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家族の訴え 星野暁子さん(発言要旨)
文昭の魂を引き継ぐ青年たち
 今日の集会は、殺された文昭とみなさんが出会う集団面会の場です。
 復帰50周年の5月15日、私も沖縄にいました。星野「DAKKAN」Tシャツを着て、式典弾劾デモの先頭に立ちました。沖縄のコールセンター労働組合の青年が、「11月労働者集会で聞いた星野さんの話が僕の原点です。沖縄の労働者だけが復帰闘争を闘ったと思っていたけどそうではなかった。本土でも71年に命がけで闘った。自分がそれに応えないでどうする。自分が次の星野だと思っている。仲間との団結を考えれば、逮捕なんてなんでもない。闘争の魂は引き継がれる」と発言しました。
 獄中44年の闘いを、沖縄闘争として闘ってきた文昭の闘いが、こんな青年を作り出している。「自分が星野だ」という星野文昭の魂をひき継ぐ青年が、次々に生まれている。
 5月22日、日米首脳会談、クワッド粉砕闘争で、ヘルメットで武装した全学連のスクラムデモの後に続いた人は「少しでも星野さんに近づきたい」と、言っていました。
 文昭自身「獄中44年を悔いのない人生」として総括しています。私も35年間、文昭と一緒に生きることができてよかったと思います。
 政治犯である星野文昭の死の真相を暴くことが星野国賠訴訟の目的です。それは、沖縄闘争・反戦闘争につながっています。星野文昭を抹殺することを通して、沖縄・反戦闘争の高揚をつぶそうとしたのです。
 これに対する回答は、「私が星野だ」という巨万の沖縄・反戦闘争の隊列を作ることです。
 そして、文昭の死の真実を暴き、国に責任をとらせることです。国賠勝利はその号砲になります。
星野新聞第128号 掲載