に弾劾し、その責任を追及する国家賠償請求裁判に勝利することです。
 この闘いは現在、被告・国を完膚なきまで追い込んでいます。この勝利性は、国賠闘争の形をとりながらも、沖縄とのあらたな連帯を築き、闘いの突破口を開けるものです。まさに戦争を止める具体的な力そのものだと確信しています。
 1971年11・14渋谷闘争は沖縄との団結、連帯する歴史を画する実力闘争であり、今日、その地平は厳然として守られています。この闘争への弾圧はそれゆえに国家権力の全体重をかけた激しい弾圧として星野さんらへ向けられました。
 獄中44年の不屈の闘いと反弾圧救援、再審の闘いは、沖縄に連帯する闘いとして独自の新たな意味と意義を獲得し、人々の共感を生み出していきました。その正義性は更生保護委員会闘争の発展のなかで全国紙への意見広告掲載へ登り詰め、その階級性と大衆性を開花させました。
 この闘いは、11・14渋谷闘争の地平を守りつつ、一方では奥深山幸男さん、大坂正明さんと一体の反弾圧、救援の渋谷闘争として闘われてきました。この秋からとされる大坂裁判闘争を反弾圧の渋谷闘争として、さらに奥深山免訴の不作為を追及する裁判闘争として闘いぬきたいと思います。
 今、戦争と弾圧の時代が眼前にあります。私たちの闘いはいよいよ最前線の闘いとなりました。本日の集会を成功させましょう。

















星野新聞第128号 掲載